可憐なアイボリー[ライブレポート]3年目の覚悟を力強く語った2周年記念ライブ「ここで折れたくないし、負けたくないし、 私たちの本気はこんなもんじゃありません」

可憐なアイボリー[ライブレポート]3年目の覚悟を力強く語った2周年記念ライブ「ここで折れたくないし、負けたくないし、 私たちの本気はこんなもんじゃありません」

Pop'n'Roll 編集部

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2023.10.10
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可憐なアイボリーが、10月8日(日)にNEW PIER HALLにて、デビュー2周年記念ライブ<可憐なアイボリー 2nd Anniversary Live〜君は必ず好きになる〜>を開催した。

2021年に<TOKYO IDOL FESTIVAL 2021>と合同で企画されたオーディション<TIF de Debut 2021 by TWIN PLANET>で、応募総数3,167人から選ばれた可憐なアイボリー(略称:カレアイ)。グループ名には、アイドルらしい可憐さはもちろん、ゾウのように仲間想いで優しく気高いアイドルになってほしいというコンセプトを“アイボリー(象牙)”に込めている。

2年間の活動の集大成を、東京・大阪で開催の記念ライブで見せていく彼女たち。本記事では、先陣を切った東京公演のオフィシャルレポートをお届けする。

<可憐なアイボリー 2nd Anniversary Live〜君は必ず好きになる〜>NEW PIER HALL(2023年10月8日)

取材・文:大宮高史

開演時間を過ぎると、2年前のデビュー当時の気持ちを語るメンバーのナレーションが始まる。初ライブになるはずだった10月1日に実施された<TIF>のステージは台風接近で中止となり、10月3日にZepp DiverCity(TOKYO) でのグランドフィナーレでのお披露目と、波乱のデビューで始まった可憐なアイボリー。デビュー曲の「いつだって戦ってる」でライブが始まると、「ハンコウ予告」ではカッコよく攻めたパフォーマンスを見せ、続く「誇り高きアイドル」はHoneyWorksがプロデュースするアイドルmonaのカバー。“誇り高きアイドル”を目指す気持ちを込めてパフォーマンスした。

アイドルになる夢を叶えると、2022年には「推し変なんて許さない!」がTikTokを中心にブレイクした彼女たちだが、それもメンバーには悔いが残ったという。SNSの反応やほかのグループの台頭で、自分たちの未熟さを想い知る。そんな気持ちがスクリーンの映像で伝えられた後、「推し変なんて許さない!」に始まり、「花火より恋」「私、アイドル宣言」と初々しくキュートな楽曲を披露していく。衣装もピンク衣装になり、キラキラのアイドルらしい笑顔を振りまいた。

9人のメンバーが1人ずつ、別のメンバーをキャッチコピーで呼んでいく「他己紹介」付きの自己紹介を挟んで、「#超絶かわいい(カレアイVer.)」、「ぎじれんあい」を客席通路までファンに近づいてパフォーマンス。「ぎじれんあい」では波左間美晴が客席にあざとくビームを飛ばす瞬間もあり、会場はいっそう盛り上がった。

2年間着実にステップアップを続けてきた9人は、もっと高みを目指していく。悔しかったことや、グループの内外にいるライバルの存在。それぞれの率直な本音を綴った映像が流れた後、黒とグレーが基調のクールな衣装に着替えて「拝啓ライバル」が始まる。息の合ったフォーメーションにパワフルな歌とダンスでカッコいいカレアイを見せると、HoneyWorksがプロデュースする2人組男性アイドルユニット・LIP×LIPの曲をカバーした「夢ファンファーレ」、さらにHoneyWorks meets さゆりんご軍団+真夏さんリスペクト軍団 from乃木坂46のカバー、直球の青春ソング「大嫌いなはずだった。」を披露していく。

ふたたび流れる映像とナレーションで3年目の目標が語られると、ライトブルーの生地にレースとイエローをあしらった新衣装を着たメンバーが登場し、新曲「君は必ず好きになる」がスタート。公演タイトルと曲名の通り、9人の魅力をちょっとあざとく詰め込んだ曲でファンを虜にする。『めざましテレビ』でも流れたHoneyWorks feat. Geroの「金曜日のおはよう」を元気にカバー、本編最後には想い入れの深いmonaのカバー曲「ファンサ」のパフォーマンスでステージと客席が一体になって、2年間の思い出をわかち合った。

情感豊かなバラード「アイドルでよかった。」で始まったアンコールでは、大阪公演のチケット完売達成、11月12日の<名切みあ誕生祭>とイベント開催の告知に続いて、2周年記念のフォトブック出版とグループとして初のユニット結成が決まったことがサプライズで知らされる。ステージ上のメンバーも大歓声を上げ、柴咲あかりは“ずっとユニット組みたいなと思っていたので……夢が叶いました”と感激。興奮のままにコミカル可愛い新曲「最近めっちゃかわいいね」を動画撮影OKタイムとして初披露してみせると、“SNSに投稿してバズらせて!”とアピールしていった。ラストは「僕らはきっとすごくない」で、グループの絆と決意を力強く表現して東京公演を締めくくった。

決して順風満帆な日々ではなかったし、乗り越えるべき壁もある。そのことを認めながら、ファンと仲間、スタッフへの感謝と、3年目も限界を越えて行く覚悟をライブと語りで見せていった9人。寺本理絵は“ここで折れたくないし、負けたくないし、 私たちの本気はこんなもんじゃありません。3年目は、私たちのデビューステージであるZepp DiverCity(TOKYO)を満員にして、それを皮切りにもっともっと大きいステージを目指していきたいです”と、想い出の地のZepp DiverCity(TOKYO)に立つ目標を宣言した。アイドルとしての誇りを胸に、これからも絶対にファンを好きにさせていく。そんな気概をファンに伝えた2周年記念ライブは、10月22日に大阪・Takara Osakaでも開催される。

<可憐なアイボリー 2nd Anniversary Live〜君は必ず好きになる〜>NEW PIER HALL(2023年10月8日)
<可憐なアイボリー 2nd Anniversary Live〜君は必ず好きになる〜>NEW PIER HALL(2023年10月8日)

<可憐なアイボリー 2nd Anniversary Live〜君は必ず好きになる〜>

2023年10月8日(日)
NEW PIER HALL

セットリスト

1,いつだって戦ってる
2,ハンコウ予告
3,誇り高きアイドル(monaカバー)
4,推し変なんて許さない!
5,花火より恋
6,私、アイドル宣言(monaカバー)
7,#超絶かわいい(カレアイVer.)
8,ぎじれんあい
9,同担☆拒否(HonoeyWorksカバー)
10,拝啓ライバル
11,夢ファンファーレ(LIP×LIPカバー)
12,大嫌いなはずだった。(HoneyWorks meets さゆりんご軍団+真夏さんリスペクト軍団 from乃木坂46カバー)
13,君は必ず好きになる(新曲)
14,金曜日のおはよう(HonoeyWorks feat. Geroカバー)
15,ファンサ(monaカバー)

[アンコール]
EN1,アイドルでよかった。
EN2,最近めっちゃかわいいね(新曲)
EN3,僕らはきっとすごくない

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