(C)2021『うみべの女の子』製作委員会

石川瑠華、恋と性にもがく思春期の少女役に挑戦! 青木柚とともに浅野いにお原作映画『うみべの女の子』主演決定

Pop'n'Roll 編集部

Pop'n'Roll 編集部

2021.03.26
  • ポスト
  • シェア
  • ブックマーク

石川瑠華と青木柚がW主演を務める映画『うみべの女の子』が、2021年8月20日(金)より公開される。

『ソラニン』『おやすみプンプン』『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』など大ヒット作を次々と発表し、若者を中心に絶大な人気を誇る天才漫画家・浅野いにおによる傑作マンガ『うみべの女の子』の映画化が決定。

浅野いにおは、今年の第66回小学館漫画賞を受賞。また、原作漫画の映画化は『ソラニン』(三木孝浩監督/2010年公開)に次ぐ、2作目となる。

緻密で叙情的な画風と繊細な心理描写に定評のある浅野いにお作品の中でも、特に“思春期”“恋”“性”といったセンシティブな題材に真正面から挑んだ作品として、ファンの間でも根強い人気を誇る同作。

監督は、長編初監督作である『リュウグウノツカイ』(2014)が、<ゆうばり国際ファンタスティック映画祭>で北海道知事賞を受賞し、以後も『桜ノ雨』(2016)、『天使のいる図書館』(2017)、『富美子の足』(2018)とコンスタントに話題作を発表している気鋭の映像ディレクター・ウエダアツシ。ウエダ自身もファンである浅野いにおの世界観を忠実に受け継ぎつつ、少女と少年の複雑な心情を繊細に映像化した。

主人公の小梅役と磯辺役は、原作者・浅野いにおもオーディション審査に参加し、石川瑠華と青木柚の2人に決定。

石川瑠華は、2017年から演技のレッスンを始めると『イソップの思うツボ』(2019)で主演に抜擢され、今後も主演作『猿楽町で会いましょう』(6月2日公開)の公開が控えている。

青木柚は『14の夜』(2016)、『アイスと雨音』(2018)、『サクリファイス』(2020)などの作品で評価を高め、4月スタートのNHKよるドラ『きれいのくに』にも出演が決まっている。

今、注目の若手実力派の2人が、“恋”と“性”に悩み、もがく、思春期の少女と少年のリアルで複雑なキャラクターを繊細に体現している。

また、小梅の同級生、鹿島役は前田旺志郎、桂子役は中田青渚、三崎先輩役として倉悠貴など、期待の若手俳優陣が顔を揃え、磯辺の父役に村上淳が出演する。

劇伴音楽は、その唯一無二な音楽性で世界的な評価を受ける『world‘s end girlfriend』が担当。衝動的かつ重厚な音楽は、言葉にできない感情を表現する上で見事な彩りを加えている。

また挿入曲は、原作でも登場する、はっぴいえんどの「風をあつめて」。『風街ろまん』発売から50周年を迎える今年、より注目が高まるはっぴいえんどの名曲「風をあつめて」がクライマックスの暴風雨のシーンを盛り上げている。

もどかしくも切ない、胸を締めつけられる、繊細で残酷な思春期の少女と少年の青春譚『うみべの女の子』は、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて、2021年8月20日に公開。

(C)2021『うみべの女の子』製作委員会
(C)2021『うみべの女の子』製作委員会
『うみべの女の子』

コメント

原作『うみべの女の子』作者・浅野いにお:
“小梅”と“磯辺”が確かにそこにいます。

より生々しく、より切実に。

10代の瞬きにノスタルジーを感じながらも、今現在の自分がその延長線上にいるということを再認識させてくれる作品でした。

そういえばいつだったか自分も、あの街の“小梅”であり“磯辺”だったのです。

ウエダアツシ監督:
およそ10年前、天才・浅野いにおの手で産み落とされた、濃厚濃密“青春の坩堝”のような傑作を、人との距離が少し遠くなってしまった今、映画化できたことに運命を感じます。近くて遠く、自由で不自由、諦めているけどほしかったあの頃。矛盾する感情の狭間で、性と愛に溺れ、過去と未来に縛られる2人。この難題に若き才能、石川瑠華・青木柚とともに誠実に向き合い、果敢に挑み、行き着いた答えがスクリーンには映っています。はっきり言って自信作です。残酷なまでに輝かしい2人の青春をぜひ劇場でご覧ください。

石川瑠華:
最初、浅野いにおさんの漫画『うみべの女の子』を映画化するというお話を聞いた時、衝撃を受けました。

でも、これは可能性でもあり、この素晴らしい原作を映画で伝えられたら、もっと素晴らしいのではないかと思うようになり、オーディションに参加しました。

私自身、大好きな作品であり、小梅としてこの作品の中で生きた時間は本当に幸せでした。

同時にこれまで感じたことのない大好きだからこその怖さも感じていました。

ウエダアツシ監督とは初めてだったので、何度も作品について話し合いました。

私は、監督が温かく包み込むような優しさで小梅や磯辺はもちろん、この作品に出てくる登場人物、そしてこの作品を愛していることを感じました。

どんな恋愛映画や青春映画の型にもハマらないパワフルな映画になっていると思います。

ぜひ、公開を楽しみにしていただけたら嬉しいです。

青木柚:
今も尚多くの人に愛されている原作にこのような形で携わることができるのはとても光栄であり、同時に不安でもありました。ですが磯辺という人間を知れば知るほど、その考え方や心情にどこか他人とは思えないようなシンパシーを感じ、何がなんでも磯辺を最後まで生き抜きたいと強く思うようになりました。浅野さんが描く生々しく繊細な世界、石川さんを通して伝わってくる小梅の葛藤、この原作を背負ったウエダ監督の想い、そのすべてが僕と磯辺を結びつけ、支えてくれました。多くの方々と共に心血を注いで取り組んだ作品です。

次ページ