【ライブレポート】SKE48 松村香織、愛が溢れた劇場最終公演「本当に楽しかったなと思える9年半のアイドル生活でした」
Pop'n'Roll 編集部
Pop'n'Roll 編集部
-
ポスト
-
シェア
-
ブックマーク
SKE48 チームKⅡ<最終ベルが鳴る>公演 松村香織劇場最終公演|SKE48劇場(2019年5月2日)
SKE48が、2019年5月2日に名古屋のSKE48劇場にてチームKⅡ<最終ベルが鳴る>公演 松村香織劇場最終公演を開催した。
松村香織は、2009年11月にSKE48第3期生オーディションに合格。炎上キャラとして唯一無二の地位を確立し、独自の路線をひた走り続けてきた。
卒業発表をしたのは、昨年の9月。卒業発表から約半年以上経った5月2日に、ついにSKE48劇場で卒業公演を迎えた。
オープニングの「overture」から、「マンモス」「最終ベルが鳴る」「ボーイフレンドの作り方」「偉い人にはなりたくない」の4曲続けてのパフォーマンスを終え、大場美奈が“SKE48の劇場でのかおたんコール、ホントにこれがラストということで、みなさん、誇りを持って楽しんでいってください!”と話し、会場は一気にハイテンションに。
「19人姉妹の歌」の後半、大場美奈は“ホントに卒業すんの? 卒業公演で卒業撤回っていう異例のやつしてもいいんだよ”と松村に伝えると、会場からは笑いが出る場面も。
本編が終わり、アンコールに突入。アンコール3曲目には、松村の卒業コンサートでも選曲されたが、松村がもう一度やりたいというリクエストで「不協和音」をパフォーマンスし、続けて「ぐぐたすの空」に。直後のMCで松村は“初めて何かに選んでいただいたのが“ぐぐたす選抜”で、自分のポジション、自分の衣装をもらえた思い出の曲です。卒業公演でもやったんですけど、時間の関係で衣装を着られなかったので”と説明を加えた。
「47の素敵な街へ」のパフォーマンスを終えた、荒井優希、青木詩織、大場美奈、内山命、斉藤真木子、北野瑠華がMCを始めると、舞台袖から惣田紗莉渚が登場。惣田は“セレモニー1曲も出てないんですよ。この後も出ないんですけど。チームKIIのメンバーが出られるようにしていたようなんですけど、私だけ忘れてたみたいで(笑)”と話し、観客の笑いの誘った。
ステージでは、松村香織の卒業をテーマに制作された映像が流され、続いて、松村香織のソロ曲「ありがとうは言いたくない」を熱唱。劇場内はしんみりとした空気に包まれた。
別れが迫っていることを感じさせる雰囲気の中、松井珠理奈が劇場へ駆けつけ、ステージに登場。松井珠理奈は“いろんな意味でSKE48に新たな道を切り開いてくれたと思うんですよ。かおたん(松村香織)がいっぱい暴れてくれたから、今のSKE48があるし、後輩もいろんな活動がしやすいんだと思います。かおたんには幸せになってほしいから、婚活用のリップ買ってきたから(笑)。幸せになってください”と話した。
そして、斉藤真木子と大場美奈が手紙を読み上げた。斉藤真木子は“かおたんの穴は簡単に埋められるものではないけど、この壁を乗り越えなきゃいけないある種の試練だと思います”とSKE48キャプテンらしく決意を述べ、大場美奈は“私がかおたんのいいなと思うところは、どんな人にも寄り添ってあげられること。かおたんだけは近くに寄り添って話を聞いてあげてるよね。だって可哀想じゃん?って、いつも話を聞いてあげてる。私がSKE48に移籍したきた時、カッコ悪いところはファンに絶対見せたくなかった私に、ファンに全部を見せていくことを教えてくれたのはかおたんでした”と、松村がいかにSKE48において、みんなに愛され、そして、松村自身がSKE48を愛してきたかが伝わる手紙を涙ながらに読み上げた。
松村は“今、48グループは、世間的には厳しい目で見られたりしていると思うんですけど、SKE48は本当によいグループだなって思ってます。一時期すごい大っ嫌いで「なんなんだ、このグループ!」って思ったこともあったんですけど、そんなこと今は絶対口に出したくないくらい大好きな場所です。自分自身のこれからの人生を考えたら、ここに甘えていたらいけないなと思って卒業を決心させてもらいました。一歩踏み出すことがこんなに怖いことなんだって感じています。ここでみなさんにもたくさんの愛をいただいた分、外の世界で後輩の見本になれるように精一杯活動していきたいと思います”と強い決意を述べ、最後に「支え」を歌唱し、卒業公演は幕を閉じた。
終演後、松村は“本当に楽しかったなと思える9年半のアイドル生活でした。そしてファンの方は一生の宝ものですし、本当に感謝しています”と改めてファンに感謝の気持ちを述べ、さらに今後の活動については“1回自分でやってみようかなと。1回は挑戦してダメだったらやり直せばいいし。それにいろいろ勉強できることもあるし、スタッフさんの大変さも知れると思いますよね(笑)”と笑顔混じりに決意を述べた。
松村香織は卒業後、事務所には所属せずにフリーランスで活動を続けていく。