栗林藍希[イベントレポート]官能シーンを振り返る「もし自分と同い年くらいの相手だったら、ダメだったと思う」映画『聖なる蝶 赤い部屋』初日舞台挨拶にて

栗林藍希[イベントレポート]官能シーンを振り返る「もし自分と同い年くらいの相手だったら、ダメだったと思う」映画『聖なる蝶 赤い部屋』初日舞台挨拶にて

Pop'n'Roll 編集部

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2021.04.17
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栗林藍希が、4月16日(金)にシネマート新宿にて開催された<映画『聖なる蝶 赤い部屋』初日舞台挨拶>に出演した。本記事では、そのオフィシャルレポートをお届けする。

映画『聖なる蝶 赤い部屋』場面写真

江戸川乱歩の短編を三部作で映画化した『赤い部屋』シリーズ第3弾となる『聖なる蝶 赤い部屋』。舞台挨拶には、W主演の栗林藍希、波岡一喜、共演の柾木玲弥、窪田将治監督が登壇した。

窪田監督は三部作を無事、観客に届けることができてホッとした様子。特にこの3作目『聖なる蝶』に関しては“このラストシーンがやりたくて脚本を書いて、その後、合う原作を探しました”と、切なさあふれるラストシーンへの強い思い入れを語った。そのシーンを演じきった波岡も監督の想いを感じていたようで“脚本を読ませていただいて、最後のシーンのためにやっているという感じがしました。だから、撮る時は100倍くらい気合が入ってました!”と明かした。

このシーンのために窪田監督がオーディションで選んだのが栗林。窪田監督は“3本目をどうするか?という時に、(オーディションに)藍希が来て「彼女ならこういうことできるんじゃないか?」とスタートした感じだった”と振り返る。栗林は、その言葉を聞いて“知らなかったです! すごく嬉しいです”と笑みを浮かべた。

栗林は、波岡との共演について尋ねられると“優しかったです。見た目がけっこう、怖いので(笑)、最初はビクビクしてたところがあったけど、誰よりも優しかったです”とコメント。

劇中は肌が触れ合う官能的なシーンも多かったが、波岡は“裸の関係が長かった分、我々にしか見えない友情や思いやりがありました。「守ってあげよう」という気持ち”と述べ、栗林も“お父さんみたいな感じがありました(笑)”とうなずいた。

波岡は普段から“はがすのが痛い(笑)”という理由もあって、裸のシーンでも前貼りを施さないのを“信条”としているとのこと。しかし、今回のラブホテルのシーンだけは、1日中ずっと撮影を行なった上での夜の撮影だったこともあり“スメル(=におい)の問題もあるのでガーゼ1枚だけ”貼って撮影に臨んだと共演者への配慮を明かし、笑いを誘った。

栗林は重ねて“波岡さんにすごく助けてもらいました。もし自分と同い年くらいの相手だったら、ダメだったと思う”と頼れる先輩に助けられて、無事に官能シーンの撮影も乗り切れたと感謝。波岡は“この部分だけ記事にしていただければ(笑)!”と嬉しそうに語った。

波岡、栗林との“乱闘シーン”など随所に存在感を放っている柾木は、“個人的な想いとしては、窪田監督との戦いのような気持ちでした。(窪田監督作品は)2回目ですが、前回は(自身のキャリアの中で)1番怒られたので、「俺、成長しました」というのを見せたい気持ちがありました”と今作への強い想いを吐露。

そんな柾木を窪田監督は絶賛。“よかったです。(柾木さんの成長が)嬉しかったし、泣きそうになりました。クランクアップ後に波岡と飲みに行った時も「今回は玲弥がよかった」って話してたんです”と笑顔で述べた。

栗林はこの乱闘シーンに関して“監督から「本当に叩いていい」と言われたので、ホントに殴ってます!”と“本気”だったことを告白。柾木は“卒業アルバムでバンっとやられたのは覚えてます(苦笑)。今だから言えますけど、痛かった……”とボヤいた。

最後の挨拶で、栗林は“観るまでは正直、ドキドキしたんですが、すごく面白いなと思いました”と語り、波岡は“僕の中では純愛ーー本当の愛の物語だと思っています”とアピールし、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

なお、『聖なる蝶 赤い部屋』はシネマート新宿にて4月29日(木・祝)まで上映中。名古屋シネマスコーレ、大阪シアターセブンでも上映が決定し、順次公開予定。

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