後藤真希[インタビュー]約10年ぶりの有観客ライブに向けた想い&ファンへのメッセージを語る!「ファンのみんなからもらったものを“お返し”していく」
Pop'n'Roll 編集部
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後藤真希が、12月5日(日)にBillboard Live YOKOHAMAにて<後藤真希 Billboard Live 〜Reply〜>を開催。同公演の模様をdTVにて独占生配信する。
今回、10年ぶりとなる写真集『ramus』を発売するなど精力的な活動を続けている後藤に、同公演を控えた今の気持ちやファンの前で歌える喜びについて語ってもらった。
後藤真希
――去年の20周年記念オンラインイベントでは、どんな気持ちでステージに立ちましたか?
後藤真希:
オンラインライブは、これまでやってきたライブとかツアーのステージよりも、さらに緊張しました。なかなか落ち着けなかった感じです。ファンの子がいてくれないと、ライブしている感覚がよくわからないから、去年のオンラインライブでは“あそこにあの子がいる”とか、頭の中でそういう絵を想像しながら歌ってました。
――リアルなライブでは、後藤さんからファンに視線を合わせていくそうですね。
後藤真希:
そうですね、楽しいですよ(笑)。でも、オンラインライブだとそれができない。ホールとか大きな会場でライブをやらせてもらっている時は、自分が出ていく前からファンの声が聞こえてたんですよ。呼ばれてるんです。だけど、オンラインだと呼ばれないんですよ。“さぁ、始めましょう”みたいに、自分で行かないといけないんです。それもすごい不思議な感じでした。
――<後藤真希 Billboard Live 〜Reply〜>の開催を控えた今の気持ちをお聞かせください。
後藤真希:
コロナ禍でみんなが思うように動けないライブで(マスクもあるから)表情もイマイチわからないし、声を出して応援することもできないし……。私のライブとかハロー!プロジェクトのライブだと、出演している私たちを見ることより、手を叩いて回ることを楽しんでいるファンの子もいるんですよ(笑)。普段そういう楽しみ方をしてる人も、大人しくしている。だから、どういう感じなんだろうって、なんかちょっとドキドキ感はあるんですよね。こっちがリードしないとノリ方が“わからないかな?”とか。
――ファンを盛り上げるために、後藤さんもスタッフもいろいろと考えているんですね。
後藤真希:
ボイストレーナーの方とライブで歌う曲をあたっている時に、“ここは間奏をこういう感じにして、みんながクラップで遊べた方がノリやすくなるよね”とか、そういう話はしますね。ファンの子たちが気にしていたのは、まず服装でした。普段はライブTシャツにデニムにスニーカーという組み合わせが、みなさんのライブスタイルという感じなんだけど、今回はビルボードなので“何を着ていこうか”、“ごっちん、何着てきてほしい?”みたいな(笑)。とりあえず通販サイトを見て“これでいいんじゃない?”みたいな洋服をファンの子たちに送って(笑)。Discordアプリとファンクラブが連携されているので、毎日のように“ああでもない、こうでもない”ってやり取りしてるんです。だから“こういう服がいいんじゃない?”っていう会話もしたりしますね。
――今回の有観客ライブは、どんな特徴があるイベントでしょうか。
後藤真希:
私のライブというと、ファンの子たち的には“歌って踊る”っていうイメージだと思うんですけど、今回は生演奏なので、“聴かせる”方が目立つのかな。今までのファンのみんなからもらったものを“お返し”していく、“Reply”というタイトルにしているので、みんなが曲を聴いて、過去のライブや私のことを振り返ってもらえるような曲を入れています。過去のライブで歌った曲とか、ちょっとずつつまんでリストを作っていきました。
――横浜公演は『dTV』の生配信も行なわれるので、多くのファンに楽しんでもらえますね。
後藤真希:
今回はお客さんがいて、さらにオンラインもあるよっていう感じだけど……“オンラインライブを開催してほしい”って声も挙がっていたので、その希望に答えてあげられるのはありがたかったですね。
――カラオケ用映像を配信するサービスもありますが、気分転換のために自宅で歌うことはありますか?
後藤真希:
おうちにマイクとカラオケがあるので、家族と一緒に歌います。コロナ禍以前は友達が遊びに来ると、マイクの取り合いでした(笑)。
――デビュー以来、支持され続けている後藤さんですが、変わった部分、変わらない部分はどこですか?
後藤真希:
もう人生の半分以上、この世界にいますね。13歳でデビューして、23年……。ファンの子との距離感は変わらないですね。
――アーティストとしての音楽活動で変わった部分はありますか?
後藤真希:
今はCDを出すような活動をしていないので、どうなんだろうって考えるんですけど、YouTubeで“歌ってみた”っていうコンテンツをアップして、昔だったら出してない曲を聴いてもらって、“こういう曲も歌えるんだね”とか“こういう声も出るんだね”とか、そういう感じで今は楽しんでます。
――アイドル発掘プロジェクトも増えていますが、後藤さんは興味ありますか?
後藤真希:
楽しそうだなと思います。俯瞰で見るのが好きなので、“ああしたらいいんじゃないか”とか、“こうしたらいいじゃないか”とか、そういうのを妄想するのも好きなので、やってみたら楽しいだろうなと思います。
――10年ぶりとなる写真集『ramus』を出版したきっかけを教えてください。
後藤真希:
“写真集を出しましょう”という流れから、“嘘〜? この歳で出していいの⁉”みたいにスタートしました。衝撃でした。女性誌『with』と一緒に作っていることもあって、今までのグラビア寄りの写真集より、ちょっとオシャレになってたりして、そういった意味での違いがあるんですけど、前回から月日が経っていることもあって、表情も変わってきたと思います。作り笑いじゃなくて、自然に笑ってるみたいな。
――写真集出版について、次の10年後の可能性はありますか?
後藤真希:
10年後って……46歳! ファンの子たちは“10年経っても変わんないよ”って言うんですよ。でも期待されているなら、維持するために努力します。それくらいの年齢で写真集を出している方は、本当にすごいなって思います。気持ちの面もそうだし、それだけ期待されているとか、いろんなものが重なっているから出せるんでしょうね。
――今年の振り返りと来年に向けて、漢字1文字で表現してください。
後藤真希:
今年は“挑”っていう字だったんです。いろんなことをやらせてもらって、その字が合う年だと思って。私は努力が嫌いなんですけど……努力の“努”は来年なのかなと。そろそろ頑張らないといけない年になってきたみたいな。自分では努力と思ってないんですけど、モーニング娘。時代、家に帰ってから練習するのは当たり前だったんです。次にみんなで合わせる時に完璧にできるようにしていたから、“なんでもサラっとこなすよね”って思われていたのですけど、実はむちゃくちゃ練習してました。でも、周りの人は“影で努力してる”って気づいてなくて、自分自身もそう思ってなかった。でも今は、それを当たり前にやろうとするのは難しいので、努力っていう言葉をそろそろ自分に当てはめないといけないんだなって思っています。