<GRAND PRINCESS '23>有明コロシアム(2023年3月18日/©東京女子プロレス)

SKE48 荒井優希、レジェンド アジャコングとのシングル戦で無念の敗戦「次はもうホントに勝ちたい」

Pop'n'Roll 編集部

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2023.03.18
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SKE48の荒井優希が、本日3月18日(土)に有明コロシアムで行なわれた東京女子プロレスの大会に出場。アジャコングとの初のシングルマッチで敗戦し、悔し涙を流した。

<GRAND PRINCESS '23>有明コロシアム(2023年3月18日)

本日、東京女子プロレス初の“格闘技の聖地”有明コロシアムでの大会で、荒井は女子プロレス界のレジェンド、アジャコングとの初のシングルマッチに挑戦。2021年5月にプロレスデビューした荒井は、同年10月にタッグマッチ(渡辺未詩&荒井優希組vsアジャコング&宮本もか組)でアジャコングと初対戦し完敗。その悔しさで、プロレスを続けていくことを決意。先月18日に名古屋で行なわれた前哨戦となるタッグマッチでは山下実優とタッグを組み、アジャコング&宮本もか組に勝利したが、アジャとの力の差は明らかだった。

荒井はこの日のために気合を入れて用意した新コスチュームで登場。会場から“荒井!”の声援が響く中、大きな体格差のあるアジャに立て続けにドロップキックを浴びせていく。続けてパンチを連発するも、アジャからの強烈な一撃で吹っ飛ばされてしまう。なんとか立ち上がり、平手打ちで飛ばされても食らいつき、アジャからの攻撃をすり抜け、顔面キックで反撃。コーナーポストから初のミサイルキックを決めた。さそり固めを狙うが阻まれ、コーナーポストの上からFinally(かかと落とし)を決めると、続けて3発、さらに場外のアジャへエプロンからFinallyを直撃させ、得意技を出し惜しみせずくり出した。ダメージを受けたアジャが場外カウント19ギリギリでリングに戻ると、さらにFinallyを狙うが、かわされると、アジャからの容赦ない反撃がスタート。一斗缶攻撃を脚に2発、さらに頭に1発受けて倒れると、パイルドライバー、バックロドップと重量感ある攻撃でカウントを取られる。なんとか起き上がったが、最後は倒れ込み式ラリアットから垂直落下式ブレーンバスターで3カウントを聞いた。

試合後、リング下で倒れ込んだ荒井にアジャが歩み寄り、“またやろうぜ”と声をかけると、荒井は悔し涙を流しながら応えた。

アジャは“あんなにいろんな角度でいろんな感じでFinally受けた人は今までいないですよね。キツいですよね、やっぱり。特にコーナーからのと、エプロンからのやつはちょっとまずかったね、ドンピシャすぎて”と苦笑い。まさかそこまで追い込まれるとは思っていなかったので、“またやろうな”と声をかけたと話し、“彼女がこれを経てどんな変化をするのか、どんなふうになっていくのか、今後の彼女がより恐ろしくなりました”と評した。

荒井は、“すごく差があるっていうのはわかってたし、でもその中でも自分が勝つことを信じてくれる人もいたので、どんな形でも勝ちたかった”と悔しさをにじませ、“でも最後にアジャさんが「またやろう」って言ってくれたので、次はもうホントに勝ちたいし、いつになるかわからないけど絶対もっと成長してアジャさんを驚かせたいし、観てる人を驚かせたい”と意欲を見せた。

荒井優希 コメント

荒井優希(©東京女子プロレス)

荒井優希 :
全部の試合で、もちろん勝ちたいと思ってるし、ずっとそういう気持ちでリングに立ち続けてるんですが、今日はめちゃめちゃ悔しかったです。すごく差があるっていうのはわかってたし、でもその中でも自分が勝つことを信じてくれる人もいたので、どんな形でも勝ちたかったんですけど、やっぱり今の自分にはまだ届かないなっていうのを改めて感じて。でも、最後にアジャさんが“またやろう”って言ってくれたので、次はもうホントに勝ちたいし、いつになるかわからないけど絶対もっと成長してアジャさんを驚かせたいし、観てる人を驚かせたいなと思いました。

ーー今日試合をしてみて?

荒井優希 :
すごく不思議なんですが、まだ今はなにが変わったとかは厳密にはわからないんですが、確実になにかすごく心が動かされた試合ではあったので、いつかそれがなんだったかというのがわかるかもしれないです。でも振り返った時に、この試合があったからと言えるような試合になったんじゃないかなと思います。

ーーFinallyをたくさん出したことについては?

荒井優希 :
今までずっと最初からやらせてもらっている技ですが、今日は初めてコーナーからのFinallyだったり、エプロンからのFinallyをやりました。考えて考えて、自分にはアジャさんを持ち上げることが難しいというのは過去2回(の対戦)ですごくわかってたし、大事にしてきたFinallyで勝ちたいなというのが強かったので、いろいろ出してみました。

ーーアジャコングのビンタを受けてみて?

荒井優希 :
最初に受けた時よりも痛くて。それは記憶が薄れているからなのか、アジャさんが前よりもっと認めてくれているからなのかわからないですけど。私はポジティブなので、認めてくれたということにしたいと思います。

アジャコング コメント

アジャコング(©東京女子プロレス)

アジャコング :
シングルは初なんですけど、過去2回やっていて最近では1ヵ月前にやったので、ある程度手の内はわかってたなと思いますし、彼女はあと1ヵ月で成長を見せますと言ってましたけど、ヘタな小細工を使わずに、真向勝負で来たんだなと。自分の持てるスペシャルなものFinallyをどれだけアジャコングに叩き込むかというのが彼女が選んだ道で。ある意味そこは正解だったのかなと思いますけど、その彼女の作戦が見えた時に食らおうがなにしようがどうやって逃げて回復するかということを瞬時に自分の中で考えられたので、あれだけ食らってても勝機は見えるなと思ってました。とはいえ、あんなにいろんな角度でいろんな感じでFinally受けた人は今までいないですよね。キツいですよね、やっぱり。特にコーナーからのとエプロンからのやつはちょっとまずかったね、ドンピシャすぎて。まさかあそこで来るとは思わなかったので、ちょっと油断しましたね。場外で反撃したので、さぁここからお仕置きタイムと思ったら。あそこが1番まずかったところかな。でも、あそこで息は整えられたので。そこからあの状況だったらFinally狙ってくるだろうとリングに上がった時点でわかったので、そこを追撃できたのはよかったなと。そこからはもうこっちのペースだなと思ったので。でも、もっといろんな小細工してくるかと思ったんですけど、対等に自分の持てるもので来るというのが彼女の今回の選択だった。次“もう1回やろうな”って、私もまさかこんなに正直追い込まれるとは思ってなかったので、これでは終わりたくないなと思って“またやろうな”とは声をかけたんですが、次どんな作戦で来るのかがかえって読めなくなったんで、ちょっとより一層怖くなりましたね。今後彼女がこれを経てどんな変化をするのか、どんなふうになっていくのか、それによってだと思いますけど、今後の彼女がより恐ろしくなりました。

もうちょっと圧勝できてたら“(プロレスの)顔じゃねえよ”くらい言ってこようかと思ってたんですけど、あれだけ追い込まれたので。私も勝つには勝ちましたけど、納得いかないので叩き潰すまでやりたいなと。なので、もし次当たることがあれば、お互いまた、違った感情の持ち方でやれるんじゃないかなと。長年やってきてるんで、ある程度やる相手とは自分の中でいくつかの戦略が立てられるんですけど、彼女との次を考えた時にその戦略が今まだ思い浮かばないですね。何で来るかがわからないから。読めない。

ーー荒井の成長については?

アジャコング :
前回の名古屋から1ヵ月じゃまだそんなにないかもしれないですけど、最初のタッグの時に比べれば、そりゃ当然、成長しない方がおかしいし、成長しない人がタッグのベルトのチャンピオンにもなれないだろうし、プロレス大賞の新人賞も獲れないだろうし。成長速度はものすごいなと思いますし、多分これからも、もっともっとすごいスピードで成長していくんだろうと思いますし。その成長に引き離されないように頑張っていかなきゃいけないなと思いました。

<GRAND PRINCESS '23>
2023年3月18日(土)開場14:00/開始15:00
会場:東京・有明コロシアム
第7試合 スペシャルシングルマッチ 20分一本勝負
○アジャコング vs 荒井優希●
13分0秒 片エビ固め ※垂直落下式ブレーンバスター

動画配信サービス『WRESTLE UNIVERSE』
※視聴には会員登録が必要です(有料)。課金登録初月は無料となりますが、初月無料対象月は退会することができません。翌月以降、退会が可能です。予めご了承ください。

今後の出場試合
<STAND ALONE '23>
2023年4月15日(土)開場10:30/開始11:30
会場:東京・後楽園ホール
出場:荒井優希 他
※青木詩織(SKE48)レフェリーデビュー