【連載】=LOVE 音嶋莉沙「飛ばした時の達成感は、ゴルフが難しいからこそ得られるもの」シミュレーションコース編③

【連載】=LOVE 音嶋莉沙「飛ばした時の達成感は、ゴルフが難しいからこそ得られるもの」シミュレーションコース編③ =LOVE 音嶋莉沙 ゴルフはじめました!第10回:シミュレーションコースに挑戦編vol.3

音嶋莉沙(=LOVE)

2021.07.08
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=LOVEの音嶋莉沙がゴルフの楽しさや面白さを体験していく本連載。ここまで、最新ゴルフシミュレーターによって練習ができるラウンジ『PGMゴルフアカデミー銀座』にて本格的なレッスンを受講してきたが、それも本日が最後。というのも、次回実際のコースに出ることが決定したからだ。仕上げとなるレッスンでは、これまでの復習に加えて、身体の動きついてのテクニックを学ぶ。

音嶋莉沙(=LOVE)|PGMゴルフアカデミー銀座

取材&文:山本奈緒

自然な流れのままに振るんですね

まずはいつもどおり、7番アイアンでの素振りからスタート。前回かなり意識していた“下に向かって振る”というイメージを思い出しながら続けていくと、ヘッドが良い感じに床をこするようになってきた。早速ボールを打ってみると、ナイスショット! 次に手に取ったドライバーでは、“ビュン!”という音を出してスウィングしてみせる音嶋。その成長を見てきたPGMサポートプロの市川里菜さんは、“飛ぶようになりましたね。力強く振れるようになった”と褒めてくれた。

これまでシミュレーションコースで2回練習してきたが、コースに出るとどうしても気持ちが焦って力が入ってしまい、ウマく飛ばないことも多かった。そこで先生からの与えられた本日の課題が、“打つ前に2回素振りをすること”。それにより、頭がクラブの動きにつられてブレないように意識を下に持っていくイメージを持ちながら、実際にボールを打つことができるというのだ。

また本日は、前回パターの距離感をつかめないでいた音嶋に、コースに出る前のパター練習が課せられた。先生が示した距離にボールを止めるよう打つ……が、弱すぎたり、オーバーしてしまったり、なかなかウマくいかない。そこで、5球を手元に用意し、1球目を1番遠くの距離(ここでは4メートル程度)、2球目はその手前に、3球目はさらにその手前で止めるという練習法が先生から提案された。最初思わず強く打ってしまった音嶋だったが、2球目、3球目とボールをしっかり止めていく。どうやらこの練習法は音嶋に合っていたようだ。

今回のシミュレーションコースは、『成田フェアフィールゴルフクラブ』。女性に人気のコースだという。まずは、素振りから。ドライバーショットのあとは7番アイアンに持ち替え、また素振り。“地面に向けて”とつぶやきながら、ボールを打つ音嶋。クラブの軌道を先生に確認してもらったりと、自分の動きの細部をチェックしていく。本日の課題どおり素振りをくり返しながら、1番ホール目は終了。なかなか地面をこすって打つ感覚をつかめないでいる音嶋に、先生から“右肘を伸ばしながら振り下ろすと、地面に届きやすい”とアドバイスがあった。

音嶋莉沙(=LOVE)|PGMゴルフアカデミー銀座

2番ホールは池があるため、迂回することになったのだが……なんとボールは真っ直ぐ池に飛び込んでいった。音嶋は“避けないで、自分から入っていった!”と苦笑い。1打ペナルティとなるが、その分距離を稼ぐことができ、その後グリーンにボールを乗せることができた。そして、先ほどの練習の成果を見せたいパッティング。10メートルほどの距離だったが、力が弱すぎたようで、残念ながら届かず。

音嶋莉沙(=LOVE)|PGMゴルフアカデミー銀座

3番ホールでは、ドライバーショットからボールが右に大きく逸れてしまう。“いつも右に行ってしまう!”という音嶋に、“右に行く時はクラブヘッドのフェースが右を向いてしまっているから”と先生。試行錯誤しながらも、アプローチショットでボールをグリーンに乗せることができた。

続く4番ホールでは、先生から右肘を伸ばすことに意識を向けるように指導された。そうすることで腕が回りやすくなるそうだ。早速素振りを行ないボールを打つと、ナイスショットとなった。“床に向かって”と、自分に言い聞かせる音嶋に、先生から右手1本でクラブを振り上げて振り下ろす練習が提案される。重力を使って鞭のように柔らかく振ると、クラブが自然と降りてくるのだ。“流れのままに振るんですね”と納得する音嶋。さらに遠心力に身体が持っていかれないようにお腹に力を入れるように教えられる。そうやって腕を振って、お腹を使うようにするとスウィングスピードも上がるという。その感覚を意識して打ってみると、ボールは真っ直ぐによい軌道で飛んだ。

音嶋莉沙(=LOVE)|PGMゴルフアカデミー銀座

新しいテクニックをかなり詰め込んだので、一旦練習場のシーンに戻ることに。右手でクラブを鞭のように使う感じをイメージしながら、振り子運動をくり返す。両手で持って同じ練習をしたあとにボールを打ってみると、力まずに打てていることがわかる。さらに振り幅を大きくしていく。また、お腹に力を入れるための練習として、クラブを床につけて“8”の字を書く動作も行なう。右に行く時は右後ろにお腹を引っ張り、左の時は左の後ろにという身体の動きに、鞭を振るような腕の動きが加わるとスウィングスピードが増すという。実際のコースに出る前の練習として、これまでにない高度な動きを学んだ音嶋だったが、その効率のよさを実感した様子。“遠くに飛ばすのも大事ですが、これまで学んだことをちゃんと活かすゴルフがしたい”と、次回に向けて意気込むのだった。

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