乃木坂46[ライブレポート]愛と感謝が溢れた大園桃子ラストライブ「明るい気持ちで卒業ができます」
Pop'n'Roll 編集部
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乃木坂46が、8月22日(日)にマリンメッセ福岡にて<真夏の全国ツアー2021>福岡公演2日目を開催した。前日に続き生配信された同公演は、グループに約5年間在籍し、卒業を発表した3期生メンバーの大園桃子にとってのラストライブとなった。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
乃木坂46<真夏の全国ツアー2021>マリンメッセ福岡(2021年8月22日)
12thシングル「太陽ノック」で幕を開け、「ロマンティックいか焼き」「裸足でSummer」など、アッパーな曲を立て続けに披露し、スタートから盛り上がりを見せた福岡公演2日目。
6曲目には、乃木坂46のグループ結成10周年記念として、総合プロデューサー秋元康が書き下ろしたばかりの新曲「他人のそら似」をパフォーマンス。昨日の初日公演で初お披露目された同曲は、1stシングル「ぐるぐるカーテン」から27thシングル「ごめんねFingers crossed」までの各シングルの特徴ある振り付けをすべて盛り込み、昨日と同様にファンを魅了した。
最後のライブとなる大園桃子は、“始まる前からすごく緊張していましたが、みなさんの熱気を感じられて、楽しんでライブができそうです!”とコメント。“桃子の5年間の集大成をぜひ観てください!”と、キャプテンの秋元真夏が背中を後押しした。
中盤では、ユニット曲、アンダー曲、期別曲など、バリエーションに富んだ楽曲をアクト。26thシングル「僕は僕を好きになる」のカップリング「友情ピアス」は、大園桃子と遠藤さくらによるアコースティックギターの生演奏で弾き語り、ラストライブとなる大園桃子に華を添えた。
終盤は、選抜曲を中心にパフォーマンス。
今年の<真夏の全国ツアー2021>で自覚が最も芽生え、成長したメンバーの1人である遠藤さくら。“こんな私がセンターを務め、先輩の方々に恥ずかしい思いをさせてしまってるのではないかと思うこともありました。このような貴重な経験をさせていただいているのは、先輩方や同期のメンバーだったり、ファンのみなさんのおかげです。感謝の気持ちを込めてパフォーマンスします”と熱く語り、27thシングル「ごめんねFingers crossed」で本編を締め括った。
アンコール前では、大園桃子を振り返るVTRが流れ、その後本人が1人で登場。
“私の気持ちを手紙に書いてきましたので、読ませていただきます。乃木坂のメンバーに加入した当時、大人の人の前に立って、何をしたらいいかもわからず、たくさん大きな舞台に立たせていただいたことを怖く感じてばかりで、自信がない私は毎日を生きることだけで精一杯でした。でも、みなさんの優しさに支えられたことで、前を向くことができました。5年間の活動を経て、人はこんなにも変われるんだと思い、明るい気持ちで卒業ができます。私にとってこの5年間は本当に宝物です。お世話になりました”と涙ながらにコメントした。
その後は、「三番目の風」「思い出ファースト」と3期生楽曲を披露。「やさしさとは」「孤独な青空」「転がった鐘を鳴らせ!」を歌唱したあと、大園桃子の卒業セレモニーとして、1期生の齋藤飛鳥、2期生の北野日奈子、3期生の梅澤美波、4期生の筒井あやめ、そしてキャプテンの秋元真夏が涙ながらに労いの言葉を贈り、最後は「乃木坂の詩」でアンコールは終了。
しかし、会場の熱量は下がらず、そのまま今回の全国ツアーでは初となるダブルアンコールへ。大園桃子と与田祐希がダブルセンターを務める18thシングル「逃げ水」で、<真夏の全国ツアー2021>地方公演、そして大園桃子のラストライブの幕は閉じた。
鹿児島県出身で、どことない“あどけなさ”が魅力的だった大園桃子。決して自分を飾らず、そしてメディアを通じても、常に自然体でいる彼女の姿を今後見られなくなるのはとても寂しい限りだが、乃木坂46は現在並行して5期生オーディションを開催している。大園桃子を彷彿させる、もしくはそれを超える逸材が、次世代メンバーとして加入してくることを強く望みたい。