【イベントレポート】ももクロ、＜IJIMEQUEST415 Stage.01＞出演「みんなの人生がとっても楽しいものでありますように！」 ＜IJIMEQUEST415 Stage.01＞東京国際ファーラム ホールA（2019年4月15日）イベントレポート

ももいろクローバーZが、4月15日東京国際ファーラム ホールAにて開催されたライブイベント＜IJIMEQUEST415 Stage.01＞に出演した。

同イベントは、発起人であるmeiの呼び掛けにより、“生き抜く力と勇気。”というコンセプトの基に、“いじめ”を考えるきっかけを音楽やエンタテインメントの力で創出していくというもの。出演は、司会の西山茉希、光永亮太のほか、大黒摩季、ももいろクローバーZ、RYUCHELL、ユメノツヅキ、神取忍、井上貴子、mei、書道家の朔馬。

出演者たちによる“いじめ”をテーマにしたトークセッションのほか、アーティストたちによる豪華ライブが行われた。また、一般社団法人・日本記念日協会から4月15日が“IJIMEQUEST415の日”に認定・登録されたことも発表された。

イベントは、朔馬の書道パフォーマンスでスタート。朔馬は、ステージ上の左右に設置された巨大パネルにそれぞれ“愛”“輪”と力強く書き入れ、記念すべき初開催となる同イベントを彩った。

トークセッションでは、meiが“みなさんの心が元気で明るくなったらいいなと思います”と同イベントに懸ける思いを挨拶した後、全員が“いじめ”について意見を交わした。

RYUCHELLは“声が高かったり女の子っぽいことで、いろいろ言われた学生時代を過ごしました”と自身のいじめとの遭遇体験を告白し、“まずは自分を偽ることに走ってしまったのですが、偽り続ける環境から一旦離れてみようと思って、上京して原宿に行ってみようと思った。本当の自分を好きになりたいなと思った”といじめ環境の中での“生き抜く力”について語った。

一方、神取はいじめに遭遇した時の対処について“法律が変わっても自殺者が減っていないという現状があるので、今までの常識を変えていかなければいけないんです。「いじめからは逃げていいんだよ」「これから先たくさん楽しいことがあるから、命を落としてはいけない」ということを伝えることが重要”と力説し、井上は“（女子プロレス入団当時に）練習なのかしごきなのかわからない中で、「みんなで“井上貴子”を作っているんだ」という強い思いを持って自分で自分を守ってきました”と自信の経験を振り返った。

また、光永泰一朗は“いかに加害者を罰するかということも大事だけど、みんなが同じ意識を持って対処することも大事。でも、まずは「逃げていいんだよ」と言ってあげることが大切なんじゃないかなって思います”と自分の考えを告白。

ほか、学校・会社・コミュニティでのいじめへの対処に関する話題では、ももいろクローバーZ・百田夏菜子が“私たちは10年以上一緒にいるんですけど、一番近い存在だからこそ挨拶とか「ありがとう」といった当たり前のことをしっかり伝えています”とコニュニティ内での日々のコミュニケーションの重要性を明かすと、玉井詩織も“メンバーだけじゃなく周りのスタッフさんともずっとコミュニケーションを取ってますね。本当に内容はないんですけど（苦笑）”と同調。佐々木彩夏も“声が聞こえているだけでも存在だったり元気かどうか分かるしね”とにっこり。一方、高城れには“笑顔でいるということは本当に大切だと思う”とグループ活動において大切なことを話した。

さらに、司会の西山は母親としての観点から“自分のことなら自分で対処できるけど（子供のことだと思うと）正直怖いです。もし子供たちが自分でどうすればいいかわからなくなった時に、子供たちの頼れる存在でありたいと思っています”と持論を展開し、光永亮太は“互いの違いを認めて愛し合うことができたらすごく素晴らしいと思います。でも、それはなかなか難しいと思うから、いじめを見つけたら勇気を出して声を上げられるようになってもらえたら”といじめ根絶に向けてできることについて語った。

また、同イベントのためにテーマソング「RAINBOW QUEST～僕らはピースメイト～」の制作に際して、大黒を中心に、今回のライブイベントにも出演した光永泰一朗、光永亮太、また多くのアーティストの楽曲を手がけるミトカツユキが集結した。大黒は“meiちゃんから「いじめに遭っている人たちを勇気づけたい」という思いを預かって作りました。「令和に向けて昭和世代の私たちが何を残せるのか」「愛や希望や夢がない時代を子供たちに渡していいのか」と思った時に、ミュージシャンっていうのは音楽で人の思いをくっつける接着剤のような存在だと思っているので、この曲を通していろんな人に笑顔になるきっかけにしてもらえれば”と同曲に込めた思いを告白。

ライブでは、光永亮太・泰一朗によるデュオ、ユメノツヅキが「SING YOUR SONG ～Alwaysメドレー」「どうせ雨でしょうけど」「伝えたくて」を披露。

また、RYUCHELLが「Hands up!! If you’re Awesome」を歌唱した後、“いろいろ言われた学生時代に歌にたくさん救われました。だからこそ、バラエティだけじゃなく歌にも活動の場を広げてハッピーなバックグラウンドを伝えていけたらなと思って歌を始めました”と歌手活動のきっかけを告白。さらに、“今でもいろいろ言われるのですが、自分らしく頑張れるのは「家族」という居場所があるから。自分らしく生きてキラキラした姿を見せるのも（息子）教育だと思う”と本音を明かした。その後、「You are my Love」「Link」を歌い会場を盛り上げた。

ももいろクローバーZは「吼えろ」「笑一笑～シャオイーシャオ！～」「ニッポン笑顔百景」をパフォーマンスした後、百田が“みなさんの人生でつらいなって思うことがたくさんあると思いますが、自分の中の逃げ道って本当に大切だと思います。もしそれが私たち“ももクロ”だったら全力で応えたいと思います！”と語り、最後に「走れ！-Z ver.-」を熱唱した。

大黒は「熱くなれ」「あなただけ見つめてる」「夏が来る」を力強く歌い上げた後、“人を変えるのは「ショック」と「憧れ」しかありません。いろんないじめがあったとて、本人が何かに憧れたりショックなことに出会って、みなさんが自分の道を前に向かって歩いていけたらなと思います”とイベントの主旨に対する思いを告白。さらに、「あぁ」「LOVE MUSCLE」「Anything Goes」「ら・ら・ら」の全7曲を披露し会場の熱気に全力で応えた。

最後はオールキャストで「RAINBOW QUEST～僕らはピースメイト～」を観客たちとともに合唱。大黒は“みんなで歌って本当にいい曲になりました。歌い継いでいってください！”と笑顔で明かした。

その後、出演者全員がイベントの感想を語った。

神取“ささいな言葉が他人に大きな影響を与えるということを知ってほしいです”

井上“素晴らしいイベントに参加させていただいてありがとうございました。また来年も参加できるよう、戦っていきます！”

RYUCHELL“みなさんは独りじゃないです。もし1人だと思ったらいつでもSNSにコメントください！”

光永泰一朗“みんなで1つになれて、素晴らしいイベントでした。みんな優し過ぎるでしょ！”

朔馬“こんなに素晴らしいイベントに参加させていただき、ありがとうございます。また来年も参加できるよう頑張っていきたいです”

ももいろクローバーZ“みんなの人生がとっても楽しいものでありますように！”

西山“素敵なイベントに参加させていただいき、ここに立たせていただいて本当に嬉しいです！”

mei“みなさん本日は本当にありがとうございました。1回だけではなくて、これからもみなさんとの輪をつなげていけたらと思っています”

と、それぞれが想いを明かして、イベントを締めくくった。