高城れに<Yokohama開高祭>KT Zepp Yokohama(2023年3月9日/©︎上飯坂一)

ももクロ 高城れに[ライブレポート]地元・横浜愛がたっぷり詰まったソロコンサートで作り上げた多幸感あふれるシーン「紫の光に包まれて幸せいっぱいでした!」

Pop'n'Roll 編集部

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2023.03.10
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ももいろクローバーZの高城れにのソロコンサート<Yokohama開高祭>が、3月9日(木)に神奈川県・KT Zepp Yokohamaにて2部制で開催された。

神奈川県出身の高城れには“ハマっ子”アーティストとして横浜魅力発信アンバサダーに就任。同公演の開催を記念して、コンサートの会場に併設される横浜東急REI ホテルとのコラボ『横浜東急RENI(れに)ホテル』のオープンや、“横浜魅力発信タイアップソング”として新曲「レニー来航!!」を配信リリースするなど、“住みたい・住み続けたい”訪れたい”まちの実現に向け、2024年3月31日(日)までさまざまな機会で横浜の魅力発信に今後取り組んでいく予定だ。

7回目の開催となるソロコンサートは、今年は<Yokohama開高祭>として、 “ハマっ子”である高城れにが、横浜への愛や魅力を全面に出したセットリストが組まれたコンサートとなった。

本記事では、第2部のオフィシャルレポートをお届けする。

高城れに<Yokohama開高祭>KT Zepp Yokohama(2023年3月9日)

開演時刻になると会場に「overture」のオルゴールver.が響き渡り、スクリーンには過去のソロコンサートの名場面集が映し出される。フルバンドがセッティングされたステージ上に、淡いパープルのガーリーな衣装に身を包んだ高城れにが、会場の手拍子に合わせてCROWN POPを含む9人のバックダンサーとともに登場。

紫色のペンライトが会場を埋め尽くす中、2017年にリリースした「まるごとれにちゃん」をダンサーと元気いっぱいにパフォーマンスし、ライブがスタート。続いてドラが鳴り響くと、ももいろクローバーZ最新アルバム『祝典』より「満漢全席」を歌唱。歌詞には中華料理の名前が散りばめられており、アルバムリリース時に横浜中華街ともコラボするきっかけとなった曲。ユニークなダンスと思わず身体が乗ってしまうメロディで会場を盛り上げた。《俺んとこ こないか?》というセリフで始まったのは、ももいろクローバーZでもカバーした氣志團の「One Night Carnival」。ステージを所狭しと使い、特徴的なパラパラ風の振り付けをダンサーとパフォーマンスし、会場に一体感をもたらした。

“<Yokohama開高祭>へようこそー!”という挨拶に続き、MCでは“今回横浜市でライブをする意味を考えた時に(市民にとって誇らしいイベントである本場の開港祭にかけて)高城れにの「高」で何かできないかと思い、<開高祭>と名づけさせていただきました!”と、今回の<Yokohama開高祭>にかける想いを伝えた。自己紹介をテンション高く行なうと、“日頃の気持ちをみなさんにぶつけるので、みなさんもぶつけてください! 今日はライブハウス仕様のセットリストなのでガンガンにぶち上がりましょう!”と会場に投げかけた。

MCを終えると、ダンスナンバーを2曲続けて披露。「Voyage!」(MVはみなとみらい21地区の中心にある帆船日本丸で撮影された)をダンサーとともにキレキレのダンスでお届け。次にTikTokやYouTubeで爆発的なロングヒットとなっているDa-iCEの「スターマイン」をカバー歌唱。高城持ち前の歌声とダンサーと息の合った圧巻のパフォーマンスを魅せた。

高城れにがステージをあとにすると、ステージ上にDJ台がセッティングされ、姿を表したのはレーベルメイトであり、『横浜ドリームランド』出身の2人組ヒップホップユニット・サイプレス上野とロベルト吉野。2013年リリースの人気曲「ぶっかます」をぶっかまし、会場を温めると、サイプレス上野のフリースタイルからの掛け声で、水色のチャイナドレスを身に纏った高城れにが登場。3月9日に配信リリースした新曲、横浜魅力発信タイアップソング「レニー来航!!」をサイプレス上野とロベルト吉野(応援団長と旗手長)とともに初パフォーマンスした。横浜の魅力がたっぷり入った歌詞に合わせて、ステージ上のスクリーンには横浜のスポットが映し出され、横浜愛が表現されたステージとなった。歌唱を終えると、会場に駆けつけてくれたサイプレス上野とロベルト吉野を交えてMCへ。

高城れにから横浜のおすすめのスポットを聞く場面も見られ、サイプレス上野から“初めて一緒に曲をやった時に、スタジオで飲みに行こうと言った時から随分経ったね”と高城への申し分をぶつけると、高城はそれに対し“絶対に行きましょう!”とステージ上で約束を交わすといったクロストークも見られた。

MCを終えると、いしだあゆみの代表曲であり、京急本線の横浜駅の接近メロディにもなり横浜市のご当地ソングとして知られている「ブルー・ライト・ヨコハマ」をロベルト吉野のスクラッチを携え、しっとりと歌い上げた。次に、ソロコンサート<まるごとれにちゃん 0202(れにれに)スプリングツアー2020>開催決定を記念して制作されたダンスナンバー「Dancing れにちゃん」を披露し、会場をナイトクラブに一変させる。MCを挟み、自身初のソロアルバム『れにちゃんWORLD』に収録されている「SKY HIGH」で爽やかな風を吹かせると、超ときめき♡宣伝部の「トゥモロー最強説!!」、mona(CV:夏川椎菜)feat. HoneyWorksの「誇り高きアイドル」を続けてパフォーマンス。今年で30歳の節目を迎える高城れになりのメッセージがこもった熱い歌唱し、“紫の光に包まれて幸せいっぱいでした!”と告げ、会場のボルテージが最高潮のままライブ本編を締めくくった。

アンコールを待ち望むファンからの手拍子を受け、横浜市のシンボルカラーである青色をイメージして製作された同コンサートのグッズTシャツを着た高城れにが再び登場。2015年から毎年開催しているソロコンサートで毎回披露しているレミオロメンの「3月9日」を優しくも力強く歌い上げ、アンコールがスタート。同曲はファンからの音源化が待望されており、8年越しに3月9日に配信リリースされた。会場からのアンコールとライブを開催できたことへの感謝の気持ちを伝えると、続けてバンドサウンドが映える「spart!」で会場のボルテージを一気にぶち上げ、ラストはライブ定番曲「一緒に」でサイプレス上野とロベルト吉野、CROWN POP、ダンサーを呼び込み出演者が一堂に会し、フィナーレを迎えた。

最後に“みなさんもいろいろ思うことはあると思うんですが、それでも私のことが好きって言ってくれたり、応援してくれたり、私のために時間を割いてくれることが幸せだなと思います。私も伝え方や言葉選びが下手なのですが、それでも好きでいてくれることって素晴らしいことで、大事にしなきゃなと思います。みんなとの距離ももっともっと縮めていきたいし、この先のソロコン、もももクロとしてもみんなと素敵な景色を見にいきたいです。出会った時間も関係なく目の前で手を差し伸べてくれる人は、自分のすべてをかけてでも大事にしなきゃいけないんだなと思いました。自分の気持ちに真っ直ぐにみなさんに伝えられるように頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします!”と涙を浮かべながらモノノフ愛の溢れる想いを語り、横浜愛がたっぷり詰まった高城れにソロコンサート<Yokohama開高祭>は幕を閉じた。

高城れに<Yokohama開高祭>

2023年3月9日
KT Zepp Yokohama

セットリスト

Overture
01. まるごとれにちゃん
02. 満漢全席 / ももいろクローバーZ
03. One Night Carnival / 氣志團
04. Voyage!
05. スターマイン / Da-iCE
06. レニー来航!!
07. ブルー・ライト・ヨコハマ / いしだあゆみ
08. Dancing れにちゃん
09. SKY HIGH
10. トゥモロー最強説!! / 超ときめき♡宣伝部
11. 誇り高きアイドル / mona(CV:夏川椎菜)feat. HoneyWorks
<ENCORE>
12. 3月9日
13. spart!
14. 一緒に

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