AKB48[ライブレポート]13年ぶりの日比谷野音で魅せた多彩なシーン+横山由依の卒業を発表「一歩踏み出そうと決断しました」
Pop'n'Roll 編集部
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AKB48が、本日9月12日(日)に日比谷野外大音楽堂にて<MX夏まつり AKB48 2021年最後のサマーパーティー!>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
AKB48<MX夏まつり AKB48 2021年最後のサマーパーティー!>日比谷野外大音楽堂(2021年9月12日)
AKB48が、日比谷野音でコンサートを行なうのは2008年8月23日以来、実に13年ぶり。
午後5時、まだ日中の暑さが残る日没前のステージに出演メンバー18名が登場。オープニングを飾ったのは「スカート、ひらり」と「ポニーテールとシュシュ」。そして、AKB48初のロックダンスが“どえらいダンス”と話題の最新曲「根も葉もRumor」の3曲。AKB48を代表するシングル曲でのスタートと、9月29日の発売に先駆けてパフォーマンスした「根も葉もRumor」の初のコンサート披露に、会場は序盤から熱気の渦で包まれた。
本日、兼任先であるSTU48のコンサート出演のため不在となった岡田奈々に代わり、センターを務めたのは倉野尾成美。そして、今回の出演メンバーの中で唯一2008年当時も出演していた柏木由紀が療養後にレッスンを積み、ついに選抜メンバーに合流。柏木は「根も葉もRumor」の初お披露目後に“私は初で、メンバーのみんなもファンの方の前では初で、みなさんの前で披露できてよかったです!”とコメント。
また、「スカート、ひらり」と「ポニーテールとシュシュ」は、「根も葉もRumor」の歌詞にも登場する楽曲で、AKB48グループ総監督・向井地美音のアイディアでオープニングのセットリストに組み込まれた。
ユニットパートでは、小栗有以・下尾みう・本田仁美・山内瑞葵がダンスナンバーの「エンドロール」をクールにパフォーマンス。対して、横山由依・武藤十夢・柏木の先輩メンバーが「ペディキュアday」をアイドル全開のパフォーマンスで魅せた。
MCでは、柏木が“今回のユニットは年齢で分かれてて、私たちは1番年上の3人って感じが出ちゃった。本当に(振りが)覚えられなかったよね。今日はできたよ!”と語ると、横山由依は“ゆきりんは自分の振りが多いことに怒ってた(笑)”と暴露。柏木が“私はメンバー全員に振りを直された。ひぃちゃん(本田)に怒られた。ひぃちゃん本当にすごい! 厳しくしてくれて嬉しい!”と本田のダンススキルを褒めつつ、レッスンのエピソードトークで会場の笑いを誘った。
終盤は、山内のセンター曲「失恋、ありがとう」をパフォーマンス。AKB48を代表する夏曲「Everyday、カチューシャ」「真夏のSounds good !」などを見せて、小栗が“今から13年前、当時のAKB48はCDを出せない厳しい時代を送っていました。そんな中行なわれた前回の日比谷野外音楽堂でのライブで、シングルリリースが発表されました。大切に歌い継がれているこの曲を最後に聴いてください”と述べて、全員で「大声ダイヤモンド」をパフォーマンス。AKB48の歴史を感じさせるひとコマとなった。
アンコールは全員浴衣姿でステージに現れ、「生きるって素晴らしい」「恋人いない選手権」「僕の打ち上げ花 火」と3曲続けて歌唱。
アンコールのラスト曲直前に突如、前AKB48グループ総監督の横山由依が“今日はみなさん、大変な状況の中、足を運んでくださったり、配信でご覧になってくださったり、本当にありがとうございました。ここでみなさんにお伝えしたいことがあります。私、横山由依はAKB48を卒業します”と卒業発表を行なった。続けて“ここ最近、私が以前から思い描いてきた夢がより具体的に見えてきたので、一歩踏み出そうと決断しました。私は2009年に加入して12年、AKB48にいたんですけど、本当に大切で宝物のような仲間に出会えたこと、そして、こうしてどんな時でも応援してくださるファンのみなさまに出会えたこと、AKB48でかけがえのない大切な経験をたくさんさせていただけたこと。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。私を観てくださった方に、夢とか希望を持っていただけたり、明日から頑張ろうってそういう活力になるような存在でいたいなと思っています。すごく今日のコンサートが楽しかったので、(卒業を)言おうっていうのは決めてたんですけど、もっとみんなといたいなって気持ちもありながらですけども。これからも私自身、みなさまに観ていただけるような活動をしていきたいと思っていますので、応援していただけるとすごく嬉しいです。そして、引き続きAKB48もずっとずっとよろしくお願いします”と涙で声を震わせながらコメント。
横山の卒業発表を受け、向井地は“本当に、横山さんは誰よりも先頭でAKB48をずっと大きな夢に向かって引っ張ってきてくださって、そして誰よりもAKB48のことを大切に思ってきてくださった先輩だと思います。いつの間にかAKB48って顔ぶれがガラッと変わって、ずっと言われてた世代交代っていうのはいつの間にか進んでたんだなっていうのを最近すごく思うようになったんですけど、横山さんが率いてくれてなかったら、今のAKB48はないと思うので、すごく感謝してます。これまで横山さんはきっと、本当にいろんな人の背中を見送ってきたと思うので、次は私たちが横山さんの背中を送るように頑張ります! 最後まで素敵な想い出をいっぱい作りましょう”と感謝の気持ちを伝えた。
最後は、観客のスマートフォンのライト機能でステージを照らす演出を向井地が提案。全員で「流れ星に何を願 えばいいのだろう」を披露した。
向井地が“本日は、本当にありがとうございました! 楽しい夏の想い出ができました。夏はもう終わってしまいますが、横山さんがAKB48を楽しかったと思える想い出を作っていきたいです”と締めくくり、メンバー全員満面の笑みで“ありがとうございましたー!”と、会場と17LIVEで配信視聴しているファンに手を振って、13年ぶりとなる日比谷野外音楽堂でのコンサートが幕を閉じた。
横山由依 卒業発表コメント(全文)
今日はみなさん、こうやって大変な状況の中、足を運んでくださったり、配信でご覧になってくださったり、本当に楽しい夏の思い出ができたなあという気持ちです。本当にありがとうございました。そして私からここでみなさんにお伝えしたいことがあります。私、横山由依はAKB48を卒業します。ここ最近、私が以前から思い描いてきた夢がより具体的に見えてきたので、一歩踏み出そうと決断しました。客観的にAKB48を見ることが増えて、みーおん(向井地)の総監督を中心に新しいAKB48を今すごく、感じています。私は2009年に加入して12年AKB48にいたんですけど、本当に大切で宝物のような仲間に出会えたこと、そして、こうしてどんな時でも応援してくださるファンのみなさまに出会えたこと、AKB48で本当にかけがえのない大切な経験をたくさんさせていただけたこと。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。私を観てくださった方に、夢とか希望を持っていただけたり明日から頑張ろうってそういう活力になるような存在でいたいなと思っています。卒業コンサートは詳細が決まり次第発表させていただきます。オンラインお話会は12月5日の日をもって最後の参加とさせていただきます。こちらものちほどHPでお知らせしますので、ぜひご確認ください。AKB48シアターでの卒業公演は、12月9日を予定しています。あと3ヵ月なんですけれども、よろしくお願いいたします。もう1つお知らせがありまして、卒業するにあたって、秋元先生から卒業曲を書いていただきました。タイトルは「君がいなくなる12月」という曲です。このあと20時からAKB48の公式YouTubeにてMVが公開になります。監督は私がさせていただきましたので、よかったら観ていただけると嬉しいです。