映画『やがて海へと届く』場面写真(©️2022 映画「やがて海へと届く」製作委員会)

岸井ゆきの、浜辺美波出演映画『やがて海へと届く』本編冒頭2分半のアニメーションパート映像&イラスト初解禁!

Pop'n'Roll 編集部

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2022.03.15
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岸井ゆきの主演、浜辺美波出演の映画『やがて海へと届く』が、本編冒頭2分半のアニメーションパート映像を先行公開。併せてイラストも解禁した。

同作は、『新しい星』が直木賞候補となったことでも記憶に新しい彩瀬まるによる同名小説『やがて海へと届く』(講談社文庫)の実写映画版。突然消息を絶った親友の死を受け入れられずにいる主人公・真奈が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を見つめる、喪失から再生へと向かう物語。

今回公開されたアニメーションパートでは、浜辺美波演じるすみれの幻想的な世界を水彩タッチの繊細なアニメーションで表現。原作小説が持つ映像化困難と言われた世界観や、人の想いと命の循環が印象的に描かれている。

映像制作は、『王様ランキング』『バブル』『進撃の巨人(シーズン1〜3)』などを手掛けてきたWIT STUDIOが担当。アニメーション監督は、国内外の映画祭で評価を得ている久保雄太郎(『Kicking Rock』で<プチョン国際アニメーション映画祭>オンライン部門グランプリ受賞)、米谷聡美(『白いうなばら』で<エスピンホ国際アニメーション映画祭>Animated Mermaid -PROMOTION AWARD受賞)が務めた。

アニメーションパート公開にあたってのコメント

岸井ゆきの(湖谷真奈役):
脚本を読んだ時はあまり想像ができていなかったのですが、完成版を観た時に“こんな風に実写とアニメが折り重なっていくんだ”と感動しました。アニメがラストシーンに向かう橋渡しの役割をしていて、実写では伝えられないことをより観客のみなさんの心にダイレクトに届けられていると思います。ぜひ劇場で確認していただきたいです。

浜辺美波(卯木すみれ役):
1番最初の顔合わせの時にアニメーションの映像を観せていただきました。不思議なのですが、腑に落ちた気持ちにもなり、同時にアニメーションの中の女性の姿に必死に涙を堪えたのを覚えています。私にとってあのアニメーションがあったことは役を考える救いになりました。映画全編を通してみると、また受け取る感情が変わるのではないかと思っています。この映画を観てくださったみなさまがどんな感想や解釈をお持ちになるのか、とても気になっています。お待ちしております。

久保雄太郎(アニメーション監督):
アニメーションは、形のないものを象っていく性質を持っています。1つひとつ描いていった輪郭は、彼女、彼らの記憶であり、想いであり、時間であり。大切なものを想い、大切なものに気づかされながら、誰かの代わりに日記を書くように、あるいは記録をするように形を作っていきました。アニメーションによって語られた時間が、言葉にはし難い何かに触れられていればと思います。

米谷聡美(アニメーション監督):
あったかもしれない未来や、憧れに胸を焦がし、いつの間にか記憶が混濁していく。儚く移ろい続け、とどまることを知らない水面の反射に、真奈とすみれを重ね合わせながら、あらゆる揺らぎに寄り添いたい一心でアニメーションに挑みました。閉じ込められていた時間が、ゆっくりと解けていく様子をお届けできれば幸いです。

中川龍太郎(監督):
詩によってしか表現し得ないものがある。そう思い、物語の冒頭と末尾においては台本の形ではなく、詩を書きました。その詩を久保さんと米谷さんという2人の天才アニメーション作家に表現してもらいました。実写だけでは表現しきれなかった、人の痛みや孤独、祈り、希望といった無数の感情を流れるようなイマジネーションの連鎖とともに紡いでもらいました。ぜひ劇場の大きな画面と暗闇の中で体感してもらえましたら幸いです。

映画『やがて海へと届く』アニメーションパートのイラスト画像

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