ハロプロ研修生[配信レポート]白熱する<春の公開実力診断テスト>!ベストパフォーマンスに輝いたのは?
Pop'n'Roll 編集部
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ハロプロ研修生による恒例の公演<Hello! Project 研修生発表会 2021 ~春の公開実力診断テスト~>が、5月29日に横浜・ランドマークホールからの無観客・生中継配信にて行われた。
本公演は元々5月3日に中野サンプラザで開催予定だったが、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の発令をうけ配信での実施となったもの。ハロプロ研修生にとってこの公開実力診断テストがデビューのきっかけになることも少なくない。披露順は抽選で決定し、歌唱楽曲および衣装は各研修生によるセルフプロデュース。審査はゲスト審査員の宮本佳林に加え、ハロプロ研修生の成長に様々な角度から携わってきた4人(まこと、上野まり子(歌唱指導)、みつばちまき(ダンス指導)、橋本慎(レコーディングディレクター)がつとめた。
3ブロックにおよぶ実力診断パートの第1ブロック、トップバッターとなったのはこれが初の実力診断テストとなる有澤一華。モーニング娘。「SONGS」で思い切った大胆なパフォーマンスで臨んだ。広本瑠璃は白いマントに身を包んだ姿で登場。アンジュルム「ドンデンガエシ」のイントロ直後にマントを投げ、ポニーテールや衣装のフリルで活動量の多さを見せる小技をきかせる。村越彩菜はアンジュルム「次々続々」でラップやセリフの表現に挑戦。“常に16ビートを感じた。まさにハロプロ”とまことが評するリズム感も意識していた。
西﨑美空は、モーニング娘。「愛して 愛して 後一分」で日頃のはっちゃけキャラから一転したタイトドレスとヒール姿に。歌唱や動きでのセクシーな見せ方にこだわった。平山遊季は田中れいな「Rockの定義」でストレートなロックパフォーマンスに挑戦。“その声は武器になる”と橋本が評した強さを感じさせる歌唱で存在感を放った。
例年のGW開催より開催日まで日数があったこともあり、研修生たちのパフォーマンスは平均的に高レベルなものに。第2ブロックは江端妃咲によるBerryz工房「VERY BEAUTY」からスタート。ワンピースに身を包み、高音がハードルになる楽曲を見事歌い上げて総合的な成長を見せた。続く植村葉純はBerryz工房「大人なのよ!」でリズム取りの難しいダンスをしっかりと捉える。講評パートで審査員の上野が植村について昨年9月からの取り組みがあったと感慨深く振り返っていた。
小野田華凜はモーニング娘。「Do it! Now」で強弱を意識し、歌唱力の向上ぶりがはっきりと現れた形になった。宮本佳林が研修生らと行なっている交換日記の中で、小野田は縄跳びでの体力づくりを明かしている。松原ユリヤはモーニング娘。'18「Are you Happy?」で、課題であった感情表現に挑み情熱的なパフォーマンスを見せた。橋田歩果は Buono!「Kiss!Kiss!Kiss!」でラブリーに振り切った衣装姿で登場。前回の実力診断で動きが小さくなってしまったことを踏まえ、今回はオリジナルの振り付けをプラスするなどして盛り上げた。
実力診断も佳境、第3 ブロックでは北原ももが藤本美貴「ブギートレイン'03」で水色のミニドレスと軽快な動きでオーラを放つ。今回は特に配信を意識してカメラアピールを研究したとのことで、見えない部分での努力が実った。続く中山夏月姫は High-King 「記憶の迷路」で日頃の活発な姿からは意外な清楚さを表現。歌唱も安定感を感じさせつつ聴かせる内容となった。
ここで、もう一人今回が初の実力診断となる石山咲良が Juice=Juice「Magic of Love」を披露。楽曲の難しさをひとつひとつクリアしながらフレッシュさも感じさせた。実力診断のラストは豫風瑠乃による Juice=Juice「この世界は捨てたもんじゃない」。何度も厳選したというドレスに優しい歌声を活かし、高低レンジの広い曲を感情表現も含め繊細な部分まで表現してみせた。元曲を歌っていた宮本佳林も“嬉しかった!”と称賛の声を贈った。
15分の投票タイムの後には、結果が気になりつつもパフォーマンスブロックへ。今年は審査員として参加した宮本佳林がステージにも立ち、ソロ曲「若者ブランド」「どうして僕らにはやる気がないのか」で先輩の貫禄ともいえるステージを見せつけた。直後には新グループ加入が既に決定しているハロプロ研修生ユニットの 4人が登場し、おなじみ「ミステイク」をパフォーマンス。それぞれの実力診断テストの思い出をトークで振り返った後にはカバー2曲を連続披露して会場を明るく染め上げた。
ハロプロ研修生が研修生のステージ衣装に着替え、5曲をノンストップで披露。パフォ ーマンス後にはいよいよ集計結果が発表された。ハイレベルだった実力診断テストの内容を反映し、今年は 3位までの獲得票数を公開。3位には“元気にしてくれましたで賞”を獲得した北原ももの名前が発表された。さらに2位と1位の票数が伯仲したことから今年は急遽「準ベストパフォーマンス賞」が決定し、こちらには中山夏月姫が選出された。
票数1位の「ベストパフォーマンス賞」に選ばれたのは、豫風瑠乃。発表役をつとめた宮本佳林からは「曲の難しさを乗り越えて、楽曲に愛情をもって挑戦してくれた結果だと思います」というコメントが寄せられた。豫風は自分の名前が呼ばれると驚きながらも感極まった様子をみせ、「ここまでみんなの名前が呼ばれていって、自分のパフォ ーマンスを頭の中で反省していたんですけど、ベストパフォーマンス賞に選ばれて嬉しいです」と嬉し涙を浮かべながら語った。
年に一度の公開実力診断テストを終え、それぞれに大きな成長ぶりをパフォーマンスを通して見せたハロプロ研修生。彼女たちは今後もハロー!プロジェクトでのデビュ ーを目指し切磋琢磨を続けていく。その留まらない成長ぶりを今後も見届けてほしい。なお、公演などの各種情報はハロー!プロジェクト オフィシャルサイトにて随時発表となる。
受賞一覧
ベストパフォーマンス賞:
豫風 瑠乃 「この世界は捨てたもんじゃない」
準ベストパフォーマンス賞:
中山 夏月姫「記憶の迷路」
上野まり子 歌唱賞:
広本 瑠璃「ドンデンガエシ」
小野田 華凜「Do it! Now」
みつばちまきダンス賞 :
植村 葉純「大人なのよ!」
ディレクター賞:
有澤 一華「SONGS」
宮本佳林賞:
江端 妃咲「VERY BEAUTY」
“元気にしてくれましたで賞”(まこと賞):
北原 もも「ブギートレイン'03」
総得票数 4386票
1位 豫風瑠乃(1079票)
2位 中山夏月姫(945票)
3位 北原もも(622票)