槙田紗子プロデュースSACO PROJECT![ライブレポート]大きな希望と高いポテンシャルを魅せたプレデビューライブ
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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PASSPO☆のメンバーとしてアイドル活動を経験し、現在は振付師としてアイドルシーンを支える槙田紗子がプロデュースする7人組アイドルグループ『SACO PROJECT!』が、11月28日(日)の正式デビューを前に、本日11月6日(土)に渋谷・duo MUSIC EXCHANGEにてプレデビューライブ<SACO PROJECT! FIRST LAST LIVE!>を開催した。本記事では、同公演のライブレポートをお届けする。
取材&文:竹内伸一
<SACO PROJECT! FIRST LAST LIVE!>duo MUSIC EXCHANGE(2021年11月6日)
SACO PROJECT!は、槙田が“理想のアイドルグループをプロデュースしたい”という夢を叶えるために立ち上げたオーディションプロジェクト。今年1月1日に参加者の募集が始まり、約5ヵ月という長期にわたるオーディションを展開。5月に7人のメンバーが決定したが、さらにそこから約半年をデビューに向けたレッスン期間にあて、その実力を高めてきた。
募集開始から数えれば11ヵ月という長い雌伏の時間を経て、11月6日(土)にduo MUSIC EXCHANGEにて初めてその姿を現す……本来であれば、5月の最終審査は観客の前で行なわれる予定だったが、コロナ禍によって無観客で開催となっただけに、このライブは正真正銘の初お披露目の場であり、メンバー7人にも並々ならぬ想いがあることだろう。
開演時間を少し過ぎると、ライブを前に気合を入れたと思われるメンバーの大きな声が聴こえてきた。すると会場から拍手が巻き起こり、メンバーが舞台に登場。1人ずつ自己紹介すると、ライブがいよいよスタート……ではなく、舞台後方のスクリーンに“10分SACO PROJECT!!”の文字が浮かび、プロデューサーの槙田もステージに。“2次審査は〜”と何やらセリフを話し始める。どうやら、寸劇でSACO PROJECT!のここまでの歩みを振り返っていくという趣向のようだ。
7人と槙田、そしてダンスレッスンを担当したりな先生も交えて、レッスンやオーディションの様子を再現していく。大げさでコミカルな動きを見せると、会場には笑いが生まれ、2次審査での課題曲を改めてパフォーマンスすると拍手が巻き起こる。合格発表の再現では、改めて槙田が1人ひとりに声をかけて合格の印となるティアラを冠していく。そのたびに、会場は大きな拍手に包まれた。実際の合格発表は、無観客配信で行なわれたため、7人はファンからの拍手でメンバーに選ばれたことを実感したのではないだろうか。
“私たちがSACO PROJECT!です”と7人が声を揃えると、いよいよライブへ突入。1曲目は最終審査の課題曲でもあった「SUMI-HAJI」。緊張からか前半はちょっと声がうわずってしまう場面もあったが、7人のパフォーマンスは小気味よく、さすがは振付師の槙田がプロデュースするグループだと実感させるポテンシャルの高さを示していた。
“初めまして!”と改めて挨拶すると、カミヤサキと槙田が共同で振り付けたという2曲目の「Ticky Luppy Doo」へ。曲が始まる前に“手の動きに注目してほしい”といったコメントがあったが、ラテン風味のダンスサウンドに乗せて、両腕を大きく使いながら、指先までをしなやかに使ったパフォーマンスには目を奪われた。
ここで再び映像を使った演出が入る。あすかの「絵日記」で、この日に向けたレッスンの様子を面白おかしく伝えていく。槙田に怒られたり、褒められたりしながら、7人が必死にレッスンしてきたことが、コミカルな映像からも見て取れた。“ありがとう 全ての SACO PROJECT!”と映像の中の7人が叫ぶと、ラストの「SCP」へ。アップテンポのダンスナンバーを、満開の笑顔で歌い、これまで以上にダイナミックなパフォーマンスで魅せる。エンディングを迎えると会場はさらに大きな拍手に包まれた。
念願だった有観客でのライブを見事にやりきった7人は、改めて1人ずつファンへの感謝の言葉を述べた。
藍:
たくさんの方を目の前にして感動しています。
かんな:
初めての体験ばかりですごく楽しいです!
はづき:
2025年に武道館に立つのが私たちの目標です。みなさんを連れて行けるように頑張ります!
あすか:
就職先を決めてくださってありがとうございます(笑)。みんなで素敵な時間を過ごしていきたいです。
延松舞佳:
大好きなアイドルになれて幸せです。
秋元ゆうり:
直接みなさんの顔を見て、一緒にたくさんの景色を見たいと思いました。
ひまわり:
私は歌もダンスも全然ダメなんですけど、でも今日はすごく幸せな時間でした。もっとビッグになれるように頑張ります!
それぞれが自分の言葉で今の率直な気持ちを伝えると、最後に槙田も挨拶。“プロジェクトに関わってくれたすべての人に感謝します。ファンのみなさん、まだ何者でもないSACO PROJECT!を見つけてくれてありがとうございます。メンバーのみんなはSACO PROJECT!を選んでくれてありがとう。みんなで壁を乗り越えて最高のチームになりましょう”と締めくくると、7人は“はい!”と大きな声で返事をした。
7人の晴れやかな表情からは、長きにわたったオーディションの集大成となるステージをやりきった充実感と、正式デビューに向けてさらなる成長を誓うような決意も感じられ、胸が熱くなった。初めてのステージで観る者の気持ちを揺さぶるパフォーマンスを見せてくれた7人のさらなる飛躍に期待したい、そんな希望を抱かせるライブであった。
なお、SACO PROJECT!というグループ名はこの日までとなり、正式デビューを果たす11月28日(日)に豊洲PITで開催される<SACO FES DX>にて正式なグループ名も発表される。
SACO FES DX(サコフェスデラックス)
公演日:2020年11月28日(日)
会場:豊洲PIT
時間:12:15開場/13:00開演
席種:全席座席指定
料金:S席¥11,000/一般¥5,500
■出演者(第1弾発表)
アップアップガールズ(仮)/アイドルカレッジ/夢みるアドレセンス/開歌-かいか- /Lily of the valley/【eN】/?????????? from SACO PROJECT!
■出演者(第2弾発表)
東京女子流、Run Girls, Run!、B.O.L.T、マジカル・パンチライン、サンダルテレフォン、透色ドロップ、Lupinus-ルピナス-