B.O.L.T[ライブレポート]ひたすらパフォーマンスを届けて成長を見せつけたツアー東京公演「明日のことなんて忘れて楽しみましょう!」

B.O.L.T[ライブレポート]ひたすらパフォーマンスを届けて成長を見せつけたツアー東京公演「明日のことなんて忘れて楽しみましょう!」

Pop'n'Roll 編集部

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2022.05.29
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B.O.L.Tが、5月28日(土)、29日(日)に品川プリンスホテル クラブeXにて自身2度目のツアーとなる<B.O.L.T Presents Early Summer Tour 2022「RE; B.O.L.T」>の東京公演を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

<B.O.L.T Presents Early Summer Tour 2022「RE; B.O.L.T」>品川プリンスホテル クラブeX(2022年5月29日)

ライブ撮影:塩崎亨

1部ライブレポート

<Early Summer Tour>というタイトルのとおり、初夏らしい天候に恵まれた品川プリンスホテル クラブeXを皮切りに始まった<B.O.L.T Presents Early Summer Tour 2022「RE; B.O.L.T」>。

2日目となる本日5月29日は1部:昼公演と2部:夜公演の2回公演となった。

1部では、初夏のツアーらしくこの日のライブの熱気を予感させるような元気いっぱいのメンバーが登場。70年代パンクスタイルを現代風にアップデートしたツアー衣装を披露し、高井千帆が“ツアー2日目行くぞー!”とライブの開幕を告げると、集まったファンたちからは大きな拍手が湧き起こった。この日の1曲目に選ばれたのはB.O.L.T始まりの曲でもある「星が降る街」。メンバーの青山菜花・白浜あやは、この楽曲を披露した2019年7月の結成当時は小学5年生だったが、今では中学2年生になり、個人として、そして内藤るな・高井千帆を含めたグループとしても成長を感じさせられるパフォーマンスを見せた。

続けて、スタンドマイクが象徴的な「夜更けのプロローグ」と、B.O.L.T初期に発表した楽曲を立て続けに披露したかと思えば、1stアルバム『POP』収録の「スーパースター」、結成2周年を記念して配信限定でリリースした「夕日の後の夜に」、3rdシングルのカップリング「Reborn」とメッセージ性の強い楽曲をしっとりと歌い上げる。普段のB.O.L.Tはアップテンポな楽曲でライブを始めることが多かったが、しっとりとした楽曲を序盤に見せることで、グループの表現力の成長を見せつけた。

すでに冒頭から5曲続けてパフォーマンスしているが、まだまだMCに入るそぶりは見せず、続く「宙に浮くぐらい」の冒頭ではそれぞれの自己紹介に加えて高井千帆が“みんな今日は来てくれてありがとう! ここにいる全員をトリコにしちゃうからねー! 盛り上がっていきましょう!”とオーディエンスを鼓舞すると、いつも以上に勢いを感じさせるB.O.L.Tに大きな拍手で会場は盛り上がった。

GONGON(ex:B-DASH)楽曲提供の「BON-NO BORN」、SpecialThanksのMisaki楽曲提供の「スマイルフラワー」、テレビドラマ『ごほうびごはん』オープニング主題歌を務めた「More Fantastic」(音楽プロデューサー・クボナオキ楽曲提供)とバンドサウンドが特徴的なアップテンポな曲で畳みかける。「More Fantastic」はライブを盛り上げる企画『#可愛い被写体のいる生活』として披露。この企画は、ライブで披露する楽曲の中から1曲を写真撮影可能とし、B.O.L.Tメンバーを被写体に可愛い瞬間をファンに収めてもらうというもの。「#可愛い被写体のいる生活」でTwitter上での公開も可能で、この企画を楽しみにカメラを持参したファンは、思い思いにB.O.L.Tのファンタスティックな瞬間を切り取った。

流れは止まらず「淡い空」「わたし色のトビラ」、そして2ndアルバム『Attitude』に収録されたDragon Ashのカバー「HOT CAKE」、同じく『Attitude』収録の「まわりみち」をしっとりとパフォーマンスすると、公演内で初の無音での長めの暗転から本編最後の「寝具でSING A SONG」へ。MCなしで14曲を続けて見せるという、B.O.L.T史上初となる演出をツアーで披露した。

アンコールを求める拍手が鳴り響き、ツアーTシャツに着替えて、メンバーは再登場。前日のツアー初日で初披露した1st EP『Weather』への収録が予定されている「New Day Rising」をパフォーマンス。カオスな振り付けが印象的なこの楽曲は、《New Day Rising いますぐ 何か始めよう》という歌詞のとおり、これからもB.O.L.Tと一緒に楽しいことを始めようというメッセージのこもった1曲となった。

この日最初の、そして最後のMCブロックでは、メンバーの高井千帆が、“<B.O.L.T Presents Early Summer Tour 2022「RE; B.O.L.T」>ということで、今一度私たちB.O.L.Tのポップパンクで熱いライブを東京、そして全国のみなさんに届けたいと思います”とツアータイトル<RE; B.O.L.T>の意味を説明。そして話題は8月10日(水)に発売を控える1st EP『Weather』へ。「New Day Rising」はバンド『どついたるねん』の提供であることが語られ、青山菜花はレコーディングでは『どついたるねん』のメンバーから“楽しく歌ってくれればいいよ”とアドバイスを受けたことを明かした。高井千帆は“勝手に私たちB.O.L.Tの兄貴的な存在だと思っています!”と語るなど、レコーディング時のエピソードも披露した。そして最後にはこの公演を駆け抜けた足跡を残すかのように「足音」で1部を締め括った。

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