映画『ずっと独身でいるつもり?』(©2021日活)

田中みな実 [イベントレポート]主演作への想いを明かす「自分が信じたまま、たくましく生きていこうという作品」映画『ずっと独身でいるつもり?』公開記念舞台挨拶

Pop'n'Roll 編集部

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2021.11.20
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映画『ずっと独身でいるつもり?』公開記念舞台挨拶が、11月20日(土)に新宿バルト9で開催された。同イベントには、主演の田中みな実をはじめ、市川実和子、松村沙友理、徳永えりが登壇。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

<映画『ずっと独身でいるつもり?』公開記念舞台挨拶>新宿バルト9(2021年11月20日)

冒頭、田中が“観ていただいたお客さまですよね? いかがだったでしょうか?”と笑顔で問いかけると、会場は大きな拍手に包まれる。“実際に映画を観ていただいたお客さまと対面するのは初めてなので、ちょっと違う緊張感で今、ここに立っています。楽しんでいただけたようで、本当によかったです、ありがとうございます”と挨拶。

市川は“朝早くからお越しいただきありがとうございます。みなさんのお顔がキラキラしているのを見ることができて、とても嬉しいです”と微笑んだ。

松村は“作品を早く観てほしいとずっと思っていましたが、いざ公開の日を迎えるとこんなにもドキドキするものなんだなと感じています”と緊張気味に挨拶。

徳永は会場を見渡しながら“こんなにたくさんの方が観てくださったと思うと、感無量です”と感謝の気持ちを伝えた。

体調不良のため欠席となったふくだももこ監督からは手紙でメッセージが届き、MCが代読。“この映画があなたやあなたの隣にいる誰かの心に届きますように”と、このご時世に映画が公開することを“奇跡”としつつ、喜びを語った。

映画が公開された今の心境を訊かれた田中は、“1ヵ月前に完成披露試写会をやらせていただきましたが、その時とはまた違う高揚感と言いますか、緊張感がある中で、今日この日を迎えました。昨日、いつも行っているお魚屋さんで「公開おめでとうございます」と言われたりして。こんなにみなさん(映画公開を)知ってくださっているんだなということがとても嬉しくて。しかも今日はこんな朝早い時間にもかかわらず満席で観ていただけたことをすごく幸せに思います”と感激の様子だった。

映画のタイトルにちなみ、“ずっと続けていること、ずっとやめられないことは?”という質問に、田中は“領収書の整理をその日のうちにすること”と回答。さらに“ためてしまうと大変だから毎日仕分けするようにしています”とし、“毎日やらないと気が済まなくなっていて、整理しやすくするために(領収書をためないように)お財布を小さくしたりしています”とやめられない理由と続けるコツを明かした。

“領収証どうしてる?”と訊かれた松村は“たまってます”と苦笑い。市川も“私は(領収書の整理も含めて)「いつかやる」といってやらないのがやめられないです”とにっこり。徳永は“お財布の話が目からウロコでした。大きい長財布を使っているので、すぐにやめます”と宣言した。“整頓上手ですね”という市川の言葉に、田中は“なんでもしまう癖があります”と回答。“何も出しっぱなしにしないので、うちは何もないです”と綺麗に片付いている様子を明かした。

市川は田中のコメントを聞きながら“自分とはまったく違う、真逆だと思いました”とコメントしつつ“唯一続けられていることがモデル業です。限界までいきたいなと最近思うようになりました”と語り、頑張るために体重計を買って、“身体作りをしたいと思っている”とコメント。

市川から“ズボラでも続けられる美容法を教えて”とリクエストされた田中が“お風呂上がりにしばらく裸で過ごし、クリームとかをたっぷりと塗り込むこと”と答えると、“裸でいて寒くないんですか?”と驚く市川に“部屋を加湿するのがおすすめです”と、美容のコツをしっかりと伝えていた。“加湿! そうか”と納得した市川は“できることからはじめてください”という田中のアドバイスに“はい!”と元気に答えて会場を和ませた。

睡眠がやめられないことだという松村は“お休みの日は20時間くらい寝ています”と告白。“いくらでも寝られる”という松村に“ちょっと心配だよね”という田中だったが、市川は“そのうち寝られなくなるから大丈夫”と微笑む。すると松村は“そう思ったのですが、母は今でもよく寝られるそうなので、もしかしたら遺伝かもしれません。一生寝れちゃうかも(体質なの)かも”とおどけた表情を浮かべていた。

“寝ることは肌にいいって言いますよね?”とMCがフォローすると、田中は“(美容によいのは)適度な睡眠ですよね(笑)。7時間とかよく言いますけれど”とコメントし、“お腹空いたりしないの?”と松村に質問。“まったく空かないです”とケロッとして笑わせた。

変顔がやめられないという徳永は“すぐふざけちゃうんです。舞台挨拶や撮影の時はちゃんとしているのですが、カットがかかると変顔をしたくなるんです。張り詰めた空気が面白くなってすぐ変な顔をして、写真とかもすごくふざけてしまうので、マネージャーさんにも「こういう写真は使えない」って怒られることもよくあります”と微笑む。田中が“今、(変顔)していいですよ”と促すと“そう言われると思ったのですが(笑)、今はこのモードでちゃんとしたままでいかせてください”と徳永がお願いする場面もあった。

イベントではサプライズで、原作のおかざき真里からの手紙&キャスト似顔絵イラストが紹介されると、田中は“原作があるものは原作の先生が(映画を観て)どう思われるのか、というのが演じる側としてはとても気になるものなので、おかざき先生のメッセージを聞いてホッとしています”と安堵の様子。イラストを描いてもらったことはほとんどないという田中は“持って帰って、家宝にします!”と喜びを爆発させた。イラストを見つめながら市川は“ちゃんと特徴を捉えてくださり、ありがとうございます!”と笑顔を見せ、松村は“先生のほかの作品も大好きなので、続編期待しちゃうぞという気持ちです”とし、“今日も、スパイシーピンクちゃんで来ました”とイラストと衣装のリンクについても触れた。徳永は“とても綺麗に描いていただいてすごく嬉しいです。役に共感してくれたという先生の言葉に安心しました”と微笑んだ。

最後の挨拶で、田中は“この映画は、結婚している、していない、子どもを産むとか産まないとか、そういうことにとらわれず、周りに何を言われようとも、自分が信じたまま、たくましく生きていこうという作品になっています。そんなことを感じながら楽しんでいただきたいです”と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

ふくだももこ監督からのメッセージ(全文)
このご時世に無事、映画が公開されること、奇跡みたいなんてよく言いますが、本当に奇跡なんです。

どうかこの映画が、あなたや、あなたの隣にいる誰かの心に届きますように。

観終わったあと、新宿の街を風のように、軽やかに歩くあなたの姿を想像しながら“一緒に生きていこうね”と、エールを送ります。

PS.
もしベビーカーで困っている人がいたら、まみのように迷わず“手伝いますよ”と声をかけてください。

そうやって世界は、少しずつよい方向に変わっていくと信じています。

ふくだももこ

おかざき真里からの手紙(全文)
このたびは素敵な映画に仕上げていただき誠にありがとうございます。

ご覧になったみなさんの背中をそっと押してくれるような、少し勇気が出るような、そんな気持ちになってくれると嬉しいです。

田中みな実さま
主演が決まった時、私はもちろんですが大学生の娘が“すごい!”ととてもはしゃいでいました。柔らかい空気をまといつつ、凛とした背中を広い世代に見せていただける存在感が素敵すぎました。

市川実和子さま
CUTiEで育った私にとって、憧れの存在でした。そしてその頃からお変わりない輝きがすごい。出演していただき本当に嬉しいです。

松村沙友理さま
原作にはない役ですが、今から漫画を描くならぜひ登場させたいキャラクターでした。今風だけれど難しい役どころ、映画の中で“スパーシーピンク”な存在、とても素敵でした。

徳永えりさま
子育てをしている身として、鎖骨が砕けるくらいうなづきました。独身もお母さんも同じ人間なのだと、説得力のあるキャラクターをありがとうございます。

みなさま本当にありがとうございました。

おかざき真里

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