<映画『よだかの片想い』公開記念舞台挨拶>(©島本理生/集英社 ©2021映画『よだかの片想い』製作委員会)

松井玲奈[イベントレポート]主演作をエゴサしていることを告白「みんなに“いいね”をしています」映画『よだかの片想い』公開記念舞台挨拶にて

Pop'n'Roll 編集部

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2022.09.17
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映画『よだかの片想い』が、本日9月17日(土)にシネ・リーブル池袋にて公開記念舞台挨拶を開催した。同イベントには、主演の松井玲奈をはじめ、中島歩、安川有果監督が登壇した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

<映画『よだかの片想い』公開記念舞台挨拶>シネ・リーブル池袋(2022年9月17日)

映画上映後にステージに登場した松井は、映画化を熱望していた同作がいよいよ公開となり“この作品を作るにあたって、たくさんの方が力を貸してくださいました。すごく時間が掛かって企画自体が止まってしまう、なくなってしまうかもしれない、ということもあったんですけど、その中でも映画の製作チームの方々が力を貸してくださって。撮影ができるところまでこぎつけてくださり、そこから撮影をして、劇場公開ができるところまでこぎつけてくださったことがすごくありがたかったので。私はその期待だったり、想いに応えたいという気持ちでした”と晴れやかな表情を見せた。

この日の登壇者3人は、それぞれ同作のエゴサーチをして、映画の感想に目を通したという。“めちゃめちゃエゴサしています!”と笑顔で明かした松井も、“ちゃんとハッシュタグありの『よだかの片想い』も調べますし、ハッシュタグなしでも、引っかかるものが変わるので。両方ともちゃんと見ています”とキッパリ。“どれもすごくありがたいな、嬉しいなと思っているので、みんなに「いいね」をしています”と明かし、会場を驚かせた。

島本理生ファンを公言する松井は、同作の原作に惚れ込み、長らく映画化を熱望してきた。それゆえ、主人公アイコの役作りも、安川監督と意見をぶつけ合いながら作り上げたという。“もちろん私も原作は大好きなんですけど、なぜこのタイミングでこのセリフを言うんだろうと、わからなかった箇所があって。脚本の段階でさりげなくそのセリフをなくしていたんですけど、松井さんはパッと気づいて。「なんであのセリフがなくなったんですか?」ということはありました”と述懐。しかし、2人はそこからいろいろと話し合い、お互い納得の上で、そのセリフを戻すことに。“結果的にそれがすごく素敵なシーンになったので。やはり原作を愛する松井さんのご意見を聞いてよかったなと思いました ”という安川監督に対して、松井は“でも、すごくうるさかったと思います。毎回オンラインでミーティングをしていたんですけど、毎回毎回最後の方に、何度も言っているんですけど、なんであのセリフがないんですかね? と言い続けて。今思い返すと、本当にうるさかったなと思います”と申し訳なさそうに振り返った。

現場での2人は何でも言い合えるような関係性で撮影を進めていたというが、一方の中島はその様子を“僕は撮影の2週間ほど前に入ったので。ふーんという感じでした。ちょうど休憩時間だったんで、休憩しながら2人のやりとりを見ていました”と笑いながら述べるも、“ただ現場は本当にみんなで作っている感じがあって。本読みの時も、のっけから3人とも、思っていることをビシバシぶつけ合って。それがすごい風通しがよくて。いい環境だなと思いましたね”と心地よさを感じていたことをコメント。

また印象に残ったシーンについて「試写を観てショックだなと思ったのが、(中島演じる)飛坂さんが、アイコが作った唐揚げを雑に食べていたところ”と振り返った松井は、“もちろんそれがお芝居なのはわかっていたけど、知らない瞬間にそういう顔をするんだと思って。ビックリしたシーンでした”と語った。それに対して中島が“あそこは安川さんが適当にほおばってとおっしゃったんです。僕は性根の優しい男なので、そういうアイディアは出ないと思うんです”と釈明すると、会場を大きな笑いが包み込んだ。

すかさず“大丈夫です、だから余計に意外だったんだと思うんです”と松井がフォローを入れるも、“クランクインの前から、ふと出る冷たさとか、適当さ、モテてきたオラオラ感みたいなものみたいなものが出るような演出があったら、監督に言ってねと話したんですよね。それでそういう演出が入ったんです。僕自身は心苦しいなと思いながらやっていて。心を鬼にしてやっていたので、許してください”と頭を下げる中島の姿に、会場は大いに沸いた。

最後のコメントを求められた中島は“昨日から始まって今日は2日目ですが、観ていただける方が多ければ多いほどロングランするので。もし気に入っていただけたら薦めていただければ”と呼びかけると、続けて松井が“待ちに待った公開ということで、今日はこうして映画を受け取っていただけることができて嬉しいなと感じています。みなさんの中で好きなシーンだったり、ここはどういうことだろうということがあれば、ぜひSNSに感想として書いていただけたら嬉しいなと思います”とメッセージ。

さらに安川監督が“この映画は顔にアザがある主人公の物語なんですが、それを特別視したというよりは、彼女の日常に寄り添うことを意識しました。何か難しく重いテーマを主人公に背負わせるのではなく、あくまで青春映画の要素があるのがいいんじゃないかと思い、脚本の城定秀夫さんと話し合って作った作品です。こういう作品にもちゃんとお客さんが入るといいなと思っています。感想を書いていただければ、松井さんからの「いいね」がもらえるかもしれないので、よろしくお願いします”と口にした。

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