神宿 小山ひな[インタビュー前編]ボーカリストとして受け継いだDNAの正体「最近は自由に歌わせていただけてるのがすごく嬉しい」

神宿 小山ひな[インタビュー前編]ボーカリストとして受け継いだDNAの正体「最近は自由に歌わせていただけてるのがすごく嬉しい」 神宿 小山ひなソロインタビュー2021前編

鈴木 健也

Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)

2021.09.21
  • ポスト
  • シェア
  • ブックマーク

デビューから7年、進化を続ける神宿の中で、高い歌唱力によってグループの“歌”に大きな彩りを添えてきた小山ひな。彼女は、いかにしてその表現力豊かな歌声を身につけることができたのか。今回、“歌”をメインテーマに、小山ひなにインタビューを実施。ボーカリストとしての歩みをじっくり振り返ってもらった。

撮影:河邉有実莉
編集協力:村田誠二

ママが歌ったのを真似して歌ってました

──小山さんが最初に歌に興味を持ったのは、いつ頃ですか?

小山:
ママが歌が上手だったんで、小さい頃から歌うことが好きでよく歌ってました。7~8歳の時、叔父さんの結婚式で1人で「亜麻色の髪の乙女」を歌ったり(笑)。

──緊張しませんでした?

小山:
その時は全然緊張しなかった……らしいです。あんまり覚えてない(笑)。

──練習もいっぱいして。

小山:
そんなにしてないんですよ。もともとママと一緒にカラオケによく行ってたから。出身が長野の田舎なんで、ほかにやることがないんです(笑)。遊びっていったらカラオケ(笑)。

──(笑)。カラオケでは何をよく歌ってたんですか?

小山:
松田聖子さんとか。

──小山さんの年代にしては渋い! お母さんの影響?

小山:
ママが歌ったのを真似して歌ってました。

──“原曲は聴いたことないけど歌える”パターン?

小山:
そうそうそう! だからママと歌い方が一緒なんですよ(笑)。

──ほかのインタビューでは、“自分の歌い方には癖がある”って言ってましたね。

小山:
そう、語尾が上がる歌い方してるみたいで、言われるまで気づかなくて“私ってそうなんだ”くらいに思ってたんですけど、ある時ママの歌い方を聴いたらそっくりで(笑)。血が繋がってました(笑)。

──(笑)。お母さんが松田聖子さんを好きだった?

小山:
1番好きですね。松田聖子さん派と中森明菜さん派に分かれると思うんですけど(笑)、ママは松田聖子さん派でした。

──では、松田聖子さんの曲で1番好きなのは?

小山:
「天使のウィンク」(笑)。ママは「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」が1番好きでしたけど。

──初めて買ったCDは?

小山:
全部ママ(の影響)なんですけど、ママがKAT-TUNさんが好きで、デビュー曲の「Real Face」(2006年)を買ったのが最初だった気がする(笑)。ママがホントに好きで、でも、買うのが恥ずかしくて“お金渡すから買ってきて”って言われて買いに行ったのは覚えてます(笑)。

──(笑)。それでは、自分自身で初めて買ったCDは?

小山:
全然覚えてない……最初に買わされた(笑)のは9歳くらいですけど、自分の意志で買ったのはけっこうあとで、中学生か高校生の時にMy Hair is Badさんが初めてかもしれない。それまではCDを買おうとまでは思わなかったです。

──音楽を聴くのはニコ動とかYouTubeだった?

小山:
何で聴いてたんだろう……その頃、音楽アプリって何がありましたっけ? 

──LISMOとか?

小山:
あ、そういう時代だ!(笑) そういうので聴いたり、友達から借りるのが多かったかもしれない。

次ページ