FES☆TIVE[ライブレポート]新体制の全国ツアーファイナル、取り戻したかった熱情一体化した景色「めちゃめちゃ楽しい」

FES☆TIVE[ライブレポート]新体制の全国ツアーファイナル、取り戻したかった熱情一体化した景色「めちゃめちゃ楽しい」

Pop'n'Roll 編集部

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2022.12.12
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FES☆TIVEが、12月11日(日)東京・GARDEN新木場FACTORYにて<FES☆TIVE全国ツアー「日本全国超祭行脚」>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

取材&文:長澤智典
撮影:NEW163

<FES☆TIVE全国ツアー「日本全国超祭行脚」>GARDEN新木場FACTORY(2022年12月11日)

辻こはるをメンバーに迎え、新制FES☆TIVEとして10月より始まった<FES☆TIVE全国ツアー「日本全国超祭行脚」全国ツアー>も、12月11日(日)にGARDEN新木場FACTORYでファイナル公演を迎えた。この日は、マスク越しならジャンプ、声出し、リフト、横移動がOKなど、コロナ禍前には当たり前にできていたノリ方を解禁。しかも、この日は完全スタンディング公演。つまり、「思いきり祭り上がれ!!」ということだ。開演前から、フロアのあちこちから声が飛び交う景色も懐かしい。

SEが流れた時点で、フロア中からあふれだす絶叫。その声へ導かれるように姿を現した5人は、最初から祭り上がれ!と言わんばかりに、「シダレヤナギ」を歌唱。凛々しい姿で歌い踊る5人へ向け、フロア中から絶叫にも似た声が響き渡る。間奏で観客たちの口上を耳にした瞬間、気持ちが高ぶった。熱情した観客たちの声を力に、彼女たちも凛々しい姿で歌い踊る。序盤から、凄まじい熱狂ぶりだ。続く「オトメ、ケセラセラ」でも、戦うオトメとなったメンバーたちが腕を突きあげるたび、フロア中から拳と野太い声が響き渡る。メンバーと観客たちがともに声を掛け合い、感情をアゲるやりとりが堪らなく気持ちいい。フロアからは、寅寅寅MIXも登場。疾走する楽曲に合わせ、いろんなMIX声や野太いコールが飛び交う。5人が高く拳を突き上げ歌い叫ぶ声に合わせ、フロア中が突き上がる無数の腕や掲げたサイリウムの輝きに染まっていた。これだよな、待ち望んでいた祭り(ライブ)って。

「カンフーミラクル~愛~」のイントロが流れたとたんに上がる絶叫。“踊れー”の声に合わせ、冒頭からメンバーと観客たちがキョンシーダンスに興じる。“うっはっ”の声に合わせメンバーと観客たちが正拳突きを交わせば、彼女たちの“やっちゃちゃいな やっちゃちゃいな”の声に合わせ、フロア中の人たちが右へ左へと跳ねるように移動する。メンバーたちが飛ばす“やっちゃちゃいな”の声は、理性のストッパーを外す最高のエールだ。

“声、出せてますかー!!”の言葉が嬉しい。この日は、新衣装姿でのライブ。次に披露したのが、最新シングルのカップリングに収録される「No more 煩悩!」。《Na-Na-Na Na-Na-Na  Na-Mu-A-Mi-Da-Bu-Tsu(南無阿弥陀仏)》と一緒に歌えるパートも登場、胸をキュンとくすぐるポップでキャッチーな曲調も魅力的。この曲に乗せ、すべての煩悩を消し去り、祭りあがってしまえ。

「ゆらゆらゆらり恋心」で5人は、ゆらゆらと揺れる恋しい思いを、哀愁を抱いた声で観客たちへ歌いかける。終盤に呟いた《逢いたくて》の甘い声にキュンとなった胸の音を、フロア中の人たちが絶叫に変えていた。「しゃかりきトップランナー!」では、5人の歌に合わせ、MIXや口上、雄叫びが飛び交う。この会場にいる人たち全員がFES☆TIVEのメンバーになり、一緒に掛け声を上げながら、熱情一体化した景色を作りあげていた。

メンバーたちから、思わず“暑っつい”と声が出るほど、すでに熱気が凄まじい。ツアーを振り返る思い出話では、新メンバーの辻こはるが、"初日は緊張したけど、次第に慣れてきた”と話せば、彼女の言葉へ突っ込みを入れるように、初日公演の開演15分前、緊張のあまりに辻こはるが泣いていた裏話も飛びだしていた。

5人が熱い仕種や歌声で「夏色とりどリボン」を歌いだしたとたん、この空間は野外の夏フェス会場に染まっていた。終始、熱い声が飛び交うのはもちろん。《いつまでもキミに夢中だ》”おれもー!”のやりとりが本当に胸アツだ。「ボクノナマエ」でも、胸に抱いた思いを彼女たちが抑揚した声で歌うたびに胸が高ぶれば、その思いを、フロア中の人たちがひと際大きな声で5人に返していた。

1ブロック歌うたびにメンバーがゼイゼイ言っていたくらい、この日の運動量はハンパない。だからこそ、青葉ひなりは“今日のライブがみんなの中で一番になったら楽しくないですか”と言葉にしていた。

「大江戸爆裂花火姫」のイントロが流れた時点で、フロア中から絶叫の打ち上げ花火が上がり続ければ、熱いクラップが感情の導火線に次々と火を付けてゆく。メンバーたちも、いつも以上に凛々しい声を張り上げ、舞台の上から煌めいた思いの花火を次々と打ち上げていた。メンバーとフロア中の人たちが気持ちを一つに声を荒らげるたび、この会場に、熱狂という心を騒がせる最高の花火が打ち上がっていた。「トラとウマ」では、メンバーが指し示す方向に向かって、フロア中の人たちが右へ左にと移動。メンバーらと同じ振りも真似ながら、ともに祭り上がっていた。

「大和撫子サンライズ」を合図に、フロア中の人たちがこれまで以上に沸きだした。メンバーと一緒に踊り騒ぐのは、当たり前。沸き立つ気持ちを、誰もが絶叫する凄まじいMIX声に変えて5人へぶつけてゆく。暴れ騒ぐフロア中の人たちを見ながら、5人とも満面の笑みを浮かべて歌い踊れば、くしゃくしゃの笑顔で観客たちを煽り続ける。アガる、アガる、祭りアガらずにいられない。まさに、咲き乱れる景色がここには広がっていた。メンバーたちの“ヤバいね、このブロック” “めちゃめちゃ楽しい“の声も嬉しい。

土光瑠璃子の熱い煽りを合図に、次に披露したのが、1月11日に発売する最新シングルの「ニホンバレデンセツ」。わちゃわちゃと弾けた、和心も活かした超アッパーのアゲ曲だ。メンバーらが、ポジティブな言葉の数々を観客たちと掛け合うように歌い、フロア中の人たちを刺激。明るい声を解き放つサビ歌では、一瞬で華やかな景色を描き出す。終始、推せ推せとアッパーな勢いで攻める楽曲だ。熱い声が飛び交う「ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!」でも、メンバーらの動きに合わせ,フロア中の人たちが右へ左へと移動しながら騒いでいた。メンバーと一緒に大きく手を振りながら交わした熱い掛け合いや、フロア中の人たちがワッショイ!はしゃぐ景色もアッパレだ!

FES☆TIVEの怒濤の攻めは終わらない。「OIDEMASE!!~極楽~」が流れたとたん、イントロのメロディーを口ずさむ声も生まれれば、曲に合わせ右に左に動き、その場でくるくるとまわり、熱い声を上げる景色も誕生。まさに《わーっとわーっと騒ぎたいのだ!》の歌詞通り、会場中の人たちが理性など完全に消し去り、熱狂の祭り人に染まっていた。メンバーと同じ動きをしながら、心を一つに騒ぐ。ただ、それだけだ。でも、日常を忘れて夢中になれるこの楽しさを、みんなずっと待っていた。身体中から、止めどなくアドレナリンが沸き続ける。騒ぐなんて言葉では言い足りない熱狂がここには生まれていた。

“みんな飛べー!!”。この流れで、最後に「マジカルパレード」をぶち込んでくるとは。メンバーらの放つキラキラとした輝きを身体中にまぶしたが最後、現実を消し去る華やかな魔法にかけられ、楽しむことだけで心が満たされてゆく。彼女たちと一緒にときめきあうことで、無邪気な少年少女に戻れる。そんな最高の魔法にかかっていた。

アンコールでは、ふたたび新曲の「ニホンバレデンセツ」を歌唱。この日、2回目の披露という理由もあり、観客たちも最初から熱い声を上げ、5人のチャーミングな煽りを全身で受け止めれば、メンバーらと同じ動きを真似ながら、思いきり熱情し続けていた。これからのライブで一体感を描ける楽曲が新たに生まれたことを、身体で感じていた。最後の最後にFES☆TIVEは「ダ・パンデミック」を通し、場内中の人たちの腕を振り上げ煽りだす。フロアのアチコチでマサイしてゆく(飛び跳ねる)景色も生み出せば、リフトする人も登場。観客たちは5人と一緒に最後の最後まではしゃぎながら、コールをぶつけ、祭り上がっていった。FES☆TIVEが取り戻したかったライブが、さらに熱狂を増して、この空間に広がっていた。

ライブの最後にはMVを上映。この日のライブ後、FES☆TIVEの最新ビジュアルと、2023年1月11日(水)に発売する最新シングル『ニホンバレデンセツ』のジャケット、さらにMVも解禁になった。現在、リリースイベントも積極的に行っている。

<FES☆TIVE全国ツアー「日本全国超祭行脚」>

12月11日(日)GARDEN新木場FACTORY

セットリスト

セットリスト
「シダレヤナギ」
「オトメ、ケセラセラ」
「カンフーミラクル~愛~」
「No more 煩悩!」
「ゆらゆらゆらり恋心」
「しゃかりきトップランナー!」
「夏色とりどリボン」
「ボクノナマエ」
「大江戸爆裂花火姫」
「トラとウマ」
「大和撫子サンライズ」
「ニホンバレデンセツ」
「ハレとケ!あっぱれ!ジャパニーズ!」
「OIDEMASE!! ~極楽~」
「マジカルパレード」
ENCORE
「ニホンバレデンセツ」
「ダ・パンデミック」

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