アイオケ[ライブレポート]12人の多彩な個性が輝いたワンマンライブ

アイオケ[ライブレポート]12人の多彩な個性が輝いたワンマンライブ

Pop'n'Roll 編集部

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2022.08.23
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アイオケが、2022年8月20日(土)に豊洲PITにてワンマンライブ<マジで!?アイオケ♪>を開催した。同公演は、感染症対策に万全を期するためのマスク着用、声出しでの声援も制限した上で行なわれ、アイオケ全メンバーによるパフォーマンスのほか、ダンスを得意とするメンバー4名でのダンスパフォーマンス、オリジナル書き下ろしコント2本、バイオリン、フルート×2、クラリネット、キーボードによる合奏パフォーマンスなど、全19の演目がステージでくり広げられた。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

アイオケ<マジで!?アイオケ♪>豊洲PIT(2022年8月20日)

同公演ヘの出演は、根本流風(リーダー、ボーカル)、JIN(サブリーダー、ボーカル)、三田萌日香(ボーカル)、とろぴかる☆ゆーき(ボーカル、アイオケ公式サポーター)、安里唯(ボーカル)、かのん(ボーカル、フルート)、高橋紫微(フルート)、白鳥ゆりか(キーボード)、kurumi(バイオリン)、大野まりか(サックス、クラリネット)、白石みずほ(パフォーマー、振付)、ゆゆ・THE・エクスカリバー(パフォーマー、振付)の全12名。

定刻にメンバーの紹介や同公演の開催がサプライズ発表された2021年11月13日(土)の代官山UNITでの様子、これまでのリハーサル風景など、同公演に注がれたエネルギーの大きさを物語る約4分半のオープニングムービーをスクリーンで上映。その後、メンバーがパープルとネオングリーンを基調とした新衣装を身に纏いステージに登場した。

アイオケの活動の中で最大規模のイベントとなる同公演に期待と不安を抱いていたであろうファンが見守る中、1曲目「アイオケ♪」がスタート。イントロではバッハ作曲の「G線上のアリア」のフレーズをバイオリン、フルート、サックス、キーボードで演奏し、会場内に優雅で力強い旋律が広がった。

続けて披露されたのは、メンバーの自己紹介ソング「今日からキミも楽団員!!」。楽団員とは、アイオケのファンの総称であり、間奏ではベートーベン作曲の第九として親しまれる「歓喜の歌」が流れる。そして間髪入れずに「エモエモO&K」へと突入。同曲には、3・3・7拍子とショスタコーヴィチ作曲の「祝典序曲」が組み込まれている。

メンバーが自己紹介と挨拶をしたのち、白石みずほ、ゆゆ・THE・エクスカリバー、JIN、 安里唯の4人によるダンスパフォーマンスが始まる。ステージ上からはすさまじいエネルギーが解き放たれ、会場は大きな熱気を帯びている。

ピンマイクを装着した根本流風、三田萌日香、大野まりかでコントをスタート。2021年の全国ツアーでは毎回実施し、もはや定番となっているコントコーナー。今回は書き下ろしのオリジナルネタ“引っ越し”、さらにJINが加わり4名での“遠足”を熱演し、会場は笑いに包まれた。

ダンスパフォーマンス、コントの振り返りトークの後、音大出身メンバー(在学中のメンバーも含む)による演奏を始める。「星月夜」は、YouTube企画にて白鳥ゆりかが作曲したソロピアノ曲をkurumiが編曲したもので、バイオリン、フルート×2、クラリネット、キーボードの5名での演奏で届けた。続いて「きっとこれが恋ね」を初披露。前身ユニットRY’sから受け継がれた同曲が始まった瞬間、涙する楽団員の姿も見られた。

MCではメンバーのとろぴかる☆ゆーきが1人で舞台に上がり、今回、扁桃炎による高熱が続き、扁桃腺の手術をしたことにより、ほかのメンバーと同様にパフォーマンスができなくて悔しいこと、メンバーと同じステージに立てて嬉しいことを客席に向かって伝える。メンバーがとろぴかる☆ゆーきのもとへ駆けつけ、全員揃って“Are you OK?”の合図で記念撮影を行なう。

MCの後は、「始まりの日曜日」「#青春1・2・3」「世界に君さえいればいいの」「サマー・トレジャー」と、初披露曲を含む怒涛の4曲を連続でパフォーマンス。「青春1・2・3」では背面スクリーンにメンバーの幼少期の写真が映し出されたり、「サマー・トレジャー」では会場と一体となってタオルを振り回す。公演終盤に差しかかり、リーダーの根本流風から、同公演へかけた想いが語られ、アイオケ初のバラード曲である「かけがえのないもの」を感情込めてしっとりと歌い上げる。

最後の曲かと思わせる演出で用意したのは新曲「ラブ・リンチ」。その後も「【ご報告】私、 食べるのやめます。」で盛り上がり、さらに運動会がテーマの「アイオケ体操第一」では、 曲中の《玉入れ、みんな行くぞー!!》の歌詞に合わせてメンバーがサイン入りボールをファンに向けて投げたり、オーディエンスにウェーブを煽ったりと、声出しNGの中でも会場全体が身体を動かしてライブを楽しみ続けられるような工夫が施されていた。

「革命のベルを鳴らせ」では、同公演のために特別アレンジされたパワフルなダンスで会場内は最高潮の盛り上がりを見せる。そして、本編最後はお立ち台がステージ後方にセットされ、 とろぴかる☆ゆーきも登壇して、全メンバーによるパラパラ曲「誕生日おめでTOKYO」で締めくくられた。

アンコールでは公式グッズであるTシャツに着替えたメンバーが登場。振り付け担当でパフォーマーの白石みずほの卒業公演や今後行なわれるイベントが発表されたのち、各メンバーが悔しさや喜びなど、それぞれの溢れる想いを伝える。

最後の曲として届けられたのは「Catch The Dream」。夢を持ち続けるアイドルの可愛らしさとロックの疾走感を融合し、夢を追い続けるアイオケ自身の姿を曲に込めた、煌めくデビュー曲。“以上、私たちアイオケでした! バイオケー!”笑顔で挨拶をしてステージを去るが、盛大な拍手が鳴りやまず、最後まで心地よい余韻が会場中に残っていた。

アイオケ<マジで!?アイオケ♪>

2022年8月20日(土)
豊洲PIT

セットリスト

01. アイオケ♪
02. 今日からキミも楽団員!!
03. エモエモO&K
04. ダンスパフォーマンス
コント1.引っ越し
コント2.遠足
05. 星月夜
06. きっとこれが恋ね
07. 始まりの日曜日
08. #青春1・2・3
09. 世界に君さえいればいいの
10. サマー・トレジャー
11. かけがえのないもの
12. ラブリンチ
13. 【ご報告】私、 食べるのやめます。
14. アイオケ体操第一
15. 革命のベルを鳴らせ
16. 誕生日おめでTOKYO
17. Catch The Dream

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