(C)菅野文(秋田書店)/舞台「薔薇王の葬列」製作委員会 撮影:角田大樹

若月佑美、出演舞台<薔薇王の葬列>公開稽古開催!【コメントあり】

Pop'n'Roll 編集部

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2022.05.20
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若月佑美らが出演する舞台<薔薇王の葬列>の公開稽古が、本日5月20日(金)に行なわれた。

<薔薇王の葬列>公開稽古より 撮影:角田大樹

6月10日(金)~19日(日)に日本青年館ホールにて上演される<薔薇王の葬列>。

TVアニメ『薔薇王の葬列』を原作とする同舞台は、シェイクスピアが描いた狡猾で残忍なピカレスクというイメージで知られるリチャード3世を、男女2つの性を持って生まれたことを秘密に抱える存在として翻案。15 世紀のイングランド、ヨーク家とランカスター家が王位継承を巡って争いをくり返した薔薇戦争を背景とした大胆なアレンジによって、新しいリチャード3世の物語を生み出した。リチャードがたどる数奇で残酷な運命を、美しくドラマティックな世界観で描き上げ、人気を博している。

TVアニメのシリーズ構成・脚本を担う内田裕基が、舞台版の脚本も担当。原作の魅力を存分に引き出す演出とステージングに定評のある演出家・松崎史也が演出を手掛け、美しき『薔薇王の葬列』の世界が舞台上に描き出される。

男女2つの性を持って生まれた主人公・リチャード役は、若月佑美と有馬爽人の男女Wキャスト。共演には、和田琢磨、君沢ユウキ、高本学、加藤将、瀬戸祐介、廣野凌大、星波、藤岡沙也香、田中良子、谷口賢志という華と実力を兼ね備えたキャストが集結。

また、本日の公開稽古にて新たにジャンヌダルク役として佃井皆美が出演することが発表された。

コメント

若月佑美:
シェイクスピアの面白さもありながら、2.5次元作品としての美しさもあり、とても面白い作品だと感じます。その素晴らしさをしっかりと表現していきたいと思います。原作に対して全員がリスペクトと愛を持って演じています。みなさんと稽古を重ねる中で、リチャードの人物像がわかってきました。Wキャストの有馬(爽人)さんと話していると、自分とは異なる捉え方をしていて、同じ役でもまったく同じではないリチャードになっていると思います。観にいらっしゃる方によって、見え方もいろいろと変わってくると思います。持ち帰っていろいろ話して、考察してもらえると嬉しいです。

松崎史也(演出):
稀代の悪役で醜い男、というイメージで知られるリチャード3世を、2つの性を持って生まれ、母親からも愛されなかったという、ジェンダーやネグレクトといった現代的な問題に置き換えた『薔薇王の葬列』は、そう表現するのか!と驚きで、演劇で表現してみたいと強く思いました。シェイクスピアの戯曲の解釈はコミックスにもアニメにもシンパシーを感じるので、演劇としてできることや表現したいことを全部やろう!と楽しみにしています。人間の力で作るからこそ表現できる感情、アナログさを大事にしながら、素晴らしい役者たちと作るこの作品、今から成功を確信しています。どうぞご期待ください。

佃井皆美:
作品の中で重要な役割を担う役を演じさせていただけること、とても身が引き締まる思いでいっぱいです。主演2人との関係を深め、素晴らしい作品をお届けできるよう、精一杯お稽古に励みたいと思います。

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