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西原愛夏[インタビュー]極道の娘役を演じる難しさを語る「ずっと気を張っている状態なので、撮影中は自分も疲れました」映画『グレーゾーン』出演

Pop'n'Roll 編集部

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2021.05.09
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西原愛夏が、6月4日(金)より上映の映画『グレーゾーン』に出演する。同作では、黒崎家の長女・一葉役を演じる西原。本記事では、そんな西原が同作出演への想いや役柄、見どころなどについて語ったインタビューをお届けする。

ーー本作はご自身にとってどのような作品ですか?

西原愛夏:
それまでは演技はかじった程度というか、レッスンを何回か受けて、映画にちらっと出たくらいだったので、本格的な映画出演は初めてでした。

ーー後継者争いをしている3兄弟の長女・一葉役を演じましたが、極道の娘役は、一般人の役と違いましたか?

西原愛夏:
考え方も性格も一般の方とは違うと思い、想像を膨らませながらやりました。普段出さないようなドスの利いた声を出したり、ずっとイライラしているというか、ずっと気を張っている状態なので、撮影中は自分も疲れました。ものすごい言葉遣いをしたりするので、思い切ってやりました。

ーー男勝りの役でしたが、難しかったですか?

西原愛夏:
私は実は兄弟も従兄弟も男しかいなくて、男の子に囲まれて育ってはいるので、小さい頃はおてんばだったらしいんです。ただ、ドスを利かせたり、怖いオーラを出すということはしないので、その辺はかなり苦戦しました。そもそも大きい声を出さないので、声の出し方から意識をしました。

ーー本作はアクションも満載でしたが、アクションシーンの練習・撮影はいかがでしたか?

西原愛夏:
1ヵ月弱稽古をさせていただいたんですけれど、本当に難しかったです。刀を使って殺陣をするのって、こんなに大変なんだなと初めて知りました。ただやるだけじゃなくて、カメラ位置を考えて、当たったように見せるというのがすごく難しかったので、今後も勉強して覚えていきたいなと思います。

ーー一葉は、身体を求められるセクシーなシーンもありましたが、芝居と言えど、緊迫感があったのでしょうか?

西原愛夏:
そうですね。私自身が普段はグラビアをやることもあるんですけれど、グラビアとはまた違った緊張感がありました。スタッフさんがいっぱいいる中で、そのシーンをやるというのは、緊張しました。

ーー主演・監督の宏洋さんとご一緒していかがでしたか?

西原愛夏:
宏洋さん自身が本当に優しいですし、現場でもたくさん相談に乗っていただきました。相手役としても引っ張ってもらっていたので、宏洋さんが監督で相手役でよかったな!と思いました。

ーー妹・美鈴役の青山ひかるさんとの共演はいかがでしたか?

西原愛夏:
1度違う現場でお会いしたことがあって、しっかりしていて優しい方ということは知っていたんですけれど、ひかるちゃんも誰とでも明るく話せる方なので、緊張が和らぎました。

ーー弟・慎司役の黒条奏斗さんとの共演はいかがでしたか?

西原愛夏:
奏斗くんもお芝居が初めてに近いと聞いたんですが、才能があるというか、なんでこんなにできるんだろうと思った記憶があります。めちゃめちゃ上手ですし、集中してやっていて、初めての映像作品とは思えない完成度だったので、すごいなと思いました。とても真面目で、スタッフさんもみんな“奏斗はどこに行っても気に入られるタイプだ”と言うくらい、いい子というイメージでした。

ーーオネエ言葉を使うゴツイヤクザの番頭・修ちゃんとのやりとりも、面白かったです。

西原愛夏:
普段はすごく男っぽい方なので、浪花さんも真逆の役でした。さすが大先輩だけあって、こんな役もできるんだとびっくりしました。やりきっていらっしゃったので、引っ張ってもらいました。本読みの時はそんなにオネエっぽくなかったんですが、ホテルで役作りをして、いろいろな言い方をしてみて、“これだ”となったのがオネエの設定だったらしいです。

ーー本作の見どころは?

西原愛夏:
かなりアクションがあるので、そこが見どころだと思うんですけれど、宏洋さん演じる灰原龍は笑いの要素もかなり多いので、私と宏洋さんの掛け合いとか、だんだん仲よくなっていく過程も見ていただけたらなと思います。

ーー劇中の黒崎家には“稼がざるもの、食うべからず”という家訓がありますが、西原家には家訓はありましたか?

西原愛夏:
私は歯科衛生士をやっているんですけれど、私の父が歯科医をやっているので、歯を1日に何分磨くというルールはあります。1回最低3分、1日3回で、おやつも決まった時間にしか食べちゃダメで、夜は禁止というルールはありました。

ーー読者の方にメッセージをお願いします。

西原愛夏:
メリハリの効いたストーリーになっていますし、誰が観てもわかりやすいし、面白い映画になっています。最後にまさかの展開があるので、観ていて飽きないと思います。ぜひ劇場で観ていただけたら嬉しいです。

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映画『グレーゾーン』場面写真

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