亀梨和也 主演映画『怪物の木こり』公開決定！ 共演は菜々緒＆吉岡里帆

映画『怪物の木こり』が公開されることが決定した。

同作は、2019年第17回＜このミステリーがすごい！大賞＞を受賞した小説『怪物の木こり』（倉井眉介／宝島社文庫）を実写映画化したもの。

凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生し、次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰（にのみやあきら）。しかし、二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパス。犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者がどんどん入れ替わっていく先読み不可能な超刺激サスペンスだ。

主演の連続殺人鬼に狙われる弁護士・二宮彰役は、亀梨和也。目的のためには手段を選ばず、殺人すらいとわない狂気のサイコパス役に挑戦した。

監督を務めるのは、世界中に熱狂的ファンを持つ鬼才・三池崇史。

また、捜査本部で孤立しながらも連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子（としろらんこ）役は菜々緒、父親の不審死にふさぎ込む二宮の婚約者・荷見映美（はすみえみ）役は吉岡里帆が演じる。

さらに、二宮の協力者のサイコパス医師・杉谷九郎（すぎたにくろう）役の染谷将太、過去の殺人事件の容疑者・剣持武士（けんもちたけし）役の中村獅童など、豪華キャスト陣が集結。

同作は2021年春に撮影が行なわれ、公開は2023年12月1日（金）。

コメント

■亀梨和也
欲望を抑えながら演じました

ーー役作りについて？

亀梨和也：
撮影前に監督、プロデューサーさん、スタッフのみなさんと台本についてお話をさせていただく機会があり、今までにないような表現・キャラクターの特徴をどう出していくか相談させていただき、演じる方向性を決めさせていただきました。実際に演じる時には、細かい表情や目の使い方を意識しました。サイコパスの二宮のキャラクターを作る上で、表情や目の表現は重要なのではないかと考えて。“サイコパス”というワードは印象が強いのですが、過度に強い表現をしてしまわないよう、欲望を抑えながら演じました。

ーー三池監督との初タッグについては？

亀梨和也：
三池監督のお写真や作品を拝見させていただいている中で、僕自身の勝手なイメージですが、ものすごくストイックで硬派な方なのではという印象を持っていました。顔合わせで初めてお会いする時はものすごく緊張していたのですが、実際にお会いしてお話をさせていただくと、すごく笑顔が素敵な方で、物腰も柔らかく、ふわっとした淡い優しいオーラを監督から感じました。撮影現場は、もちろんシーンによってはストイックに突き詰めていくところもあるのですが、監督をはじめ、スタッフのみなさんの作ってくださった温かみに溢れた愛情ある現場にすごく感動しました。

ーー菜々緒さん・吉岡さんとの共演については？

亀梨和也：
菜々緒さんとは以前も共演させていただいていたので撮影にはすごく入りやすかったです。役柄の関係性としては、緊張感のある設定だったのですが、撮影を楽しみながらあうんの呼吸で素敵な撮影ができたと思います。吉岡さんとご一緒するのは今回が初めてでした。吉岡さんとは共演初日からすごくヘヴィなシーンの撮影だったのですが、本当に全身全霊で作品やキャラクターにエネルギーを向けてくださる方だったので、僕自身も彼女のエネルギーを感じながら、ウマく融合して撮影させていただくことができたと思います。

ーー映画『怪物の木こり』はどんな作品に？

亀梨和也：
それぞれのキャラクターを通して、人間の心の美しい部分と、そうではない部分をどちらも映像としても切り取ってもらえていると思います。また、音楽を含めて、三池監督がこの作品をどういう風に仕上げてくださるのか非常に楽しみです。作品のテーマを、映画を観てくださったみなさんに考えていただきつつ、何かを感じてもらいながら、最後にはハッとしていただける結末でもあるので、存分に楽しめる作品になるだろうと、非常に期待しております。

■菜々緒
人間とは、人の心とはなんなのかということを考えせられる作品だと感じました

ーー役作りについて？

菜々緒：
三池監督からはプロファイラー捜査員として、サイコパスな要素も取り入れてほしいという要望があったので、現場検証や捜査シーンの時など、事件や証拠に執着する様子を意識しながら演じさせていただきました。原作とは少し違った戸城嵐子になっていると思います。

ーー亀梨和也さんとの共演については？

菜々緒：
亀梨さんの持つ目力と役に入った時の雰囲気が、私が原作を読んだ時の彰そのもので、対面で芝居した時に身体が震える感覚があったのを今でも覚えています。セットチェンジなどの待ちの時などには優しく声をかけてくださり、役に入っている時とのギャップに少し怖さも感じたほどでした。

ーー映画『怪物の木こり』はどんな作品に？

菜々緒：
サイコパス対サイコパスのサイコスリラーというだけではなく、人間とは、人の心とはなんなのかということを考えせられる作品だと感じました。

■吉岡里帆
ドキドキしながら観ていただけると嬉しい

ーー役作りについて？

吉岡里帆：
私が演じた映美という女性は、ピュアな想いと、影を背負いながらも前向きに生きていく精神力を持っている善良な人間です。そんな彼女ですが、亀梨さん演じる狂気を孕む男性に恋をしてそれが少しずつ歪んでいく……どんなに美しい精神を持った人でも彼の前では脆く無惨に散っていく、そんな様を意識して演じました。

ーー亀梨和也さんとの初共演については？

吉岡里帆：
亀梨さんの演じるサイコパスな二宮は色っぽく、儚さもあり、ただ単に憎むことのできない不思議な魅力があるように感じました。みなさまもきっと二宮に翻弄されることかと思います。

ーー映画『怪物の木こり』はどんな作品に？

吉岡里帆：
人を狂わせていく二宮の危うさと翻弄されていく人たちの切なさが三池さんの手によって激しくロマンティックに描かれていくところが見どころの作品になるのかなと思います。ドキドキしながら観ていただけると嬉しいです。

■三池崇史監督
法では裁けぬ男と女の物語。あなたはすべての登場人物を赦し、愛することでしょう。これは暴力と癒しの映画です。

ーーこの異色の原作を映画化するにあたって、どのようなお気持ちでしたか？

三池崇史監督：
リスペクト。原作を愛し、スタッフ、キャストの才能を愛する。そこから生まれるバイオレンスを、心の底から楽しんでいただきたい。そんな想いで撮影に臨みました。

ーー亀梨和也との初タッグについては？
三池崇史監督：
“自分の感性の赴くままに自由に演じてほしい”と伝えました。無垢で繊細な剥き出しの亀梨和也をご賞味ください。きっと、夢に出ますよ。