西野七瀬[イベントレポート]撮影秘話を語る「ハグしたりお姫様抱っこする演出のおかげで、(藤原竜也との)距離は縮まりましたかね(笑)」<映画『鳩の撃退法』完成披露イベント >より

西野七瀬[イベントレポート]撮影秘話を語る「ハグしたりお姫様抱っこする演出のおかげで、(藤原竜也との)距離は縮まりましたかね(笑)」<映画『鳩の撃退法』完成披露イベント >より

Pop'n'Roll 編集部

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2021.07.12
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西野七瀬が、本日7月12日(月)に丸の内ピカデリーにて開催された<映画『鳩の撃退法』完成披露イベント >に登壇した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

<映画『鳩の撃退法』完成披露イベント >丸の内ピカデリー(2021年7月12日)

主演の藤原竜也、土屋太鳳、風間俊介、西野七瀬ら出演陣、タカハタ秀太監督が登場した同イベント。

同作は、藤原竜也演じる天才小説家・津田伸一が仕掛ける小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら謎が謎を呼ぶ物語。津田が執筆している新作小説の内容が果たして“小説(ウソ)なのか、それとも現実(ホント)なのか”を観客が劇中の登場人物と同じ目線に立って追体験することで、津田が仕掛けた真相の見えない謎に挑めることが大きな見どころとなっている。

天才作家・津田伸一を演じた主演の藤原竜也は、“この作品は1年前くらいに撮影しました。そして、ようやく公開できることを嬉しく思います。内容に関しては僕らも現場で「難しいな」と言いながら苦労しながらも楽しく撮影しました。みなさんも楽しんでいってください”と挨拶。

津田の担当編集・鳥飼なほみ役の土屋太鳳は“女優としても映画ファンとしてもここまで謎が多い作品は層々ないです! 今は難しい状況ではありますが、心の中は自由なので謎にまみれて作品を深堀して楽しんでください!”と話し、家族とともに姿を消したバーのマスター・幸地秀吉役の風間俊介は“完成した映画を観てもらえるのが幸せです。観終わったあとに「私はこう思った! 僕はこう思う!”と考察が生まれる映画です。みなさんの頭の中で考えていって進化していく作品となっていますので、楽しんでください!”と見どころをアピール。

そして、津田と秀吉が出会ったコーヒーショップの店員・沼本役の西野七瀬は、“私は台本を読んでもすっきり理解できず、試写を観た時に「なるほど!」と思いました。みなさんはその感覚を最初から体験できるのが羨ましいです!”とコメント。

タカハタ監督は、“本作は昨年の3月に富山で撮影をしました。延期や中断をせざる負えない現場もある中で、スタッフやキャスト、現地の方々が助けてくださって感謝しています”と感謝を述べた。

全編富山県で撮影が行なわれた同作について、風間は“何が現実なのか? 何が虚構なのか? 観ていただいた方に答えがあるようなものなので、現場でこれは本当に現実なのか、津田が書いた物語の中なのか?というふわふわした中で撮影をするという初めての経験をしました。(藤原とは)初共演で、今回お芝居ができるのが楽しみで、竜也くんの役がまくしたてるようにしゃべっていて、僕はマイペースに淡々としゃべるという交じり合わない2人がシンパシーを感じながら違うぺースで話し続ける今までにないようなお芝居の感覚を楽しみました”と藤原との初共演を楽しんだ様子。

土屋は、“私は本当に竜也さんの芝居を見て育ってきました。本作ではバー・オリビアというところで竜也さんとの掛け合いのシーンが多くて、台詞のスピード感が私自身が竜也さんの目の前にいてドキドキしましたし、この舞台にいるような感覚になるというのも見どころの1つと思っております”と、藤原との共演に対する感動を口にした。

西野も“私も緊張していました。タカハタ監督が「沼本と津田の距離感を近くするためにハグしたりお姫様抱っこしてみたら?」とおっしゃられて、その演出のおかげで距離は縮まりましたかね(笑)”と裏話を披露し、藤原も“タカハタ監督はテストをやらずにぶっつけ本番でカメラを回すんですよ。そうしたシーンも実は多くて、よい緊張感の中で芝居をやらせていただきました。みなさん(芝居が)ウマいので、いい環境の中で僕は遊ばせてもらいましたね”とタカハタ監督流の撮影を振り返った。

すると藤原は続けて“もっと富山にいたかったよね!”と切り出し、風間も“パート2、3撮りたいよね!”と続けると、土屋が“でも、竜也さんの戦いは新幹線ですよね!”と話題を変えると、藤原は“東京に帰るための戦いもありましたね(笑)”と答え、タカハタ監督が“現場はそのために戦いましたよ!(笑)”とタカハタ組の息の合った掛け合いも披露され、会場からは笑いが起こった。

同実写化不可能と言われた原作を実写化するにあたって工夫した点について、タカハタ監督は“原作は本当に読み物として面白くて、ずっと読んでいたいと思うような作品。長編で細かい枝葉に分かれていって複雑になっていきます。そういうことも含めて難解な原作をいかにエンタテインメントに昇華するかというのを脚本段階からいろいろ話し合いましたね。エンタテインメントにするということは難解な物をわかりやすくして角を取るということではないと思っていたので、複雑な部分を活かしながら、お客さんを最後まで気持ちよく騙し切るためにはどうしたらいいかを念頭に置いて作業しましたね”と“謎解きエンター「転」メント”と称される同作の制作裏話を明かした。

最後に藤原は“本日はありがとうございます。この作品が1人でも多くの方に観ていただけたら思っております。ここにいる全員もっと努力をしていい作品をみなさんに届けられたらと思います。ありがとうございました”と本作の公開を心待ちにしているファンに向けてメッセージを送ってイベントの幕を下ろした。

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