ベイビークレヨン[インタビュー]熱量日本一アイドル!奇跡の出会いを果たした5人の決意
Pop'n'Roll 編集部
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“アイドル”は操り人形じゃない──。
「自分の意志で、自分の伝えたいことを届けたい。」
そう口を揃えるBABY-CRAYON~1361~(ベイビークレヨン)。奇跡の出会いを果たした5人組アイドルグループが、5月29日に1日3公演1000人ライブに挑戦する。東京ドームを目指すメンバー5人の出会いと、それぞれの“アイドル”への想いを聞いたインタビューがこのたび到着した。以下にお届けしよう。
ベイビーの由来は、「赤ちゃん」と「ベイビーレイズJAPAN」
──ベイビークレヨン(以下、ベビクレ)は、石綿日向子さんがプロデューサーとして自身でメンバーを集めて結成したと聞きました。結成の経緯を聞かせてください。
石綿日向子:
ピアノを3歳から音大卒業までとやっている中で、お母さんに「これもできるんだよ!」って認めて欲しくて芸能に憧れて。アイドルとして東京ドームに立つというのが自分の中で絶対に叶える目標として挙げていたのですが、オーディションを8年間受け続けるなど、色々な活動をしていたのですが上手くいかず。1から自分で自分と同じ熱量、同じ目標を持った子たちを集めてやっていくしかないと思い始めました。
──グループ名の由来は何ですか?
石綿日向子:
「赤ちゃんが初めて手にしたクレヨンで描く1本の線は、無限大の可能性がある」という意味で、私たちもまだベイビーなので、ベイビークレヨンという名前にしました。
また、ベイビーレイズJAPANさんの解散ライブを見たときに、この方々がグループを続けていたら、私は東京ドームに立っていたんじゃないかなっていうのがすごいあって。ライブの熱さや、楽曲、歌詞、全てが私の理想だと思って、ベイビーレイズJAPANさんの続きを私たちが、後継者ではないですが、その先を描くのは私たちしかいないな、その先を描くグループを作りたいと思って「ベイビー」を取らせていただきました。
居場所が急になくなってしまって頭を抱えました…笑
──メンバーの皆さんはどのように集めたのですか?
石綿日向子:
以前、一緒に活動をしていた桜木ことが、もうアイドルを辞める決断をしようとしていて、それはもったいないぞということで声かけたんですけど、良い返事はもらえなかったんです。
桜木こと:
日向子ちゃんの話とか、熱量とかずっと伝わっていたのですが、まだメンバーが誰もいない状況で。どんな子が来るかもわからない、もしかしたら小学生が入るかも知れないじゃないですか…笑。そうなったら私はどうやってグループをやっていくんだろうと不安がありました。
石綿日向子:
そんな時に、たまたま2人で大阪に旅行しようとなりまして。ちょうどその時にSNSで、ダンスや表情がいいなって思い、DMでスカウトしていた吉田菜々世ちゃんが大阪に住んでいたので、会う予定を立てました。誰もメンバーが決まってない状態で、石綿・桜木・吉田の3人で会ったんです。桜木は、「(メンバーになるつもりがない)私はどういう顔して会えばいいの!?」って言ってたんですけど…笑。
吉田菜々世:
正直、私はあまりアイドルになりたいっていう気持ちはなかったんです。
11年くらいずっとダンスを続けていて、将来の夢はプロダンサーになりたいという気持ちでやっていていました。当時通っていたダンススタジオで、急に契約を切られてしまって。
ずっと一緒にいたお友達は残っていて、自分だけ落とされてしまって、何が駄目だったのかなっていうのと、居場所が急になくなってしまって、今まで頑張ってきたことがパーになってしまった、全部なくなってしまった、悔しいし、悲しいし、もう焦りとかで、私はどうしたらいいんだろうと思って頭を抱えました…笑。
そして、新しいことに挑戦しようってなったときに、声掛けていただいて。日向子さんの熱量を聞いて、新しいことやけど、アイドル全然知らへんけど、挑戦しようと思って。飛び込みました。
ダンスをやっていた時に、お仕事としてアーティストさんのライブツアーを全国で回らせていただく機会が多く、何度か東京ドームにも出させていただきました。その時の自分はサポートダンサーとして出演で、陰ながら支える役目だったので、自分がメインで立てたらいいなっていう気持ちもあって。当時から、人に言われたことをそのまま従うというよりは、「もっと自分はこうしたい」みたいなのがあって。それを日向子さんと、ことちゃんに会ったときお話して、そしたらことちゃんがいいねって言ってくれて。
アイドルならではのライブが大好き
桜木こと:
菜々世ちゃんの話を聞いて、これだけ熱量があって、こうしたいとか、伝えたいものがあるとか、っていう子が入るのであれば、私もやってみたいと思いました。
やっぱりその…、悔しい思いをしてきたっていうのは私も一緒で。やっていたグループあまりうまくいかず。アイドルやることに向いてないのかな自分、と思い始めていました。
もともと、高校生の時にバイトや勉強をしていて、なんかつまんないなって思っていた時に、中学生時代にアイドルになった友達を思い出して、何か新しいことをやってみたいなみたいな気持ちでアイドルになりました。
そこからアイドルを勉強し始めて、研究していくうちにいつの間にか本気になっていて。
ファンの人に歌を伝えるとかパフォーマンスで気持ちを伝えたりとか、一緒になって作るライブとかがすごく楽しくなって。同じ気持ちで、熱量を伝えられるのはアイドルならではのライブが大好きで。
やっぱり自分の中で満足したときがアイドルを辞めるときだと思って、やってやろうと決心しました。私自身最後の挑戦として、これで失敗したら、もう失敗とかないんですけど、明日死のうが、明日グループ解散になろうが、私はもうこれが最後の挑戦だと思っています。
学校もやめてしまって、親にもずっと反対されたまま
石綿日向子:
その後にSNSで見て声かけたのが、永久ハンナちゃん。
「なんでアイドルになりたいの?」って話をしたら、泣きながら「私は今の状態を変えたいんだ」って言っていたのですが、その時18歳になったばかりで、親御さんが厳しくて反対されていました。
永久ハンナ:
私自身、今まで親にあんまり自分の本心を本当に見せたことがなくて。
初めて日向子さんとお話ししたときに、「私は多分に親に従って、頼って、ずっとこの18年間ずっと生きてきた人だ」って初めて思いました。
親とは、本当にめちゃくちゃ仲良くて、反抗するのは初めてでした。ずっと好かれないといけないと思っていたんですけど、そんな気持ちが一気になくなった瞬間に全部言えるようになりました。何かずっと自分の中で隠し続けたものが、一気に破裂して、気が付いたら東京におりました笑。
学校もやめてしまって、親にもずっと反対されたまま、自分がいるのはここじゃないなって思って決意しました。今は、ここが居場所だなって思っています。上京してから支えてきてくれたメンバーがいないと潰れていたので。アイドルに向いているとかじゃなくて、ベビクレしか考えられないです。
やっぱりごめんなさい入らないです
石綿日向子:
最後の1人は、早海美玖ちゃん。SNSで見つけて、絶対この子だと思ってDMをしました。
早海美玖:
私は本当にちっちゃい頃から、AKB48さんの渡辺麻友さんにずっと憧れていて、48坂道グループに入りたくて、オーディションを受けまくりました。審査員さんにも顔覚えられるくらいで。「何回来るのあなたは?」って感じだったんですけど、やっぱり駄目で、私終わったって思って…笑。
全部、一緒に受けている友達が受かって、私が落ちてで。もう絶対本当に悔しいから、ここで諦めたくないから、アイドルが基本全般好きなのでグループ関わらず、とにかくアイドルになろうって決めました。でもいざ、いわゆる“地下アイドル”に入ろうとしたときに、やっぱり熱量とかが気になってしまって。それこそ私も東京ドームにアイドルさんを見に行っていたので、東京ドームに立つのが夢で。友達は大きいステージにもう立っていたりするので悔しくて。このグループに入っても自分のやりたいこととは違うんだろうなって思ってしまって、「やっぱりごめんなさい入らないです」っていうのを繰り返してしまって…。
そんなときに、ちょうどDMを日向子さんにいただいて。今まで同じ熱量の方とか、大きい目標を口に出して言っている方って少なくて、私もDM最初はちょっと、怪しいなって思ったんですけど笑。お電話でお話聞いたときに共感することが多くて、絶対ここでやろうって決めて、今に至ります。
自分の意志でアイドルをやってます
──ベビクレは一言でどんなアイドルですか?東京ドームに立ったら何を伝えたいですか?
石綿日向子:
ベビクレを一言でいうと、「常に真実でいること、嘘偽りないこと。」ですかね。大人のせいでとか、環境のせいでとか、言い訳するのが嫌で。悔しい思いをしたままどこにも何も発せられないのも嫌で。自分の責任で、自分たちでやってやるぞ!みたいな精神がメンバー各々にあります。
アイドルは大人によって運営されているイメージがあると思います。でも、アイドルは、少なくとも私たちは、操り人形じゃなくて、自分たちの意思でライブをやっています。「何でアイドルになりたかったか?」とよく聞かれるのですが、それはもはやどうでもよくて、今思うこと、今考えること、今伝えたいことを伝えたいんです。
どこのライブ会場でも、一つ一つのライブを通してしっかり伝えていきたいなって思います。東京ドームで何を伝えたいかは、東京ドームに立つそのときにあると思います。でも、変わらない根本は、「自分の意思を持ってアイドルをやってます。ライブをやってます。歌ってます。」です!笑
5月29日のライブに来て欲しい!
──最後に、ベビクレのライブ売りや5月29日に向けてのコメントをください。
桜木こと:
ここがライブの売りです、というより、私たちの良さが伝わるのはライブだと思っています。ライブのどことかじゃなくて、全編です笑。
本当にライブを大事にしているので。ステージ上に立って、照明が当たってて、音が流れてて、目の前にお客さんがいて、同じ瞬間に曲を聞いてて、自分の気持ちを乗せて、歌ったものを、お客さんそれぞれの気持ちで受け取ってくれるみたいなのが、ライブだと思っていて、それが私の大事にしているライブです。
ベビクレは、「好き」という歌詞が入るような恋愛曲を歌っていなくて、「人として生きていたら、こういうことを経験するよね」とか、私たちの伝えたい想いを、ライブを通して届けたいと思っています。どこを見て欲しいとかいうよりも、とりあえずもう、ライブに来て欲しくて!何をこの人たちは伝えたくて、何を自分が受け取るのかを感じて欲しいです。5月29日のライブでは、体力とか関係なく3公演全て全力で伝えきりたいです。
石綿日向子:
プロデューサーをやらせていただいてから、本当の「ありがとう」っていう言葉の重みを知りました。例えば、対バンライブでも、朝から照明さんやPAさんなどたくさんの方々が動いていることを、私は裏方を始めてから知りました。
しっかりお礼とか感謝とか、何か表面上のありがとうじゃなくて、本当に感謝してるんです。皆さん、本当にありがとうございます。それを5人がしっかり言葉に乗せて伝えられるアイドルなりたいです。
1000人達成しても達成しなくても、来て下さる方々に感謝を伝えたいです。1000人の方に来ていただくのがどれくらい大変か、メンバー全員でがむしゃらに頑張って、グループとして成長したいです。