池田エライザ&佐久間由衣、広瀬すずの親友役を熱演! スペシャルドラマ『津田梅子 ~お札になった留学生~』出演決定
Pop'n'Roll 編集部
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池田エライザと佐久間由衣が、広瀬すずが主演を務めるスペシャルドラマ『津田梅子 ~お札になった留学生~』に出演することが決定した。
スペシャルドラマ『津田梅子 ~お札になった留学生~』
同作は、明治時代に日本初の女子留学生としてアメリカに渡り、のちに女子教育の先駆者として活躍した津田梅子(幼名・梅)の青春を描くスペシャルドラマ。
11年間という長い留学生活で英語や先進文化を身につけた梅は、夢を叶えて仕事をしたいと考える現代の女性と同じ想いを持っており、“女性たちが自らの可能性に目覚め、行動できるように促す教育が必要!”という信念を胸に意気揚々と帰国するものの、当時の日本は絶対的かつ完全な男性上位社会。帰国後は夢を実現するどころか、働く場すらないという現実にぶつかり、さらに結婚や仕事について悩む等身大の姿にもスポットを当てている。
今回、ともにアメリカに留学し、深い絆を築いた2人の親友役・山川捨松に池田エライザ、永井繁に佐久間由衣が決定。
撮影は、国の重要文化財に指定されている明治後期の講堂『旧学習院初等科正堂』(千葉県成田市)で実施。明治16年に落成したばかりの鹿鳴館で開かれた舞踏会に3人がドレス姿で勢揃いする場面で、広瀬、池田、佐久間は、当時世界中で流行していたバッスルスタイルというスカート部分の後ろに大きくボリュームをもたせたキュートなドレスに身を包んで登場。のちに“鹿鳴館の華”とうたわれることとなる捨松役の池田や繁役の佐久間は、「ウインナ・ワルツの調べ」に乗って華麗なダンスを披露している。
インタビュー
■広瀬すず(津田梅役)
――梅にとって、捨松と繁はどんな存在だと捉えていますか?
広瀬:
6歳で親元を離れて留学した梅にとって、捨松と繁は友達とも違うし、戦友や同志という言葉もしっくりこない、それ以上に家族みたいな“情”を抱いている存在。3人のシーンは梅が唯一、自由になれる場なんです。素に戻れるというか、本音の自分でいてもおかしな目で見られない環境は、当時の梅にとって絶対になければいけない時間だったと思います。その時間に救われていたんだろうなと感じるし、私も演じていて楽しいです!
――捨松役の池田エライザさん、繁役の佐久間由衣さんの印象は?
広瀬:
“エラちゃん”とは1度共演したことがあるのですが、その時も今回もすごく“華”があるなと感じました。雰囲気にもお芝居にも圧倒的なオーラがあって驚かされますし、花道を歩く女性をナチュラルに演じている印象です。由衣ちゃんは今回が初共演なのですが、自然体で背が高くてカッコいいのに華やかなイメージがあって、すごく素敵だなと感じました。
――ドレスを着て鹿鳴館シーンを撮影した感想は?
広瀬:
普段、梅が着ているドレスとはまた違って、ものすごく華やか! ドラマや映画でしか観たことのない世界観だったので、貴重な経験だなと思いながら撮影させていただきました。ドレスを身に着けてのお辞儀の仕方など、立ち居振る舞いは、指導の先生に教えていただきました。
――歴史上の人物を演じる難しさは? 撮影前に準備されたことがあれば教えてください。
広瀬:
撮影前に監督とお会いして、梅の人物像について話し合うだけの時間を何度か設けていただきました。津田梅子さんについて取材を重ねた監督やスタッフさんから話を聞いて、当時を読み取る作業をしましたが、この作品では梅の内側にある想いに焦点を当てているので、心情を埋めていくのはなかなか難しいですね。でも、このドラマならではの津田梅子になれば、そしてこの作品でしかできないものが残ったらいいなと思いながら演じています。
――このドラマを通して、視聴者に伝えたいメッセージをお願いします。
広瀬:
最初に脚本を読んだ時、梅子さんたちがいたからこそ、自分たちはこんなふうに生きられるんだと実感し感動しました! 私自身、梅たちが一生懸命頑張る姿にすごく勇気をもらえるので、視聴者の方にも3人のことを知ってほしい、そしていろいろなことに気づいてほしい! 彼女たちの強さ、そして日本を変えてきた女性の原点とも言ううべき姿をたくさんの方に観ていただけたらと思います。
■池田エライザ(山川捨松役)
――捨松にとって、梅はどんな存在だと捉えていますか?
池田:
梅は、繁と捨松にとって妹のような存在。大事な局面で支えてあげたいという気持ちがありながらも、成長した時の梅の爆発力を信じている気がします。私が演じる捨松は、戦士のように自ら風当たりの強いところに進むようなキリッとした女性なのですが、3人でいる時は、どこか口調がほぐれたり、照れ笑いしたり……。捨松の中でも2人は、家族のように大きな存在なんだろうなと思うシーンばかりで、私自身、お2人との場面をすごく愛おしく感じています。
――梅役の広瀬すずさん、繁役の佐久間由衣さんの印象は?
池田:
すずは、やっぱり圧倒的! お芝居に入った瞬間から、主人公が持つ確かなエネルギーみたいなものをワーッと出してくれるんです。映画とドラマの垣根をなくしてくれるというか、どんな作品でも没頭して観られるものにできちゃう女優さんとしてすごく尊敬しています。“広瀬すずってすごいな”と思いながら、毎日過ごしています! もともと、由衣ちゃんとはお友達で、今回初めて共演するのですが、由衣ちゃんが纏っている空気感、穏やかさは人を安心させる力があるので、信頼して目を見てお芝居できるから楽しい! それは、由衣ちゃんが持つ個性であり素敵なところだと思います。
――ドレスを着て鹿鳴館シーンを撮影した感想は?
池田:
今も人々はさまざまな形で交流していますが、当時は直接、目を見て話したりダンスに興じたり、いろいろな形での社交があったんだなと感じました。ドレスは、普段の洋服の想像を超える長さ! もちろん私物ではないので、裾を踏んだりして汚さないように気をつけていますが、私たち以上に周りのスタッフさんが踏まないように配慮してくださっています。ダンスのシーンは、“鹿鳴館の華”として頑張りました(笑)!
――歴史上の人物を演じる難しさは? 撮影前に準備されたことがあれば教えてください。
池田:
捨松のことはいろいろ調べたのですが、諸説ある上に、この物語においては夫となる大山巌とのことは細かく触れられておらず、梅に寄り添う捨松として描かれています。だからこそ、捨松の一生のどのメッセージにフォーカスを当てたらよいのか、個人的にかなり考える時間を取りました。捨松の魅力は、自分たちの可能性を信じて疑わないこと。捨松のような心の強さ、根拠のある自信を持っている女性は、これからも指針になる人物だと感じています。
――このドラマを通して、視聴者に伝えたいメッセージをお願いします。
池田:
梅、捨松、繁のような人々が人生の中の十数年という時間を海外に捧げ、帰国後、日本の違和感に気づいたところから、少しずつ女性の権利が取り戻され始めたと思います。現代に生きる女性たちも自分たちに権利があることを誇りに思ってほしいし、そう思ってもらえるようなドラマにしたい。セリフ量の多さにパニックを起こしつつも、私たちなりに日本初の留学生たちの想いを背負って頑張っていますので、あらゆる世代の方に観ていただけたら嬉しいです。
■佐久間由衣(永井繁役)
――繁にとって、梅はどんな存在だと捉えていますか?
佐久間:
幼い頃から日本を離れて一緒に過ごしてきた家族であり、姉妹のような存在。また、梅はとても英語が達者なこともあり、繁は梅に期待して応援しているのだと思います。
――梅役の広瀬すずさん、捨松役の池田エライザさんの印象は?
佐久間:
すずちゃんとは初共演ですが、実際にお会いしたらとても華奢なのに、どこからそのエネルギーが出ているんだろうって興味津々です! ファーストシーンから“梅”としてそこに存在していたので、すごく素敵だなと思いました。エライザとはお友達ですが、共演は初めて。映像では大人びた雰囲気を放って、すべてにおいてパーフェクトそうに見えるのですが、普段の彼女はとてもピュアで一生懸命。そういう姿がとても健気で素敵。今回共演させてもらってエライザの放つオーラを感じながらも、カットがかかった時の“はぁー”ってホッとする姿も両方見ることができて楽しいです!(笑)
――ドレスを着て鹿鳴館シーンを撮影した感想は?
佐久間:
最初に脚本を読んだ時から、緊張しつつも楽しみにしていたシーンでした。繁たちは普段の生活でもドレスを着ているのですが、そのドレスとはまたちょっと違う、さらにゴージャスなドレスを身に着けて、かつ素敵なロケーションの中でお芝居ができました。この場に存在するだけで自然と完成するんじゃないかなと感じることができたので、ほんの少しの気持ちを添えて演じられたらいいなと考えていました。
――歴史上の人物を演じる難しさは? 撮影前に準備されたことがあれば教えてください。
佐久間:
2人に比べると、繁について残されている資料は少なくて……。それら残された書物を読んで知識として蓄えたのですが、資料がない分、想像することができるので楽しんで演じたいなと思いました。私が感じる繁の魅力は、とても現代的なところ。物語の中で結婚することになるのですが、現代女性と同じように、恋愛と仕事と友情、その3つすべてを大切にしたいと思っているんです。また、梅と捨松を陰で支えた人物だと思うので、そういう役柄として存在したいなとも思っています。
――このドラマを通して、視聴者に伝えたいメッセージをお願いします。
佐久間:
梅を筆頭に3人の女性たちが夢を切り拓いていく姿や、彼女たちのパワーを届けたいですね。私は撮影に臨む前、なぜ今この作品を届けるのかとよく考えるのですが、このドラマも今、みなさんに届ける理由がいっぱいあるはず。女性たちのポジティブなパワーが伝わればいいなと思っています。