BenjaminJasmine[超NATSUZOME2021ライブレポート]3人が一体となって解き放った圧倒的エモーション

BenjaminJasmine[超NATSUZOME2021ライブレポート]3人が一体となって解き放った圧倒的エモーション BenjaminJasmine<超NATSUZOME2021>ライブレポート

Pop'n'Roll 編集部

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2021.07.10
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アイドルイベント<超NATSUZOME2021>が、2021年7月3日(土)&4日(日)に海浜幕張公演Gブロックにて開催された。完全野外という環境のもと、数多くのアイドルたちがオーディエンスの心を掴む熱量の高いパフォーマンスを披露。本記事では、同イベントの中から7月4日(日)にNATSUステージに登場したBenjaminJasmineのライブレポートをお届けしよう。

文:竹内伸一

喜多見思叶の体調不良により、最近のライヴは3人で行なっているBenjaminJasmine。この日も、浅倉うみ、高梨螢、日高里緒による出演となった。

SEに乗って3人がNATSUステージに登場すると、高梨が“盛り上がっていきましょう!”と一声。「ファンファーレ」が流れ出し、ライヴがスタートした。アップテンポなビートに乗って3人が弾むように歌い出すと、オーディエンスも拳を上げたり、ジャンプをくり返したりと即座に反応。すると、“踊れ~!”などと3人は口々に観客を煽っていく。さらには、あいにくの雨でステージが滑るのか、高梨がちょっとよろける場面なども見受けられたものの、3人はステージを駆け回るかのように動き回り、冒頭から早くもライヴの雰囲気は最高潮に達した。

日高の“雨を吹き飛ばそう!”という掛け声とともに「ニモジ」へ突入すると、曲に合わせて会場からは手拍子が巻き起こる。そんな観客の想いに乗せられたかのように、3人は再びステージを大きく使ってパフォーマンス。エモーショナルで情緒的なナンバーを切なげで感極まったかのような表情で熱く歌い上げていく。そんな中でふとした瞬間に見せる笑顔が印象的だった。

「ニモジ」のラストを、会場一体となった大ジャンプで締めくくると、このステージのラストナンバー「時効」へ。3人がこれまで以上に激しく力強いダンスをくり出すと、会場からは手拍子が巻き起こる。こちらもエモーショナルなナンバーだが、浅倉が感情を爆発させるかのごとく叫ぶように歌えば、日高は、逆に感情を抑えるかのように歌い、そして高梨が力強く伸びやかな声を聴かせ、3人の歌声が見事なコントラストを描き出す。3人の個性が重なり合うことで、この楽曲の持つ感情の起伏を表現しているかのようで、圧巻のパフォーマンスであった。それは、メンバーを1人欠くというグループにとっての苦境を、3人がそれぞれに補い合うことで乗り越えていこうという決意表明のようにも感じられ、感動的なシーンだった。

浅倉うみ<超NATSUZOME2021>海浜幕張公演Gブロック(2021年7月4日)
高梨螢<超NATSUZOME2021>海浜幕張公演Gブロック(2021年7月4日)
日高里緒<超NATSUZOME2021>海浜幕張公演Gブロック(2021年7月4日)

BenjaminJasmine<超NATSUZOME2021>

2021年7月4日(日)
会場:海浜幕張公演Gブロック

セットリスト

SE
M01 ファンファーレ
M02 ニモジ
M03 時効