黒木ひかり[イベントレポート]生ウルトラセブンとの初対面に興奮「カッコいい!」<『ウルトラセブン』55周年記念セレブレーション トークイベント >にて
Pop'n'Roll 編集部
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今年放送開始から55周年を迎える『ウルトラセブン』を記念して、その代表的なエピソードをセレクトした<『ウルトラセブン』4K 特別上映>が、10月1日(土)〜13日(木)までの13日間、全国16劇場にて実施される。
その上映初日となる本日10月1日(土)にTOHOシネマズ 池袋にて、トークイベント付きの特別上映会が開催された。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
イベント冒頭には、『ウルトラセブン』55周年を記念したプロモーション映像(ナレーション:林原めぐみ)を初解禁。『ウルトラセブン』のファンとして知られる声優・関智一がMCとして進行を務めた。ファン目線の『ウルトラセブン』熱を会場に浴びせたところで、『ウルトラセブン』55周年を記念して、初の4Kで特別上映される本イベントに、『ウルトラマンZ』対怪獣ロボット部隊所属オオタユカ役を務めた黒木ひかり、『シン・ウルトラマン』の監督を務めた樋口真嗣監督が登壇した。
先日、海外の映画祭で初代『ウルトラマン』の4K上映を実施。樋口監督は、『ウルトラセブン』含め、かつての作品を4K上映することについて聞かれると、“4Kでの上映は絶対に意味のあることですね! 家庭用のBlu-rayディスクとかも、ゆくゆくはなくなってしまうのでは”と、時代とともに進化する映像技術に触れつつ、過去の作品でさえ迫力満点に楽しめる4K上映についての想いを語った。続いて、怪獣ファンの代表とも言える黒木は、『ウルトラセブン』について聞かれると、“もともと「セブン~、セブン~」っていう歌は知っていて、いざ作品を観た時に「これかー!」となりました”と、世代を超えて根強く浸透しているセブンの存在感の大きさを表すような感想を述べた。
イベント中盤に、『ウルトラセブン』55周年のメインビジュアルが解禁されると、会場からその凛々しい姿に大きな拍手が沸き起こった。第1弾はセブンの後ろ姿だったのに対して、今回は最終回の立ち姿がイメージされる姿に。樋口監督は“最近のウルトラマンのデザインと違い、ブーツや手袋が印象的でカッコいいですね”と、数々のウルトラマンシリーズを観てきたファンなら誰もが頷くであろう感想を披露。また黒木は“スタイリッシュですね”とほれぼれした表情で語り、“セブンのどこか人間味があるような作品のイメージが、このビジュアルに表われてる感じがします”と、ウルトラマンファンとして純粋に語った。関も“初代ウルトラマンのシンプルな雰囲気とはまた違ったカッコよさがありますよね”と新たなビジュアルを前に熱いトークがくり広げられた。
その後も、ウルトラマンシリーズ好きの3人が集まったとあって、ウルトラセブン自身がモロボシ・ダンに乗り移っているという独特な作品設定や、作中で時折見せるモロボシ・ダンの無邪気な一面についてなど、作品やキャラクターの話を挙げ出すと話が尽きないような雰囲気に。黒木もそんなモロボシのキャラクターに対して、“普段カッコよく戦っている人の可愛らしい部分が見られると惹かれますよね”と、女性目線のコメントで改めてウルトラセブンの魅力を語った。
そんな中、『ウルトラセブン』モロボシ・ダン役・森次晃嗣がスペシャルゲストとして登壇し、会場の熱気はさらに跳ね上がった。
55年前の今日、『ウルトラセブン』が放送され、この55周年の歴史を改めてどう感じているかについて聞かれた森次は“今日が55年なんて実感がなかったです。これだけ長い期間を経て、みなさんにこのようにお会いできるとは思っていませんでした”と感慨深く振り返り、さらに撮影当時の想い出を聞かれると、毎朝、早朝から電車で移動して撮影スタジオに向かっていたことや、撮影が休みの日でも各地のイベントに参加するため、自分でカバンの中にウルトラマンスーツのセットを持参し、日本全国を行脚したことを挙げ、“若かったからできた”と、なかなかに過酷だった当時を振り返った。
一方、そんな時を経て今日のイベントを迎えられたことに対しては“撮影は過酷だったけれど、その分こんなに長く愛される作品もない”と、自身の作品に思いを馳せ、さらに“今でも街を歩くと「ダンだ! ダンだ!」と言ってもらえる”と根強い人気を象徴するエピソードを明かした。
今回初めて森次と挨拶を交わせたという樋口は“以前、別の会場のトイレで横に並んだことがあったんですけど……そんな場面じゃ挨拶できないじゃないですか!”と意外な事実を明かしつつ、“改めてご挨拶できてよかった”と喜びの表情を見せた。
また、先に話題に挙がったモロボシの無邪気なキャラクターについて、森次は“それは僕の地じゃない? 可愛いところあんのよ、僕”と本人の普段の様子が投影されたキャラクターであるということを明かし、会場からは笑いとともに温かい拍手が沸き起こった。一方、異星人的な設定のため、当時から隊員と仲よくしすぎなかったり、適度な距離感を保って撮影に臨んでいたそうで、ストイックな役作りが伺える、ファンにはたまらないエピソードも告白。
その後、今回4K上映となる5作品について、宇宙人と人間の対話を意識して選出されたという作品群に対して、各々が作品への思い入れを語る中、森次は“やっぱり「史上最大の侵略」がドラマティックで印象に残っていますね”と、モロボシ・ダンが自身の正体を明かすこととなる作品きっての人気回を挙げ、さらに55年経っても台詞がしっかり入っているという名シーンから、“僕は人間じゃないんだ”という名台詞を生で披露して会場を大いに沸かせ、集まったファンにはたまらない瞬間となった。
イベント終盤のフォトセッションでは、森次による生変身を実施。“デュワッ”の掛け声とともに、ウルトラセブンがステージに登場し、初めて生で見るウルトラセブンに黒木も“カッコいい!”と興奮気味。ウルトラセブンと並んで森次も当時と変わらぬポーズを決め、会場の熱気は最高潮となった。
盛り上がり冷めやらぬ中、最後のコメントに黒木は“特別な日に、並んでいいのかわからないくらいの、すごい方々と並べて嬉しいです”と語り、樋口監督は“森次さんとお会いできて、職権乱用です”と冗談を言いつつ、“この出会いが何か新たな機会につながればと思っています”と、ファンの期待を煽るようなコメントを披露。
そして、森次は“今日は55周年ですが、60周年記念まで元気でいたいなと思います。セブンがある限り元気でいたいと思います”とその想いを強く語り、“55周年ありがとうございます!”と大きな声で挨拶しイベントを締めくくった。