木下百花[ライブレポート]自身最大規模となる恵比寿LIQUIDROOMで生誕祭ワンマン開催「これからフリーとして活動していくけど、みんながいるから大丈夫!」
Pop'n'Roll 編集部
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木下百花が、2月13日(日)に東京・恵比寿LIQUIDROOMにて<木下百花生誕祭ワンマンライブ『生きるとは』>東京公演を開催した。同公演では、2月14日(月)にデジタルリリースした新曲「天使になったら」を含む全15曲を披露したほか、3月31日(木)をもって事務所を退所することを発表。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
<木下百花生誕祭ワンマンライブ『生きるとは』>恵比寿LIQUIDROOM(2022年2月13日)
同ライブのコンセプトは、“原始人から未来人への進化”。
ジャングルの中にいる原始人が、ギターを見つけ、神のお告げを受けて音楽を始めるというオープニング映像が流れ、映像の中の原始人の姿をした木下百花が、真っ白な衣装のバンドメンバーがステージへ登場。“今日もよろしく!”と挨拶を済ませると、ギターを鳴らしながら伸びやかで力強い歌声でライブをスタートさせ、歌い演奏しながらも音楽に身を躍らせながら、ファンを一気に木下ワールドに引き込んでいく。
前半の締めにはMVが140万再生した「悪い友達」をライブで初披露。木下百花と女性のキスシーンが話題の部分を切り出し、“みんなベロチュー好きやもんな?”と会場を笑わせた。
衣装替えのため、ムービーが流れ始める。映像には木下の祖母と母が登場し、ファンに向けて笑いも取りながらも、応援してくれていることへの感謝を伝えていた。“おかんがどっかで観てんねん!”と、会場に来ていた母親と木下のやりとりに自然と会場の空気は温かくなっていく。
後半戦は真っ白な衣装で登場し、ライブの定番曲になっている「卍JK卍」「ダンスナンバー」「家出」で畳み掛け、ファンと一緒にボルテージを上げていった。
本編最後のMCでは、NMB48時代から約12年間所属していた事務所(株式会社Showtitle)を3月末で円満退社することを発表。“これからフリーとして活動していくけど、ここに来てくれているみんながいるから大丈夫! これからも応援してください!”と感謝の気持ちを告げ、ソロ活動を始めて最初に作った「わたしのはなし」で締めくくった。
鳴り止まない拍手に応えるように、またしても映像が流れる。オープニングや着替え中の映像も含めて、木下自身が企画・編集しており、音楽以外でもファンを楽しませようとするエンタテイメント性を溢れさせた。未来人をイメージしたシルバーのコスプレで慌てて登場するものの、自身で作った映像ではない本人に内緒にされていた誕生日のサプライズ演出が。木下は驚いた顔を覗かせるも、“どうせ仕掛けてくるやろうなと思ってたから、ポケットに25(年齢)の数字のローソク仕込んどいたんや!”とポケットからローソクを取り出し、出てきたケーキにさしてファンと一緒に自身の誕生日を祝った。
アンコールでは新曲「天使になったら」を披露。自身初のバレンタインソングのため、2月14日から配信スタートと発表し、会場のファンも大いに盛り上がっていた。
そして、昨年リリースした「えっちなこと」を届け、最後は元国民的アイドルだった木下が歌う「アイドルに殺される」をファンのみんなと熱唱。15曲を歌いきり自身の誕生日を祝った。
事務所を離れて個人で活動していく木下だが、環境が変わってもきっと変わらぬスタイルで音楽を見せてくれると確信させてくれたライブだった。