Wake Up, Girls!、13,000人に見守られて解散「以上、Wake Up, Girls!でした! ありがとうございました!」
Pop'n'Roll 編集部
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Wake Up, Girls!が、3月8日(金)にさいたまスーパーアリーナにてラストライブ<Wake Up, Girls! FINAL LIVE ~想い出のパレード~>を開催した。
Wake Up, Girls!(以下、WUG)が、さいたまスーパーアリーナでライブを開催するのは今回が初めて。本会場は本作のアニメ内に登場するI-1アリーナの舞台となっていて、WUGのメンバー、ファンともに思い入れのあるステージ。そんな会場でWUGの最後のライブを観ようと、WUG史上過去最多となる13,000人のファンが詰めかけた。
公演の初めには、7人の少女が出身地から東京に上京し、さいたまスーパーアリーナのステージに立つまでのムービーが流れ、原点といえる“制服衣装”で7人が登場。始まりの曲「タチアガレ!」が披露され、イントロの“Wake Up, Girls!”のコールで会場は一気に盛り上がる。「16歳のアガペー」「7 Girls War」「ゆき模様 恋のもよう」「言の葉 青葉」と、作中にてユニット結成当初に作られた楽曲をパフォーマンス。「言の葉 青葉」 では聖地である仙台の風景がモニターに流され、歌詞と相まってファンの胸を打った。
「言の葉 青葉」のメロディに乗せてアニメ『Wake Up, Girls!』シリーズを振り返る映像が流れ、<Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME ->で着用していた黒の衣装姿の7人が登場(ツアー時からアレンジがされていて、腰にメンバーカラーのリボンが巻かれていた)。この衣装では「One In A Billion」を披露。同曲は、女性歌手のMay‘nとコラボしてWake Up, May’n!名義でリリースした楽曲。その冒頭では、7人のメンバーカラーに加えてMay’nを表す白色が加わった8色のスポットライトがステージを照らす。“May‘nちゃん、私たちに出会ってくれてありがとう!”とメンバーが感謝を口にし、会場の涙を誘った。その後「素顔でKISS ME」「恋?で愛?で暴君です!」とハイテンションナンバーを歌唱し、キャラクターソングのコーナーへ。初めてのキャラクターソングとなる「Wake Up,Girls!Character song series」の1作目の楽曲を歌唱。<FINAL TOUR>では会場の通路などを使ってファンの近くへ行くことへこだわっていたWUGが、今回はトロッコを使用し会場を移動した。
次はスペシャルコーナーの“出張版WUGちゃんねる!”コーナーへ。今回だけの撮り下ろしミニ番組を会場で公開。さいたまスーパーアリーナ特別編ということで『Wake Up, Girls!のがんばっぺレディオ!』とのコラボ企画“何でもナンバーワン”を実施。“長年行ってきた番組をぜひ<FINAL LIVE>でも行いたい。WUGらしい賑やかな姿を観てほしい”というメンバーたっての希望で実現したコラボ企画となった。
再び登場した7人はアニバーサリー衣装を纏い、「HIGAWARI PRINCESS」「スキノスキル」「僕らのフロンティア」「7 Senses」「極上スマイル」を披露。さらに、これまでWUGのアニメに出演し、ともにアイドルを演じてきた加藤英美里、津田美波、山本希望、福原香織、明坂聡美、安野希世乃、上田麗奈、大坪由佳、安済知佳、高野麻里佳、甘束まお、林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美からサインコメントが到着。心のこもった手書きのメッセージに、会場は温かな雰囲気に包まれた。
ラストが近づく中、ラストアルバムのジャケットを飾るメモリアル衣装で7人が登場。「雫の冠」「少⼥交響曲」「Beyond the Bottom」と思い入れのある楽曲たちを歌唱。 「Beyond the Bottom」の1番のサビ終わりでは、『続・劇場版 後篇 「Wake Up, Girls! Beyond the Bottom」』の劇中ライブの片山実波さながらに、“WUG最高!”と田中が叫びながらセンターステージへ。メンバーも歌っている時に、特に感情が入るという特別な曲「Beyond the Bottom」を歌い上げた。
そしてライブはクライマックスへ。ラストアルバムに収録された「海そしてシャッター通り」「⾔葉の結晶」「⼟曜⽇のフライト」「さようならのパレード」をパフォーマンス。この4曲は只野菜摘が組曲として作詞を行っていたため、その曲順で披露。「海そしてシャッター通り」では今回のために撮影された、気仙沼の映像が流された。そして、吉岡が“2013年に結成されてから6年が経ちます。今日が最後の日になります。この6年間いろいろな想い出がありました。その想い出と一緒にこの曲を聴いてください”と「さようならのパレード」を歌唱。メンバーの手書きによる歌詞が次々にスクリーンに映し出され、最後の7人分の“また会いたいんだ”が印象的だった。
アンコールでは「SHIFT」「地下鉄ラビリンス」で会場は大きく盛り上がり、仙台の街並みを歌った曲「TUNAGO」で1回目のアンコールを締めた。ファンの熱気は冷めず2回目のアンコールへ。ここで「Polaris」の衣装を着た7人が再びステージへ登場。メンバーからファン、そしてメンバーへ向けた手紙を読み、そして最後はWUG7人で作詞をした楽曲「Polaris」を熱唱。この曲を最後に歌いたかったというメンバーの意向で、ダブルアンコールにこの曲が組まれた。
しかし、「Polaris」が終わっても会場の“Wake Up, Girls!”コールは鳴りやまずトリプルアンコールへ。最後は「タチアガレ!」を披露し、ファンによる精一杯の“Wake Up, Girls!”コールと7人からの“以上、Wake Up, Girls!でした! ありがとうございました!”の言葉で終演を迎えた。
なお、この日のライブの模様を収めたBlu-rayは、6月28日に発売される。