吉本新喜劇×NMB48ミュージカル<ぐれいてすと な 笑まん>開幕!「新しい舞台だなっていうのをすごく感じた」

吉本新喜劇×NMB48ミュージカル<ぐれいてすと な 笑まん>開幕!「新しい舞台だなっていうのをすごく感じた」

Pop'n'Roll 編集部

Pop'n'Roll 編集部

2022.05.14
  • ポスト
  • シェア
  • ブックマーク

吉本新喜劇とNMB48によるミュージカル<ぐれいてすと な 笑まん>が、本日5月14日(土)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて開幕した。

これまで数々のコラボレーションを行なってきた吉本新喜劇とNMB48が、“本気のミュージカル”でタッグを組んだ今作。座長・川畑泰史が両者の魅力をたっぷり盛り込んで書き上げた脚本を、ブロードウェイミュージカルの演出も手がける玉野和紀が上演台本化。さらに演出・振り付けも担当し、本格爆笑エンタテインメントが誕生した。

この日は、公演前のゲネプロをマスコミに公開。終了後には、川畑ら出演者による囲み会見が行なわれた。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

吉本新喜劇×NMB48ミュージカル<ぐれいてすと な 笑まん>

物語の舞台は、地球とよく似た星にある、大阪によく似た国・なんば。ここではお笑い集団の新喜劇と、アイドルグループのNMB48が、ともに人気を得ていたが、謎のウイルスのまん延により“笑い”や“笑顔”が禁止されてしまったことから、さまざまな事件が巻き起こる。

キャストが勢揃いしてのオープニングナンバー「MY STAR」では、新喜劇とNMB48が一緒になって、いきなり本気モードの歌とダンスを披露。続いて、それぞれの見せ場が用意され、早速観客のハートをガッチリつかむ。しかし、それから1年後、川畑がなぜか病院のベッドで目を覚ますと、世の中はガラリと様変わりしている。

セリフを“歌”で語るミュージカルならではのパフォーマンスに、出演者たちは大奮闘。末成映薫、島田珠代らがキレのあるダンスで見せるナンバー「ネタ合わせ」や、川畑と妻役の加藤夕夏が可愛い掛け合いで聴かせるプロポーズソング、“笑顔”を禁じられた渋谷凪咲らが反抗心をあらわにする迫力のシーンなど、次から次へと見どころが続く。

はたして彼らは、再び笑いや笑顔に満ちた世界を取り戻すことができるのか。西川忠志、今別府直之扮する政治家たちの思惑もからみ、事態は思わぬ方向へ。クライマックスは、再びオールキャストによる「笑顔でShow!」。本編に登場するセリフ“歌とダンスとお笑いを融合させた新しいステージ”そのものの展開は、最後の最後まで目が離せない。

ゲネプロ終了後の囲み会見には、新喜劇から川畑泰史、すっちー、島田珠代、NMB48から渋谷凪咲、上西怜、川上千尋、小嶋花梨、演出・振り付けの玉野が登壇。

川畑は“いつもの新喜劇やったら「これでいけるやろう」みたいな感じで、みんなご飯食べに行ったりする時間なんですけど、今回はこれがはたして受け入れてもらえるものなのか、ようわからん状態で……。あとはやるだけやなという気持ちです”と話し、本番直前の緊張をのぞかせた。

渋谷は、前日の通し稽古を客席から観る機会があったそうで“めっちゃ面白いです! ミュージカルと新喜劇とNMBが綺麗に混ざり合ってる、新しい舞台だなっていうのをすごく感じた”と自画自賛。すっちーもこれに完全同意で、“すごくいい感じで混ざってるよね。大阪名物ミックスジュースみたいな感じ”と太鼓判を押す。歌・ダンス・演技など、苦手な部分はお互いに助け合ってきたとのことで、すっちーは“僕は笑顔がなかなか出なくて、ダンスの時はホンマひどい顔してるんですが、渋谷ちゃんの笑顔もそうですし、今日は上西怜ちゃんがすごい笑顔でこっち見て踊ってくれてて。出てる側なのに癒されます”と頬を緩めた。

ダンスに悪戦苦闘したというのは珠代。“できないステップはずっとできない。何回やってもできなくて、泣きそうになった”と振り返る。そんな時に助けてくれたのが、2人で踊るシーンがある塩月希依音で、“笑顔で「珠代さん、こうこうこうです」って言って教えてくれた。でも、半月ぐらいは笑ってくれてたんですけど、それ以降は真顔でした(笑)”。

また、今年75歳になるベテラン・末成映薫の頑張りにも触れ、“新喜劇の合間の休憩時間にも、1人で稽古場に行っていた。1日で最長12時間ぐらいやっていたこともある”と明かした。

上西は、“ダンスのシーンでは、みなさんめちゃめちゃ可愛いので、特に注目して観ていただけたら”と見どころを紹介。

舞台や芝居に興味があるという川上は、“こうしてご縁があって、玉野さんや新喜劇のみなさんと一緒に舞台に立たせていただけることがすごく嬉しい”と大喜び。稽古中の密着映像内で、玉野から“歌がウマくなったね”と言われているため、ファンの期待値が高まっているとのことで、“歌でみなさんを感動させられるように、そして次は玉野さんから“セリフ、ウマくなったね”って言われるように頑張ります”と述べた。

関東出身で、幼い頃は新喜劇に振れるチャンスがなかったという小嶋は、“今回は関東に行ける(東京・明治座でも上演)ので、これを機に、関東のみなさんにも新喜劇に触れていただきたい。自分たちのエンタテインメントで笑顔をお届けできたらなと思います”と意気込みを口にした。

玉野は、多忙な中、時間を割いて稽古を重ねた出演者を改めて称賛。“自分たちに欠けたものを、ちゃんとサポートし合ってる姿が温かかった”と言い、“コロナ禍の時代に「笑顔ってなんて大切なんだろう」っていうのがお客さんに伝われば”と舞台に込めた想いをコメント。

“一番のアピールポイントは?”と聞かれた川畑は、“NMBのメンバーの可愛さ”と即答。NMBファンを公言し、脚本も手がけた川畑には、妻役に加藤を選ぶなど職権濫用疑惑も。“「夫婦みたいですね」って言うとまんざらでもない顔をしていた”(川上)、“休憩中に「好きになったらどうしよう」と言っていた”(渋谷)など、周囲からも暴露話が。しかし、渋谷からは“みんなにまんべんなくやさしくしてくださる。ホントにみんなのパパみたいな存在です”と“パパ”を強調しつつ、しっかりフォローも。また、加藤とのデュエットシーンは、珠代が“泣いてしまう。歌い方が堂本剛くんばり”と絶賛するなど、出演者にも大好評の様子だった。

次ページ

  • 1
  • 2