しろもん［ライブレポート］伸びしろを魅せた新体制初の1stワンマンライブ「この8人でもっともっと上を目指したい」
Pop'n'Roll 編集部
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アイドル活動未経験からグループ活動を始め、著しい成長を見せる“伸びしろ成長系正統派アイドル”グループの『しろもん』が、5月29日（日）に渋谷ストリームホールにて＜1st ワンマンLIVE「White Monster」＞を開催した。本記事ではオフィシャルレポートをお届けする。
＜1st ワンマンLIVE「White Monster」＞渋谷ストリームホール（2022年5月29日）
『アイドル育成プロジェクト」と題したプロジェクト発のしろもんは、アイドル未経験の子たちが1人前のアイドルになるために結成されたアイドルグループ。
しろもんというグループ名は、今回1stワンマンライブのタイトルにもなっている、“White Monster”が由来している。清純、正統派アイドルならではの“白”色と、伸びしろの“しろ”、アイドル未経験という何色にも染まっていない真っ白の“白”、アイドルの門を潜ることの“もん”の意味合いを持つ。
そんな彼女たちは、メンバーが集まって以来、右も左もわからない状態から、レッスン、レコーディングなどでアイドルのいろはを学んだのち、2021年7月にWITH HARAJUKUにてプレデビューライブを実施し、ステージデビュー。以降は数多くのアイドルイベントなどを経験し、アイドルとして必須のスキルを身につけてきた。そして2022年3月に渋谷・O-WESTにて開催した＜「0th」ワンマンLIVE＞で、グループとして正式デビュー。
アイドル未経験の6人は切磋琢磨し、グループとして磨きをかけてきた。4月には新メンバーとして、若槻彩香、小野田澪の加入を発表。
正統派の青春感溢れる楽曲に加え、さまざまなジャンルの楽曲も増えてきた。この日は、新体制お披露目ということもあり、しろもんがこれからアイドルとして進んでいく上でも、非常に重要なステージである。彼女たちは熱い気持ちを持って、この1stワンマンライブに臨んだ。
8人での新体制をその目に焼きつけるべく、チケットが完売した会場に多くのファンが集まった。時間になり、会場が暗転すると、スクリーンにイメージ映像とメンバー紹介のオープニングムービーが流れた。
爽やかなサウンドのSEに合わせて、メンバーが1人ひとり登場。そこには、新メンバーの若槻彩香、小野田澪の姿も。
この日は、あらかじめアナウンスされていた新衣装を身に纏っていた。この新衣装は、白と青のギンガムチェックが印象的で、各メンバーによって形が異なったり、ハットやカチューシャを着用していたりと、それぞれ個性に合わせて製作されたものとなった。
しろもん＜1stワンマンLIVE「White Monster」＞の口火を切ったのは、清涼的なサウンドで中毒性のあるナンバー「ハニカミソーダ」。8人となり、さらに迫力の増すステージングを展開。気品がありながらも、アクティブで見事なパフォーマンスを魅せていた。
ここから、しろもんらしい正統派の爽やかな楽曲を披露していく。共感できる歌詞と、ラブリーかつメリハリのあるダンスで魅了した「わずらわしいきもち」でさらに会場を熱くさせ、「Love addiction」では、お決まりのイントロの決めポーズを新メンバーの2人が行なった。甘酸っぱくて共感できる歌詞に合わせて、キュートに踊り、歌い上げて、会場をしろもんらしく温かい雰囲気へと染めていった。
MCでは、
小野田澪：
初め、しろもんに加入させていただくと聞いた時には、本当に、嬉しい、楽しみという感情しかなかったんですけど、やっぱり練習を重ねるごとに、すごい不安だったりとか、焦りだったりとかが出てきちゃったんですけど、この6人の頼もしいメンバーが優しく最後まで教えてくださり、今日、こうしてみなさんの前に立てたことが本当に嬉しいです。これから頑張っていきますので、応援よろしくお願いします！
若槻彩香：
私も今日を迎えるまで、すごい不安とか、緊張とか。昨日も全然寝れなくて、（午前）4時に寝たんですけど。それくらい本当に緊張していて。今こうしてステージに立たせていただいて、この時間を迎えられることが今、とても嬉しいです。これからみなさんと一緒に、しろもんと一緒に、見ていける景色だったり、幸せな気持ちだったりを、たくさん共有して、これから精一杯頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします！
と、新メンバーの2人が緊張を見せながらも素直な想いを述べた。
このあとは、こちらもあらかじめアナウンスされていた新曲を披露。夏の夜空の大三角形を、恋愛関係に比喩したナンバー「サマートライアングル」。躍動的なダンスを魅せ、フォーメーションを流動的に移動させながら、息の合ったパフォーマンスを届けた。タイトルにちなんだ、指で三角（トライアングル）を作る振りも多用し、手を取り合うなど、連携の高さを見せていた。落ちサビでは、若槻彩香、小野田澪の新メンバー2人が歌唱。情景が浮かびやすい楽曲に対して、ダンスで存分に世界観を表現し、オーディエンスをさらに虜にしていった。
次の新曲「君とトゥマシェリ」では、それまでのしろもんのイメージを変えるような楽曲。お祭りのように賑やかなサウンドに合わせて、元気いっぱいにジャンプしたり、手を左右に振ったり、ヘドバンをしたりと、アクティブにダンスしていく。《どんなことがあっても私たち 仲良しで》の歌詞にもあるように、8人でのチームワークを魅せていた。今までのしろもんになかったようなポーズも見られるこの楽曲は、初披露にも関わらず、即座に踊っている観客の姿も。パワーみなぎるパフォーマンスで、さらに熱量のある空間にしていく。
ライブが進むにつれて、アグレッシブな楽曲を畳みかけていくしろもんの8人。アッパーなナンバー「ドンと恋っ！」では、激しく踊り、リズミカルに歌い上げていく。
しろもんのキラーチューン「愛して」では、イントロで湖東さとのが叫ぶように煽る。ロック調のこのナンバーで全身全霊のパフォーマンスを見せると、会場はさらにヒートアップ。ファンも大きく手を振ったり、振りコピをしたりと愉しむ様子が見られた。
その後、全体の集合写真を撮り、ライブは終盤へ。
人気曲の「ジグソーパズル」ではさらに会場を盛り上げ、プレデビューから歌い続け、夏の予兆を感じさせる「とびきりSummer Jump!」では、大きくジャンプをしたり、身体を目一杯使ったダンスで、オーディエンスをさらに魅了した。
本編の最後は、エールを送るようなミドルバラード「君の魔法」。8人は、この曲を丁寧に歌い上げながら、同時にファンへの強い感謝の気持ちを伝えていた。
その後、お知らせを発表。
・2022年9月1日（木）、10月3日（月）にSpotify O-WESTにて初の主催ライブ開催決定
・2022年11月9日（水）に新宿BLAZEにて2ndワンマンライブ開催決定
この発表には、観客から大きな拍手が送られた。
藤崎葵は、“新宿BLAZEは、しろもんにとっても、すごく憧れの会場で、グループを結成したばかりの時に目標としていたのが、新宿BLAZEでのワンマンライブでした。開催できること、すごく嬉しいです。新しくしろもんを知ってくださったみなさんと、いつも応援してくださっているみなさんの応援のおかげだと思っています。本当にありがとうございます。そして、しろもんの主催ライブがSpotify O-WESTということで、大きな会場でライブができること、本当に嬉しいです。素敵なアイドルさんたちと一緒に、楽しいライブをお届けできたらと思いますので、ぜひともそちらも楽しみにしていてください！”とコメント。
最後に、乃上ふう香が“本日は、＜しろもん 1stワンマンLIVE「White Monster」＞にお越しくださり、本当にありがとうございます。3月のデビューライブを経て、今日は新メンバーの彩香ちゃんと、澪ちゃんを迎えた、新体制での1stワンマンライブでしたが、応援してくださっているみなさんのおかげで、よい新たなスタートが切れたんじゃないかなと思います。8人で、この日に向けて、準備をしていく中で、この8人でもっともっと上を目指したいなと、強く強く思いました。改めて、彩香ちゃんと、澪ちゃんの2人には、きっといろんな選択肢があった中で、しろもんに入ると決めてくれて、「ありがとう」と伝えたいです。一緒に頑張っていきましょう！ これからもいろいろなことがあると思いますが、感謝と努力を忘れずに、しろもんとして、もっともっと大きくなれるよう、8人で精一杯頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします！”と語った。
こうして、しろもんの1stワンマンライブは大成功で終了した。
アイドル未経験の女の子がアイドルになり、多くの経験を経て成長を遂げている。その姿は、このライブからもわかるとおり、すごくたくましくなっていた。新メンバーが加入し、しろもんはさらに前に進んでいく。“何色にも染まっていなかった”しろもんが、これからどのような色に染まっていくか。そして、これからもしろもんがアイドルとして、どのように成長し、活躍していくのだろうか。期待していきたい。