永野芽郁、広瀬アリス、川栄李奈［イベントレポート］登壇するなりキャストが謝罪!?「OLのイメージを大きく変えてしまったことをお詫びいたします」＜映画『地獄の花園』完成報告謝罪イベント＞にて

真面目に働き、日本の経済を支える日本のOLたち。花園のようにも見える華やかな彼女たちの職場では、実は裏で地獄のような派閥争いが行なわれている。5月21日（金）公開の映画『地獄の花園』は、そんな地獄のような花園の世界を描いた作品だ。

その一方で、“ヤンキーOL”の存在が世の中に知られ、日本全国の人々へ誤解を与えているのではないかという思いから、本日4月21日（水）にOLに向けた謝罪イベント＜映画『地獄の花園』完成報告謝罪イベント＞が実施された。

主演の永野芽郁をはじめ、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈、大島美幸、遠藤憲一、小池栄子と、劇中で壮大な抗争をくり広げるOLを演じた面々が役衣装にて登壇すると、会場からは大きな拍手が。

早速、キャスト＆スタッフを代表して永野が“本日は、お集まりいただきありがとうございます。映画とはいえ、暴言を吐き続け、OLのイメージを大きく変えてしまったことをキャスト＆スタッフを代表してお詫びいたします。申し訳ありませんでした！”と挨拶と謝罪を口にする。

続いて、広瀬は“OLの仕事はすごく苦手だったけれど、喧嘩がとても得意で、日々悪い奴らと喧嘩ばかりしていて本当に申し訳ありませんでした”、菜々緒は“ご覧のとおり、毎日コーンローで出社したこと。そして、ロケ中に怒鳴り散らし、週刊誌に撮られてしまったこと。そして、「安藤朱里（あんどうあかり）」という名前だったのにも関わらず、「あんどうしゅり」と読み間違えて、役名を変えてしまったことをお詫び申し上げます”と謝罪し、会場を笑わせた。

さらに、川栄は“私は会社の完全制覇のために、社内の更衣室で喧嘩をしてしまい、ロッカーをボコボコにしてしまい、お詫びいたします”、大島は“こういう格好をして、こういう身なりなのに、白湯を飲んでいます。オーガニック生活をしています。本当にギャップがありすぎて、申し訳ありません！”と思い思いの謝罪の意を伝える。

また、遠藤は潔く“とにかくこの姿にお詫び致します！　すみません！！”、小池は“史上最強のOLということで、迫力を出したいなと眉毛もなくしてしまったこと、そして今こちらから見ているみなさまの姿が、これはまるでコントじゃないかと心の中で笑ってしまって、真面目な顔がなかなかできず、その点についてもお詫び致します”と、それぞれ謝罪を述べた。

続いてMCから、“「この人は特にOLのイメージを著しく損ねた」と思う方は？”と聞かれた永野は、“遠藤さんです。戦うシーンで、常に薔薇を持っていて、必殺技でそれを使ってくるのですが、そんなOLさんはいらっしゃらないと思うので……（笑）”と返答。

それに対し遠藤は、“よいアイディアだと思って監督と話して決めました、観てのお楽しみです！”と、薔薇が自身のアイディアだったことを明かした。

広瀬は“菜々緒さんです。世にこの映画が出るきっかけとなった例の週刊誌が、やはり著しくイメージを損ねたかなと（笑）。この格好でスタジオを歩いていると誰も目を合わせてくれなかったのですが、やはりそれが大きいのかなと思いました”と回答。

すると、菜々緒は“はい、誰1人として、目が合いませんでした（笑）”と返しつつ、“私も遠藤さんです。ビジュアルが1人勝ちしているので。あと誤解いただきたくないのですが、遠藤さんは女装ではなく、女性役ですので、ご理解いただければと思います”と答える。これについては遠藤も“モロ女性です！”と合わせ、会場の笑いを誘った。

そして川栄も“私も遠藤さんで、（映画『地獄の花園』の撮影の）数日後ぐらいに他作品で親子役をやらせていただいて、しかもお葬式のシーンだったのですが、普通の遠藤さんを見て「普通ではない」と思ってしまい、笑いが止まらなくなってしまいました”と語る。

大島も、“私も遠藤さんで、はじめて見た時から心臓を射抜かれたというか、2日目、3日目でもずっと美味しかったです。ガーターベルトをしてハイヒールを履いているのですが、膝が痛いんですって（笑）。そういうことも踏まえて愛おしいと思いますが、OLではないかな、と思いました（笑）”と回答した。

そんな遠藤は、“大島さんです。衣装合わせで髪型を決める時に、最初に目に入ったのが大島さんが今被っているカツラだったのですが、それを知らずに被り、かなり気に入って。でもそれは大島さんのなのでダメですよって言われて、OLって難しいなと思いました”と返答。

小池も“大島さんです。劇中で1人だけ収監されていますので、それに度肝を抜かれて、1人だけ次元が違うんじゃないかと思いました”と述べ、遠藤と大島が人気を集める形となった。

次にMCから普通のOLとして抗争に巻き込まれるキャラクター・直子のアクションシーンを演じたことについて聞かれた永野は、“クランクインする4～5ヵ月前からトレーニングをはじめたのですが、広瀬さんと小池さんとは、はじめましての状態から殴り合いでスタートしたので、普段とは違う距離の詰め方ができたかなと思います”と撮影秘話を明かす。

また、“ブチ切れて啖呵を切っているシーンが多かったですが、印象に残っているセリフは？”と聞かれた広瀬は、“「便所バエ共！」というセリフを初めて言ったので、とても印象的でした。でも特に大変なことはなかったですね！”と笑顔で回答した。

続く菜々緒は“「おめぇなんで私がピラティス行ってんの知ってんだよ！」です。あれ実はアドリブだったのですが、予告とかにも大々的に使われていて驚きました”、川栄は“私は「タコ！」です。人にタコって言うことってあまりないので、すごいスッキリしました（笑）”、大島は“「タルタルソースで美味しくいただく！」っていうのが本当に美味しいのかなって思いました（笑）”と、それぞれ強烈なセリフの想い出を語った。

同作のオファーを聞いた時の心境を聞かれた遠藤は、“今年還暦なんですね。60歳のイメージがこんなではなかったので、想像通りにいかないものだなと思いました。でもいくつになっても、こんな突飛な役がもらえるのは嬉しいです”と胸の内を述べる。

小池も“やりがいがありそうだな、嬉しいなと。株式会社トムスンのメンバーの名前を聞いて、すっごく濃い中年のようなOLが集まっているなと思ったので、ワクワクしました。観ていただいた後に、一緒に働きたいと思えるような可愛らしいチームができたらいいなと思いながら、現場にいました”と役に対する想いを話した。

来場者から募集した質問に回答するコーナーでは、“撮影中に思わず笑ってしまったアクシデントは？”という質問が。永野は、“脚本を担当されたバカリズムさんと階段ですれ違うシーンがあるのですが、本番でテストと違うセリフをおっしゃって、まさかそう来るとは思わなかったので、笑いそうになるのを必死に堪えました”と回答。

広瀬は、“菜々緒さんが、大島さんの顔を見ただけで、笑いが止まらなくなっちゃって。いつも和やかな現場だったのに、それですごい押して、はじめてピリピリしちゃいました（笑）”と撮影秘話を語る。

すると菜々緒も、“給湯室で、真面目に熱く友情についてしゃべるシーンだったんですが、みんなビジュアルがすごいので、ふと我に返って何やってるんだろうってなって、笑いが止まらなくなっちゃいました”と話す。

川栄も“私はみなさんの少し後ろにいたんですけど、菜々緒さんと大島さんの2人が笑っちゃって肩が揺れていて、それに耐えられなくて私もすごいNGを出してしまって、申し訳なかったです（笑）”、大島も“（撮影が）1時間押したのですが、みんなずっと笑いをこらえていて、いちいち面白くなっちゃって、笑ってしまいました（笑）”と笑いの絶えない現場だったことを明かした。

遠藤は、“小池さんの登場シーンが、子どもたちがお祭りで引っ張ってくるような巨大な山車の中に乗って出てくるというものなんですが、それに真顔で乗っているのはどういう想いなんだろう？と思って笑ってしまいました”と答える。

小池は、“私も本当は堂々と乗ってなきゃいけないんですけど、これをどんな想いで作らせたんだろうと思って、考えることが小賢しいというか、みみっちくて全部面白くて、それが散りばめられていて笑えました”と返しつつ、“遠藤さんをはじめ、トムスンチームで深夜までかかった乱闘シーンの撮影があったのですが、若者チームと比べると、部下がみんな倒れたように寝ていて“歳か！”と思って面白かったです”と満身創痍だったことを話した。

最後に永野は、“本日は謝罪という形ではじめさせていただいたのですが、映画は本当に観ている方が笑顔になるような、何も考えずにただただ笑っていられる壮大なコメディになっています。怖い話では一切ないので、いろんな世代の方に楽しんでいただける作品をこの時期にお届けすることができるのを本当に嬉しく思っております。とにかく笑って観てください。ありがとうございました！”と作品の魅力を伝え、イベントを大盛況のまま締めくくった。