Shibu3 project[ライブレポート]豊田ルナ、石川涼楓ら8名の旅立ちを祝う<シブサン卒業式>「ありがとうの言葉が今この場所には1番似合っていると思います」
Pop'n'Roll 編集部
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Shibu3 projectが、本日3月28日(日)に原宿ベルエポック美容専門学校 第2校舎イベントホールにて<令和ニ年度シブサン卒業式>を開催した。同グループは、プラチナムプロダクションに所属する小学生から高校生までのメンバーで結成された大型育成プロジェクト。この日、2021年春で高校を卒業する8名(豊田ルナ、石川涼楓、原藍梨、東条澪、谷川奈々穂、川畑綾理、小林紗良、増田音々)がグループからの門出を迎えた。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
Shibu3 project<令和ニ年度シブサン卒業式>より(3月28日/原宿ベルエポック美容専門学校 第2校舎イベントホール)
SEに合わせて、これまでの活動を回顧させるようなオープニング映像が流れると、観客の手拍子に迎え入れられながら、卒業生8名、在校生7名(小浜桃奈、戸田梨杏、梅原麻緒、佐藤妃音、武藤梨央、吉田恵芽、小川莉香)の計15名のメンバーがステージに登場。グループ名の略称である“シブサン”を数字になぞらえた「423(よんにーさん)」からライブをスタートした。ポップなサウンドに心が躍るナンバーで、記念すべき公演の開幕を彩った。
1曲目を歌い終えると、“みなさんこんにちは! Shibu3 projectです! よろしくお願いします!”と元気よく自己紹介。豊田が“今日は感動的な日かもしれないんですけど、「最初は楽しく行こうよ!」ということで、盛り上がれる曲である「423(よんにーさん)」からやらせていただきました。楽しかったですか?”と観客に問いかけると、客席からは大きな拍手が起きた。
ここで、この日MCを担当する井口りおをステージに呼び込む。シブサン初の卒業生でもある井口は“お久しぶりでーす! 呼んでくれてありがとうございます。本日は卒業生を見送るべく、MCとして盛り上げたいと思います!”と意気込みを語った。
真っ白なセーラー服衣装をなびかせる「NO NEW YORKER」では、弾けるバンドサウンドに乗せてキラキラと輝く笑顔を届けていく。ステージいっぱい横一列に並んでの指ハートもバッチリ。可愛らしい姿でファンのハートを射抜いていた。息つく間もなく、アッパーな「スクランブル大作戦」を投下し、フロアの温度を上昇させる姿もまた若さあふれるシブサンらしいステージングであった。
再び井口が壇上に登場し、卒業生がシブサンとして活動した中で“これは誰にも負けない!”という最強エピソードを語り、井口の審査により勝者になったメンバーにはスタバカードが贈呈される「シブサン卒業記念!最強思い出話」のコーナーへ。井口の進行のもと、小林は「GARU GARU PARTY」のMV撮影中にカラスにフンを落とされた「鳥のフン事件」、東条は捻挫をしたのに誰にも気づいてもらえなかった「LIVE中、盛大に●●したのに……」、豊田は靴を履くのが苦手ですぐ脱げてしまうという「スポッ..」と思わずクスッと笑ってしまうような出来事を明かす。
続けて、原は元グリーンクラスの先輩・稲葉るりをサプライズで呼び込んだ「先輩るりちゃん」、川畑は同じ事務所のスカウトマンに1日に3回も呼び止められたという「スカウトマンに声をかけられる!」、増田はレッスン終わりのゲリラ豪雨でずぶ濡れになって帰った「びちょびちょに……」、谷川はメンバーと食事に行った際に、笑いを堪えられずにすべて吹き出してしまったという「つるとんたん事件」という個性豊かなエピソードを披露した。
最後となった石川は、現在と2年前の写真を比較した「シブサンで1番垢抜けた!?」をトーク。“こんな写真(2年前の姿)を晒したのにスタバカードもらえなかったら、もうやだ!”と素直な気持ちを暴露し、会場に笑いを誘っていた。
そして、見事1番に選ばれたのは、登場した稲葉が涙ながらに原への手紙を読み上げ、会場を和やかな空気に包んだ原藍梨。井口から景品として3,000円分のスタバカードを受けっとった。
豊田が“思い出話が終わったところで、3曲連続でいきたいと思います!”と曲振りをし、3本指のピースサインを高らかに掲げる「PPP」へ。続けて、猛獣ポーズがキュートな「GARU GARU PARTY」、シティポップ調の「HELLO!WORLD!」でライブをひたすらにエンジョイ。曲の途中には卒業生やピンクチームが花道へと飛び出し、会場全体を盛り上げる場面も印象的であった。
立て続けに3曲を届けた後は、“みんなが身振り手振りで盛り上がってくれて嬉しかったです。次の曲も楽しいので安心してください(笑)。まだまだ楽しくいきましょう!”と一呼吸を置いて、「OK GAME GIRL」をドロップ。豊田が所属していたシブサン発5人組ユニット・ぴーおん♡でも振り付けを担当していたYUMEが手掛けたキュートなダンスで魅せる。
ここまでの活動を振り返り、豊田は“4年間シブサンで活動をしてきて、楽しいこともたくさんあったし、嬉しいことも悲しいことも悔しいこともたくさんあったし……。レッスンをみんなで一緒に頑張ったとか。レッスンをしていくにつれて、みんなのやる気がどんどん増していくのを感じて嬉しかったし、そのエネルギーっていうはメンバーだけじゃなくて、マネージャーさんやプロデューサーさんも感じていたと思うし、それがアルバム(1stアルバム『#SHIBUYA』/発売日:2021年3月3日)の発売だったり、今日みたいにたくさんの人が観に来てくれることに繋がったり。しゃべり出すと止まらなくなりそうなんですけど(笑)、このシブサンという場所で活動できてホントによかったなって心から思ってます。応援してくださったみなさん、ホントにありがとうございました!”と涙ながらに語る。
本編最後には“思い出を振り返りながら聴いていただけたらなと思います”と「渋谷の桜が咲く頃に」。しっとりとした情緒的な楽曲は、この卒業式の雰囲気にピッタリであった。ファンからの演出により、客席が桜の造花とピンクのペンライトで埋め尽くされる。また、鮮やかなピンクと花柄のライティングが、この感動的なシーンをグッと引き立たせていた。曲の後半には在校生から花束のサプライズプレゼントも。これには、ここまで涙を堪えていたメンバーも顔を覆い、大粒の涙を流していた。曲中、後ろのモニターに映し出されていた“Congratulations on your graduation!”という文字の通り、8人の背中を押すような思いやりのある<令和ニ年度シブサン卒業式>なステージであった。
8人の卒業を惜しむような盛大な拍手によるアンコールには、シブサンにとって最初のオリジナルソング「キャチドリ」で応える。豊田が“最後はみんなで楽しんでいきましょう!”とアジテーション。後方モニターに流れるこの日までの思い出を凝縮したスペシャルムービーとともに、華やかにラストナンバーを歌い上げた。客席で光るグリーン、ピンク、ブルーという各クラスカラーの3色のサイリウムが歓声を出せないコロナ禍のライブにとびきりの華を添えていた。
そして、豊田が“すごいたくさんの思い出が詰まっているのがShibu3 projectという場所です。ホントにたくさんの思い出をみなさんで作ってくださって、応援してくださって本当にありがとうございました! シブサン生としては今日で卒業という節目を迎えますが、これから別々の道で一生懸命頑張っていく私たち8人をこれからも応援していただけたらなと思います。ありがとうございました!”と締めくくる。
“ありがとうの言葉しか出てこないんですけど、この言葉が今この場所には1番似合っていると思います”という豊田の言葉どおり、感謝の気持ちがあふれる温かな雰囲気の中、8名の新たな道を後押しするメモリアルな<令和ニ年度シブサン卒業式>は幕を下ろした。
卒業生コメント
豊田ルナ:
シブサンに4年間在籍をして、いろんな経験をさせていただきました。私を成長させてくれた“シブサン”という場所と、支えてくれたファンのみなさま、そしてスタッフや家族へ感謝の気持ちでいっぱいです。これからも応援よろしくお願いします!
石川涼楓:
これからもっとシブサンを盛り上げられたらと思っていたので……正直留年したいです(笑)。でも、私は卒業するので、これから残るメンバーたちに次のバトンを繋げたいと思います。今までシブサンとして応援していただき、本当にありがとうございました。大好きです。これからも応援よろしくお願いします!