吉岡里帆・モトーラ世理奈・石橋菜津美・黒木華、又吉直樹書き下ろしオムニバスドラマ『椅子』主演決定!
Pop'n'Roll 編集部
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吉岡里帆、モトーラ世理奈、石橋菜津美、黒木華が主演を務める『WOWOWオリジナルドラマ 椅子』(全8話)が、5月27日(金)23:30より放送・配信スタートする。
同作は、芸人として活躍する傍ら、デビュー作『火花』で芥川賞受賞を果たすなど作家としても高い評価を受ける又吉直樹が書き下ろしたオムニバスドラマ。又吉は、過去に『又吉直樹マガジン 椅子』の編集長を務めた経験もあるほどの無類の椅子好きでもある。
同作は、タイトルのとおり“椅子”と女性の人生を重ねて描く異色のオムニバスドラマ(全8話)となり、1話につき1脚の実在する著名な椅子が登場。物語はその椅子の成り立ちや特性なども織り込んで紡ぎ出されるオリジナルストーリーとなる。バリエーションに富んだユニークで摩訶不思議な“椅子と女性”にまつわる8つのストーリーに仕上がっており、執筆した又吉自身“見たことない奇妙な物語です”と明かす。
吉岡里帆、モトーラ世理奈、石橋菜津美、黒木華の主演女優4名は、2話ずつまったく異なる主人公を担当。
オープニング音楽は、清水靖晃(『透明なゆりかご』『キューティー&ボクサー』『しんぼる』)が全8曲を書き下ろし、劇中音楽は世武裕子(『空白』『星の子』)が務める。
椅子監修に萩原健太郎(『ストーリーのある50の名作椅子案内』『暮らしの民藝 選び方・愉しみ方』)、衣装・撮影・照明を日本映画の精鋭たちが担い、椅子×又吉直樹のこの世にただ1つしかない唯一無二な世界観を細部にこだわった極上の映像美でお届けする。監督は松原弘志( 『ハルカの光』『世界の美しい椅子』)、長澤佳也(『ハルカの光』)。
劇中に登場する8脚の椅子は、又吉がセレクト。長年に渡って愛されるヴィンテージやオリジナルモデルなど、インテリア好きにはたまらないラインナップとなっている。また、又吉は、ドラマ内に怪しげな椅子店店主に扮して登場し、椅子の成り立ちや造形美を紹介する。
コメント
■又吉直樹
ーー作品については?
又吉直樹:
“椅子”と“女性”ということをテーマにオムニバスの物語を作ってほしい、そして複雑な世界、ありきたりじゃない普通じゃない世界を作っちゃってくださいというお話を受けて、それだったら面白そうだなと思って今回のお話を引き受けました。書いている時からできるだけ、自分がわかっていない感情になるようなものを描こうと心掛けていたのですが、完成して映像になったものを観てみても、僕でも意味がわからんところがいくつかありました(笑)。正しくわからず、複雑な感情になれるものに仕上がっていると思います。
ーー視聴者へのメッセージをお願いします。
又吉直樹:
もともと椅子というものがすごく好きではありますが、今回物語を描くにあたり改めて椅子について調べて知った部分もたくさんありました。椅子の持つ背景や特性を物語と関連させていたり、着想を得ていたりする部分もあるので、椅子が好きな方はその辺りも注目していただけたらと思います。そして、8つの物語はそれぞれ色が異なりますが、主演の女優みなさんが全然違う表情やお芝居をされているので全部味わってもらえたらいろんな感情になれるんじゃないかな、と思います。あとは、こういう変な物語をみんなで全力で作ったので、面白がって観てもらえたら嬉しいです。
■吉岡里帆
ーーオファーを受けた時の気持ちや演じての感想をお願いします。
吉岡里帆:
私の担当した2役はまったく異なるキャラクターではありましたが、どちらも“静かに歪な人”という印象を受けました。椅子は多くを語りませんが、誰にも知られず人と密接に交わりその座面に年輪を刻んでいきます。その時の断面を見ていただくような……秘密の共有といった感じでしょうか。今までにない作品で惹きつけられました。何年か前に又吉さんが編集長のこれまた“椅子”という雑誌に呼んでいただき、その時は晴れた空の下、お洒落な椅子を一脚出して撮影しました。街中に置かれた椅子との撮影は今でも不思議な感覚で想い出深いです。家の中にある椅子もよいですが、外にポツンとある、どこの誰のかわからない椅子には妙に物語性を感じます。
ーー視聴者へのメッセージをお願いします。
吉岡里帆:
このオムニバス作品『椅子』はどれを取っても個々の感性と佇まいであなたが見つけてくれるのを待っています。一瞬腰掛けるもよし、長く座って考えごとをするもよし、ただ眺めてもよい。あなたにとっての特別な一脚が見つかりますように。
■モトーラ世理奈
ーーオファーを受けた時の気持ちや演じての感想をお願いします。
モトーラ世理奈:
“椅子”から生まれる又吉さん書き下ろしの8つのストーリー。私はどんなお話の中に入るんだろうかと、オファーをいただいた時からとても楽しみでした。普段何の気なしに座っている椅子も、もしかしたら、私のことをニヤニヤしながら見ているかもしれない……なんて思いました。
ーー視聴者へのメッセージをお願いします。
モトーラ世理奈:
「海へ」は、同世代の素敵なキャストの方々と即興芝居で、ワンシーンずつ、丁寧に撮りました。そこの場面の景色や、音、空気を感じて、みんなで作り上げるその時間がとても楽しくて、愛おしくて、私にとってかけがえのない贅沢な時間でした。衣装やヘアメイクも、衣装合わせの日に、ドラマでこんなヘアメイクは見たことがない!って驚いたくらい、カッコいいです。きっと、今までに見たことないような、作品になっていると思います。
「オモイデ」は、台本をいただいた時に、私が今まであまり挑戦したことのない役どころだったので、主人公・那月の心の移ろいをどう表現するか難しかったです。熱心で明るく分け隔てのない心を持つ那月を私なりに受けとめて撮影に挑みました。主人公那月の心に寄り添いながら、この物語を楽しんでいただけたらと思います。
■石橋菜津美
ーーオファーを受けた時の気持ちや演じての感想をお願いします。
石橋菜津美:
台本を拝読させていただいた時、2作品とも雰囲気がまったく違っていて、1つは絵本の中のような、1つは詩の中のような、読み手に自由があって、どんなところでこの言葉が話されるのかなと想像しながら楽しく読ませていただきました。まったく違う世界観に包まれて1つずつ大切に演じたいと思いました。
ーー視聴者へのメッセージをお願いします。
石橋菜津美:
私は椅子の雰囲気が作品の空気感にリンクしているような気がして、撮影中も椅子の雰囲気にヒントをもらいながら、演じさせていただきました。この椅子を持っている人はどんな人なのか、人物ではなく椅子の目線から見ているような見方もできる作品だと思いました。さまざまな椅子と世界観を楽しんでいただけたら嬉しいです。
■黒木華
ーーオファーを受けた時の気持ちや演じての感想をお願いします。
黒木華:
お話をいただいた時から、又吉さんが書かれた脚本なら絶対面白いと思い、楽しみにしていました。どちらの脚本もそれぞれ台詞やシチュエーションがまったく違うものだったので、読んでいても演じていてもすごく面白かったです。又吉さんの思い描くお芝居ができているといいな、と思っています。
ーー視聴者へのメッセージをお願いします。
黒木華:
又吉さんの作り上げる物語を存分に楽しんでいただけたらと思います。