第31回:2人からの大事なお知らせとお悩み相談4〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜

第31回:2人からの大事なお知らせとお悩み相談4〜小出祐介&南波一海「小出は明日、昨日の南波と連載する」〜 2人からの大事なお知らせからお悩み相談へ

小出 祐介

南波 一海

2019.03.23
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南波が小出のために選んだアイドル曲を聴いて、2人が気になっていることをフリートークする連載。今回は2人からの大事なお知らせと、お悩み相談を1つ。

南波:
じつは我々からお知らせがありまして。この連載が3月いっぱいで終了になります!

小出:
そうなんだよね。早くね?

南波:
7ヵ月ちょいですね。

小出:
2年くらいは見てほしかったっていうのもあるけど、いまそういうタームなんでしょうね。じゃあ連載の最後の月ということで、僕が言っておきたいことを。いまだに僕をドルオタだと思っている人がいるんですよ(笑)。

南波:
あはは。そこはきっちり否定しておきたい。

小出:
ドルオタとして仕事をしたことなんてないと思ってるんですけど、ドルオタだから曲を書いてると思われてるっぽくて。おいおいちょっと、と。なんのためにこういう話をいつもしてるのってことになるよね。

南波:
ただ、それも人によってグラデーションがあるじゃないですか。めちゃめちゃハードに追いかけてないとオタクとしては認めないっていう人もいるし。

小出:
だからライトな感じで言ってるんだろうね。自分たちも多少アイドルを好きっていう人たちが同じくらいの感覚で言ってる。地下現場最前線のかたたちは、そうは言わないだろうし。

南波:
僕もどっちも言われたりしたことありますよ。“オタクのくせに”とか“あんなのオタクじゃない”とか。どっちなんだ!っていう。

小出:
両方言われる(笑)。(吉田)豪さん、南波さんとかがアイドルオタクに見えたりするのって、むしろすごいよね。

南波:
自分はオタク的に狂えないから、いかにそれとは違うやりかたで面白さを伝えるかというところに心血を注いでるつもりなんですけどね。どうしても没入して書けるタイプではないので。

小出:
オタク的なライターさんの記事をオタのかたが面白いと思うのは、同志としての目線なのかもしれないですよね。

南波:
それはあるかも。

小出:
豪さんとか南波さんみたいに信じられないくらい冷静なところから眺めていて、取材とかでしゃべるときだけバババッとしゃべって、終わったらすぐ一気に離れる、みたいな感じじゃないと踏み込んだ記事とかはできないと思うんだけど。

南波:
もちろん興味があるというのは大前提だけど、それでも仕事は仕事だからね。

小出:
僕はというと、音楽のジャンルのひとつとして、ロックとかヒップホップとかの並びで“アイドル”を見てる。あと自分のなかの棲み分けで言うと、ぶっちゃけ、ロックとアイドルって音楽的には中身はほとんど同じだと思っていて。バンドという形態であればなにをやってもありっていうのがロックなら、アイドルも、アイドルという形態をとってさえいればなにやってもありだから、じつはほぼ同じ。大きな違いを言うなら、グループを有志で組むか、事務所が作るか、曲を作るか作らないか、くらいじゃないですかね。前回話したように現場で起きてることまで似ているし。J-POPっていうさらに大きなくくりで見ると、ロックとアイドルが近いってことにみなさんもあんまり違和感を覚えないんじゃないでしょうか。逆に、だから僕は両方の仕事をやれるというのもあるのかなと思ったりします。

南波:
なるほど。

小出:
でも、音楽として見すぎていて、曲がよかったら“この曲いい”って言いますけど、メンバーさんのことをまったく知らないんですよね。年間ベストとかを発表すると、オタのかたから“なんとかちゃんを応援してください”ってリプをいただくんですけど、本当に知らないからちょっと申し訳ない気持ちになるんですよ。応援もなにも、グループのことはなにも知らなくて。

南波:
ただいい曲をいいと言うのみ。

小出:
うん。ただ、自分は現在ハロオタとは言えないと思うんですけど、ベリキューに関してはオタレベルで好きだったと思う。曲と同じくらいメンバーも好きだったし。メンバー同士がわちゃわちゃしてるのを見るのがすごい好きでしたからね。……というようなことを言っておきたかったです(笑)。最後だし、お悩み相談やります?

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