平手友梨奈[イベントレポート]撮影秘話を披露「岡田さんを信じて倒れさせていただきました」映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』満員御礼舞台挨拶より
Pop'n'Roll 編集部
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平手友梨奈が、本日6月30日(水)に東京・丸の内ピカデリー1にて開催された映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』満員御礼舞台挨拶に登壇した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
同イベントには、主演の岡田准一をはじめ、共演の木村文乃、平手友梨奈が登場。
まずは、どんな相手でも6秒で仕留める伝説の殺し屋・ファブル/佐藤アキラを演じた岡田の挨拶からスタート。“みなさん本当にありがとうございます! 久しぶりに満席の劇場を見られて幸せです”と、久々の満席に感慨深い様子で、同作の大ヒットへの感謝を述べた。
前作に続き、ファブルの相棒でお酒を愛するキュートな最強バディ・ヨウコを演じた木村は“満席嬉しいです、ありがとうございます。リピートの方も多いと聞きました。6秒で仕留めるファブルにちなんで……6回目の方は挙手を! すごい、けっこういらっしゃる! 初めての方ももちろん、ありがとうございます”と高いテンションで挨拶した。
4年前のある事件でファブルが救えなかった車いすの少女・ヒナコを演じた平手は、“短い間ですが、宜しくお願いします”と緊張した様子で挨拶をすると、岡田から“(平手が)前髪切りました”とイジられ、すかさず“やめてください”と返答するも、先日20歳の誕生日を迎えたということで、“お酒も飲まれたみたいですよ! シャンパンだそうです”とイジりが続き、2人の仲のよさが伝わるやりとりがくり広げられた。
6月18日(金)に公開されてから、週末興行ランキングで2週連続第1位を獲得し、SNSでは“全人類必見!”、“次元が違う面白さ”、“すごすぎて笑いがとまんねえ”と話題騒然の同作。
日本公開に先駆けて6月12日〜18日に開催された<上海国際映画祭>GALA部門にて上映されたチケットは即日完売となり、現地のレビューサイトでは“団地パニックは日本映画史に残ること間違いなし!”など、海外でも絶賛の嵐となっている。すでに“追いファブルしてきた!”、“2回目、3回目何度観てもすごい!”とリピートするファンも続出中ということで、もう1度観るならぜひ注目してほしいシーンについて語ることに。
岡田は“ファブルは目出し帽を被っているんですが、顔が見えないので自分でアクションの合図出しをしているんです。壁と壁の狭い隙間で落ちるシーンなどはタイミングが合わないと難しいので、それができたからこそ成立したと思います。なので、もしかしたら口元がもにょもにょ動いているかもしれないですね”、木村は“ヨウコがサンタのコスプレをして酔い潰れているシーンがあるんですが、原作では佐藤二朗さん演じる田高田とのすごくいい場面なんです。でも、映画の中ではカットされていて、ただ飲んだくれているという、ヨウコってしょうもないやつだなあと思って観ていたけると思います(笑)”と、それぞれがお気に入りのシーンを紹介した。
平手が“クライマックスにある爆破のシーンでは、CGを使っていないと監督から聞いて驚きました。また、倒れるヒナコをファブルが支えるシーンは完全にファブルを信じて倒れさせていただきました。足が不自由な役だったので、すぐには動けないだろうなと思ってそのまま倒れましたし、岡田さんを信頼していましたし、アクションチームのみなさんからも監督からも岡田さんなら大丈夫と言われたので、思いっきりいきました”と撮影秘話を明かすと、岡田は“そこがすごいんです。普通は怖くて膝を曲げてお尻から倒れるのに、1回目から頭から倒れるんです。それを受け止めなければならないので、どのカットよりも気合が入りました」”と当時を振り返った。
また、“アクションチームは僕のことを信頼していると言いながら、ラストの爆破シーンでは僕の下にマットがなかったんです。平手さんや堤さんにマットが入って、僕が倒れ込むところにはマットがないんですよ”と岡田がもらすと、平手は“岡田さんの弟子になったからかもしれないんですが、次の日のヒナコのシーンではマットがなかったんです”と打ち明け、“岡田の弟子はマットがないからね”と笑い合う微笑ましい場面も。
続いて、最強の殺し屋・ファブルが誰も殺さずヒナコを救出するという究極のミッションに挑むというストーリーにちなみ、観客から募集したお悩みに対して解決策を考える「最大のミッション!お客様の“究極のお悩み”を救出せよ!」コーナーへ。
■第1ミッション「舞台挨拶から4日後に保育士試験の実技試験があります。ピアノを弾いたり、本の読み聞かせをするのですが、究極に緊張してしまった時の解消法やリラックス法を教えてほしいです!」
岡田:
緊張しない場、自分がいやすい場を作るといいなと思います。あとは、自分が緊張していると自覚すると、脳は興奮しているというスイッチに切り替るみたいですよ。実技試験でも、興奮しながら楽しんでいる方がいいと思います。
木村:
話しかけたりとか、笑えるようなイジりをしてみたりとか、人を巻き込みます。
平手:
私はめっちゃ緊張します。乗り越えた感覚はないですね。緊張のままやるというか、入っていくと言いますか……。
■第2ミッション「私は、今専門学校に通っている3年生で、今年度に国家試験を控えています。そして、絶賛就活中なのですが、いまいち自分がどこに勤めたいかがわかりません。岡田さん、木村さん、平手さんは自分の将来について迷ったことはありますか? もし、あったらどのように解決していますか?」
岡田:
悩みながら進むしかないですよね。20代で決めるというのも難しいと思いますが、頑張ることを続ければ、人から求められるようになると思います。それが大事で、求められれば、選ぶ側になるかもしれないですよね。僕らもみんな悩んでいます。向いていると思ってこの仕事をやっているわけではなくて、悩みながら進むのは当たり前だと思っています。僕が芸能界に入ったのは14歳の時で、本当にラッキーだったなと思います。今もこうして攻めた映画の主演をやらせていただいて、運がいいなと感じています。
木村:
私もやりたいことがいっぱいあるので、いまだに迷っています。バックパッカー、ブリーダー、ダイビングのインストラクターなどなど……。国家試験は本当に頑張らないとたどり着けない1つの道だと思うので、それを持ちながらほかにもやりたいことをやってみてもいいと思います。もしかしたらそっちの方が面白いと思えるかもしれないし、それもいいなと思います。
平手:
難しいですね……。誰かにアドバイスをできるような年齢でも経験を積んでいるわけでもないので、私も(質問者と)同じです。
ここで、話題はヒナコを演じた平手の“救出してもらいたい”お悩みへ。
“趣味と呼べるものがなくて、息抜きの方法をお伺いしたいです”と平手が悩みを打ち明けると、木村は“岡田道場に通うのが1番いいと思います。現場でアクションをやりたいということで、マットもなしになったということで!”とアドバイスをすると、岡田は“実は過去に来てくださったことがあるんですが、すごく人見知りで、借りてきた猫、いや、連れてこられた宇宙人のようでした。何も聞いていなくて、知らない人と打ち解けるのが苦手みたいで、すごかったです”と話すと、平手は“正直にごめんなさい。何も話を聞いていなかったです。でも、息抜きというか、気分転換というか、私もアクションをやりたいし、学びたいことがたくさんあるので、ぜひ通わせていただきたいと思います”と決意表明。実は平手の誕生日に、岡田はプロテインをプレゼントしたことも明かされた。
その流れで、岡田の誕生日には平手が箱に入った靴下やハンカチのセットをプレゼントした話を披露されるも、平手は“父の日ギフトのようなものだったので、本当のお父さんみたいだねと言われてしまいました”とコメント。このイベントでは、岡田はそのハンカチをスーツのポケットに入れており、平手は驚いた声を上げながら“去年靴下を履かれていた時は気づいたんですよ!”と話した。
トークセッションの締め括りとして、“日本でもこういうアクションエンタテインメントができるんだ、というものを目指しました。動けるうちにアクションをもっとやりたいなと思っておりますので、またぜひ観ていただければと思います。たくさん「ファブって」いただければと思います!”と岡田が改めて感謝を述べ、イベントの最後は、登壇者3人が樽を叩き割ると金銀色のテープが会場中に噴出されるという、鏡開きに見立てたド派手な演出で大盛り上がりの中、幕を閉じた。