さくら学院[配信ライブレポート]「10年間のたくさんのありがとうを届けたいです」ファンへの思いを歌とパフォーマンスに込めた配信ライブ

さくら学院[配信ライブレポート]「10年間のたくさんのありがとうを届けたいです」ファンへの思いを歌とパフォーマンスに込めた配信ライブ

Pop'n'Roll 編集部

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2021.06.05
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さくら学院が、本日6月5日(土)に配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>を開催した。前回から約半年ぶりとなるこの配信ライブでは、開催告知時にMVのショートバージョンが発表された新曲「The Days 〜新たなる旅立ち~」をはじめ、2020年度のさくら学院でのパフォーマンスは初となる楽曲群が披露された。本記事ではそのオフィシャルレポートをお届けする。

配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>(2021年6月5日)

“みなさん、盛り上がる準備はOKですか? 最後までお楽しみください!”と元気な声で開演前の影アナを務めたのは、田中美空、八木美樹の“みくみき”コンビ。虹色のグラデーションに彩られたライブタイトルロゴをバックにチャイムが鳴り終わると、暗転の中スポットライトを浴びた担任先生役の森ハヤシの姿が。神妙な面持ちで“それでは出席を取ります”と告げると、軽快なホーンセクションが印象的な「目指せ!スーパーレディー -2020年度-」のイントロで、ライブがスタートした。

森は、校章が描かれたキューブを持ってステージ袖から勢いよく登場した生徒たちに押し出されるように、センターから後方へ追いやられながらも、“10年間の汗と涙と伝統をこの曲に詰め込んだ。届けますよ! これがさくら学院の集大成だ!”とメンバーにバトンを渡す。

いつも以上にテンション高めの森。それもそのはず、「目指せ!スーパーレディー -2020年度-」は同公演が初披露だった。1人ひとりのキャラクターを盛り込んだニューバージョンの歌詞とパフォーマンス、ラストの“私たち成長期限定ユニット、さくら学院です!”での森込みの決めポーズ、さらにさくら学院の校歌とも言える「School days」と続き、王道の心躍る展開で魅せた。

配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>(2021年6月5日)
配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>(2021年6月5日)

最初のMCでも自己紹介の後、初披露したばかりの「目指せ!スーパーレディー -2020年度-」のおすすめポイントについて語るメンバー。間奏で名前を呼ばれた後の“一言”について、5年間変わらずずっと“ワン!”と言い続けてきたという田中の話から、それぞれの“一言”を改めて披露することに。その中で八木は、田中とは真逆で5年間毎回変えてきたことを明かす。同じ2017年度転入組の2人が、正反対のことを5年間貫いていたのは興味深い。

その後は「Hello!IVY」で元気にフラッグを振った後、“もっともっと盛り上がりましょう!”と歯切れのいいモータウンビートをベースにした「Song for smiling」や、今年度のメンバーでパフォーマンスするのは今回が初となる「Capsule Scope」といったキャッチーなナンバーを披露。

MCを挟んだ後、「チャイム」を笑顔いっぱいに聴かせ、「アニマリズム」では動物の生態を盛り込んだユニークなパフォーマンスを見せる。思い思いの動物のポーズでゆらゆらと揺れるエンディングも印象的なのだが、八木に“妙なポーズで気になる”と言われたのは野中ここな。腰を床につけて揺れるポーズは“なまけもの”だと判明。ほかにも八木は“ヤギ”、木村咲愛は“リス”、野崎結愛は“コアラ”だと明かした。

そんなMCでのほんわかとした空気は、レッスンの休憩中と同じだそう。ちなみに最近の休憩中は“45秒ダンス”を踊っているというメンバー。その流れで“野中ここな作詞作曲の「15秒ダンス」がある”と、野中のアカペラに合わせて、メンバーが揃いの“15秒ダンス”を披露する。すると、野中の独特の節回しに、戸高美湖がツッコミを入れるシーンもあった。

配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>(2021年6月5日)
配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>(2021年6月5日)

疾走感いっぱいの「FLY AWAY」、クールな表情を見せた「オトメゴコロ。」とロックチューンで盛り上げた後、「Fairy tale」へ。この曲も2018年度以来とのことで、この8人でパフォーマンスするのは初めてだ。“今回はスペシャルバージョンですよ”と、かつてはタオルを回していたパートでフラッグを振るという、配信ライブ故のオリジナリティを見せた。

そんな「Fairy tale」への思いをそれぞれが語った後、白鳥沙南が“ほかに好きな曲はありますか?”と問いかける。すると佐藤愛桜は“「School days」が大好きで。「School days」って清楚な女の子のイメージがある”と話した。

続く「マシュマロ色の君と」でエモーショナルな8人の歌声を響かせたあと、最新曲「The Days 〜新たなる旅立ち〜」のフルバージョンを初披露。夕焼け色のライトがステージを照らす中、学院内でのいろんなシーンを思い起こさせるポーズをとるセンチメンタルなオープニングから、笑顔で力強く踊り歌い始める姿は、逆境の中でも笑顔を絶やさずに前進し続けている2020年度さくら学院そのものだ。

さらに後半の間奏パートでは、“父兄さんめちゃめちゃ会いたいです”(八木)、“私たちと素敵な思い出を作りましょう”(佐藤)、“もっともっと声を聞かせてください”(野中)と、1人ずつ画面の向こうの父兄(ファン)に向けてメッセージを送る。そして“10年間のたくさんのありがとうを届けたいです”と田中が述べ、10年間の思いを歌とパフォーマンスに込めた「Thank you…」でステージを締めくくった。

今年8月末の閉校まで残り3ヵ月弱。明日すらも不確かな現状の中でも、「The Days 〜新たなる旅立ち〜」の歌詞のように、きっと彼女たちは“どんな瞬間も 儚い最高のステージ”だと、今日のように笑うだろう。そんなメンバーの逞しくも可憐な姿を最後まで見届けたい。

配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>(2021年6月5日)
配信ライブ<10th Anniversary さくら学院☆2020~The Days~>(2021年6月5日)

<10th Anniversary さくら学院☆2020 ~The Days~>

2021年6月5日(土)

セットリスト

1.目指せ!スーパーレディー-2020年度-
2.School days
3.Hello!IVY
4.Song for smiling
5.Capsule Scope
6.チャイム
7.アニマリズム
8.FLYAWAY
9.オトメゴコロ。
10.Fairy tale
11.マシュマロ色の君と
12.The Days~新たなる旅立ち~
13.Thank you…

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