松井玲奈[イベントレポート]「心霊写真を偽造するかのように撮影をしていました」撮影時のエピソードを披露! 映画『ゾッキ』公開直前イベントより
Pop'n'Roll 編集部
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松井玲奈が、本日3月20日(土・祝)にスターライズタワー スタジオアースにて開催された実写映画『ゾッキ』の<公開直前イベント>に登壇した。同イベントには、松井のほかに、鈴木福、九条ジョー(コウテイ)ら出演キャストに加え、竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督が勢揃い。さらに、原作者・大橋裕之も駆けつけた。本記事では、同イベントのオフィシャルレポートをお届けする。
漫画家・大橋裕之の幻の初期作集『ゾッキA』『ゾッキB』を原作に、俳優でありクリエイターとしても異能を示す竹中直人・山田孝之・齊藤工の3人が映画監督として共同制作をした同作。
3月20日は同作の原作者・大橋裕之の出身地であり、同作の撮影を行なった“愛知県蒲郡市”とコラボレーションした<「ゾッキの日」イベント>を予定していたものの、新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言の延長により、悔しくも実施延期に。
同イベントは、蒲郡市での先行公開記念、そして全国・愛知での公開を直前に控えたタイミングということで、TikTokでその模様を全国に生配信で中継していた。
レンタルビデオ屋で退屈なアルバイトに従事する伊藤役の鈴木は“今までにないような役だったので、戸惑いながらも、楽しく撮影ができました。アルバイト経験がないので、実際にアルバイトをするとこんな感じなのかな?と楽しく演じることができました”と回想。それに対し竹中監督は“キャスティングの決め手は、声色と一言。以前、一緒に朗読劇を演じたことがあるのですが、その時からいいなと思っていました。キャスティングの段階でもう役はできているので何も言うことはありませんでしたね”と鈴木のなりきりぶりを絶賛していた。
特殊メイクで白塗り&スキンヘッドといういで立ちで幽霊のような女役を演じた松井は“私は何かにつけて幽霊を演じることが多くて、今回も「こんなに素晴らしい幽霊のような役は2度とできない!」と、すぐにお返事をしました”と抜擢に大喜び。これにも竹中監督は“抜擢理由は声色。”と答え、続けて“そして、振り向いた時の姿と首の線。この役はもう松井さんしかいない!と思った”と太鼓判を押していた。
会ったことのないクラスメイトのお姉ちゃんに恋をしてしまう伴くん役の九条は、齊藤監督直々にバリカンを入れて、坊主頭姿で熱演した。“坊主への抵抗感はありましたが、工監督は「行くぞ!」と頭の真ん中から刈られた。これはやられるわぁ……と思った”と笑わせつつも“自分の姿を鏡で見たら、伴君がそこにいたんです! さすが工監督!”と自画自賛。演技初挑戦の九条の自信に齊藤監督は“伴君がそこにいたって自分で言えるのはすごい”とニヤリとしていた。
山田監督は、愛知県蒲郡市でのロケを振り返り、“蒲郡の方々の全面バックアップのお陰で苦労なく撮影できました”と全面的な協力に感謝し、同地出身の大橋は映画の完成度に“自分の原作漫画よりもおもしろい。演じたみなさんもバッチリでした”と胸を張って送り出していた。
同作のキャチコピー“明日がちょっと、楽しくなる”にちなんで、“ちょっとだけ楽しかった撮影エピソード”を発表するトークの流れで鈴木は、“自分の中で発したことのない言葉や書いたことのない言葉を書いたりして……。自分の殻を破ったというか、今までにない色々な経験をさせていただきました”と新境地開拓を宣言。今作のオファーをドッキリだと思っていたという九条は“工監督の指示を仰いで演技をする。そういったやり取りを密に取ることができたのが楽しかった”と齊藤監督との充実した時間を紹介した。
松井は“夜の移動車の中で自分の姿がバックミラーに写ると本当に幽霊みたいに見えたので、心霊写真を偽造するかのように撮影をしていました。それがちょっと楽しかった。映画が公開してしばらく経ったらその写真をSNSにシレっと載せたい”と予告。
竹中監督は“撮影の準備中に学校の体育館の裏にタバコを吸いに行ったことがちょっと楽しかった”と不良気分を味わった様子。ドレスコーズの志磨遼平さんも一緒におり、大の大人2人がこっそり行った撮影合間のエピソードを披露していた。
齊藤監督は“親友役の九条さんと森優作さんが本当に仲よくなって、大浴場でセリフ合わせをしている姿を見るのが楽しかった。撮影では、2人のその空気感を撮るだけでよかった”と自身が演出を手掛けた役者陣への信頼を明かしていた。
一方、山田監督は“僕は誰とでも仲よくなれるタイプだけれど、苦手な人が5,000人くらいいる。そんな人の家の近くに毎晩行って、10センチくらいの深さの落とし穴を掘るのがちょっとした楽しみです”と謎の大喜利コメントで笑いを誘っていた。
イベント終盤には、この日、65歳の誕生日を迎えた竹中監督にサプライズで、愛知県蒲郡市の特産品として知られるみかんをデコレーションした『ゾッキ』特製のバースデーケーキをプレゼント。登壇者全員で65回目の竹中監督の誕生日を祝福した。
気色満面の竹中監督は“2018年5月に原作漫画を読んで映画にしたいと思い、タイミングよくそれが実現。蒲郡に深く関われたことは最高の時間でしたし、再び蒲郡で映画を撮りたいと思います。全国公開までドキドキですが、本気で思えば夢は叶います!”とポジティブなメッセージでイベントを締めくくった。