乃木坂46 久保史緒里、吉原随一の花魁役に挑戦!「作品の世界の絢爛さを舞台上からお届けいたします」舞台<桜文>出演決定

乃木坂46 久保史緒里、吉原随一の花魁役に挑戦!「作品の世界の絢爛さを舞台上からお届けいたします」舞台<桜文>出演決定

Pop'n'Roll 編集部

Pop'n'Roll 編集部

2022.06.22
  • ポスト
  • シェア
  • ブックマーク

乃木坂46の久保史緒里が、今秋上演される舞台<桜文>に出演することが決定した。

舞台<桜文>

同作は、古き良き日本を舞台に、幽玄でエロティック、情感あふれる物語をユニークな感性で美しく描き出すことに定評のある秋之桜子による書き下ろし作品。

秋之は、2010年には昭和の文士たちをモデルにした<猿>にて第16回劇作家協会新人戯曲賞優秀賞を受賞。12年に自身で立ち上げた演劇集団『西瓜糖』では、大正〜昭和という時代を背景に男と女の“生と性”、その先にある“欲求”を色濃く浮かび上がらせる作品を得意としており、外部公演にも多数脚本を提供。その艶やかな世界観で観る人を虜にしている。

演出を手がけるのは、寺十吾。俳優の心の奥に眠っている感覚を炙り出し表現させ、作品世界を多様化させる演出術で、今や引く手あまただ。秋之とは『西瓜糖』でタッグを組んでおり、その相性のよさは折り紙付き。明治期、吉原随一の花魁をめぐる耽美な悲恋の物語が、機微に触れた情感たっぷりの演出で描き出される。

同作では、この耽美な世界を体現するのにぴったりな俳優陣が顔を揃えている。

吉原随一の花魁、桜雅役は乃木坂46のメンバーとして活躍しながら、女優として舞台やTVドラマにも精力的に出演し注目を集める久保史緒里。

桜雅が一人前の遊女になる前の少女時代、心から想い合っていた相手・仙太役と、仙太と他人の空似ながら瓜二つの容貌だったために、桜雅と深くかかわっていく小説家志望の青年・霧野一郎の2役に、若手個性派俳優として、舞台・TVドラマ・映画とジャンルを問わず活躍し今後がますます期待されるゆうたろう。

禿上がりの若い遊女である振袖新造の葵役に、女優、アーティストとしてマルチに才能を発揮する松本妃代、桜雅の髪を結い続け、吉原随一の花魁となっても心許し信頼した髪結い・与平役は石倉三郎が務める。

さらに、当代きっての大店、紙問屋の旦那で、物語が大きく動くきっかけとなる桜雅の豪華絢爛な花魁道中を開く西条宋次郎役に榎木孝明。加えて、石田圭祐、阿知波悟美、加納幸和、木村靖司、有川マコト、塾一久といった演技巧者が出演する。

コメント

秋之桜子(脚本):
3年前、お声がけいただき、気が触れるほど美しく儚い物語をPARCO劇場で描きたいと<桜文>が立ち上がりました。コロナ、戦争と世界は大きく揺らぎましたが、この物語を紡ぐことができ、上演となったこと嬉しく思います。主役の花魁役には乃木坂46の久保史緒里さん。清楚な透明感とともに憂いを帯びた目と儚さで、この舞台にさまざまな香りを放っていただけることでしょう。相手役の若き文士には優しい笑顔の中に男を感じさせるゆうたろうさん。そして人気実力とも充実の榎木孝明さん、石倉三郎さん。花組芝居の加納幸和さんはじめ骨太な舞台人の参加も決まり、演出は秋之と何度もタッグを組む寺十吾さんとなれば、そこにもう<桜文>の世界が匂い始め、この秋が待ち遠しくてなりません。

寺十吾(演出):
これ言っていいのかしら? 実は作家の秋之桜子さんは元文学座の女優、山像かおりさんなんです。しかも秋之さんはある限定された時間内にのみ山像さんに降りてくるらしく、だから山像さん?に戯曲の質問をしてもまるでちんぷんかんぷん。これウソじゃないんです。今まで秋之さんと何度も仕事をしましたが本当なんです。現に秋之さんから夜中にメールが来ると山像さんのメールとはまるで質感が違って、しかも何かに取り憑かれたかのような長文が多いんです。その秋之さんが今回描いた<桜文>は、文才に恵まれた花魁と美しい言葉や文章に恋焦がれた明治の若き文士との激しくも禍々しい恋の物語です。もちろん主人公の久保史緒里さんもゆうたろうくんも何かに取り憑かれないとこの作品に飲み込まれてしまいます。2人に一体何が憑依するのか? お楽しみに!

久保史緒里:
私が演じる桜雅は悲しい過去を抱えている、明治中期随一といわれていた花魁です。今回の台本を読ませていただき、この作品の世界観や桜雅の過去に触れて、パワーと衝撃のある作品だと思いました。花魁役を演じるのは初めてなのですが、目に見える部分は豪華で美しく綺麗でも、苦しい過去を抱えていたりと、その1人ひとりの背景を知れば知るほど深い世界だと思います。今回の役を演じる上で、当時の感じや所作はもちろん、いかに桜雅が過去に抱えている悲しさを表現できるか、というところもポイントになってくると思うので、頑張りたいです。今回の作品は私にとって挑戦となる舞台です。演出の寺十さんや大先輩の共演者の方々と一緒に演じていけたらと思います。作品の世界の絢爛さを舞台上からお届けいたしますので、ぜひ楽しみに劇場にお越しいただけたら嬉しいです。

ゆうたろう:
霧野一郎役のゆうたろうと申します。<桜文>は僕自身はじめてのテイストの作品、そして久しぶりの舞台出演ということで気合いと高揚感とともに不安とプレッシャーをすごく感じています。課題もたくさんありますが、稽古を重ねていく上で少しずつ役とともに成長できるよう全力で挑みますので、ぜひ期待していてください。それでは劇場でお会いできることを楽しみにしています!

榎木孝明:
初めての台本をワクワクしながら一気に読みました。興奮を覚えつつ、同時にストーリーは私の中で映像化していました。初見でそれができるかできないかは、舞台が成功するか否かの大きな条件です。もちろん今回は大成功で大傑作となり、満足げなカーテンコールの自分まで見えました。男の色気に加えて醜い嫉妬心まで要求される作品です。何とやり甲斐のある役柄でしょう。寺十吾さんはぜひやらせてもらいたかった演出家です。出会いに感謝して精一杯努めたいと思います。

左から、榎木孝明、久保史緒里、ゆうたろう

次ページ

  • 1
  • 2