戸田真琴×少女写真家・飯田エリカによる初のヌード写真集『神画』発売決定!【コメントあり】
Pop'n'Roll 編集部
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AV女優や文筆家として活躍する戸田真琴と少女写真家・飯田エリカさんによる写真集『神画』(こうが)が、8月29日(月)に発売されることが決定した。
長年親交があり、カメラマンと被写体という関係を超えてさまざまなプロジェクトを行なってきた2人にとって、『神画』は初のヌード作品。
北陸から東北を旅した2人による、女性が女性をオールフィルムで収めた“グラビア写真”を収録する。
また、発売記念イベントの開催も決定した。
コメント
飯田エリカ:
写真を撮るとそれまで頭の中で想像していたことはすべてどうでもよくなり
目の前にあるものに従い写すことになる
そうしてはじめてわかることがある
“誰もこの人の本当の身体を心を撮っていなかったのだ”
数枚撮って、そのことがあまりにも明瞭だった
誰も穢すことなどできないのだ
戸田真琴を撮る、ヌードを撮る、そういったことはきっかけでしかなかった
ただこう撮りなさいというのは明らかにそこに光っていて
それに従ってただ撮りました
写ったのは戸田真琴でもあるし、あの子でもあるし、すべての女の子の悲しみでもあった
私はこの写真を撮るために生きてきて、この写真が撮れるならば……。
この作品は私にとっての”少女写真”そのものです。どうかご高覧ください。
戸田真琴:
それは長い旅の終わりでした。
わたしの精神がわたしの身体に宿っているということが、ようやく違和感なく腑に落ちた、不思議な旅の終わりでした。
あらゆる女の人たちは生きながら当たり前に価値を測られ、何万回も陵辱され、そうしてまるで何もされていないかのように、笑いました。AV女優になる前から、私もずっとそうでした。
あるひとつの価値観において消費され続ける業界で、最後まで何も失わなかったら私の勝ち、と強く決めて仕事を始めてから6年あまり、引退を決めふりかえると、矛盾した真実が言葉もなく立ち上がってきました。
確かな感覚として、私は数え切れないほど草臥れて死んだはずなのですが、同時にまるで生きながら、つるんと生まれたばかりのように、未だにただの少女でした。とても奇妙で、しかし当たり前のような、誰にも使い尽くせなかった真新しい身体がそこにありました。
そのことを、写真という実像と精神を同時に写すおそろしい装置で撮影し、一冊の本にしてしまいました。
誰も見たことのないヌード作品であり、たぶん、私達が見たことないままに信じた”何か”の、その正体はこういうものだったのかもしれない、と感じる写真集になっています。
これはわたし個人の物語であり、同時に、悠久の時を生き繋いできたあらゆる裸の女性たちの記憶です。
もしかしたらこんなことは、君にしか視えないかもしれません。
まったくあたらしい聖書を、君に抱いて欲しいと願います。