NMB48 山本彩加[ライブレポート]飛び切りの笑顔と感謝を届けた卒業公演「アイドル楽しかったです!」
Pop'n'Roll 編集部
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NMB48が、本日3月19日(金)に大阪・NMB48劇場にて<山本彩加卒業公演〜最後の一色〜>を開催した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
NMB48<山本彩加卒業公演〜最後の一色〜>NMB48劇場(2021年3月19日)
音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインを遵守して開催された同公演。
2016年6月にNMB48第5期研究生としてお披露目され、同年10月にわずか4ヵ月で正規メンバーに昇格した山本彩加。そのアイドル性の高さも含め、当初から新世代エースとしての期待が寄せられていた。
ファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務め、NMB48の23rdシングル「だってだってだって」で初センター(梅山恋和とのWセンター)に抜擢されるなど、中心メンバーの1人としてグループを引っ張る存在となっていたが、2020年12月に看護師になるという新しい夢を見つけたためグループを卒業し、芸能界も引退することを発表。
2021年3月3日(水)にオリックス劇場で卒業コンサートを開催し、この劇場公演で活動最終日を迎えた。
“みなさん、こんばんは。ついにこの日がやってきました。私的には今日が最後という実感はないんですけど、最後まで最高のパフォーマンスと最高の山本彩加の「アイドル」をお届けしたいので、しっかり目に焼きつけてください!”という山本彩加自身の影アナの後、「Overture」が流れ、「初めての星」で卒業公演はスタート。
山本彩加をセンターに、同期(5期生)の梅山恋和、小嶋花梨、清水里香、上西怜、中川美音、水田詩織が息の合ったパフォーマンスで魅せる。そのまま7人で「プロムの恋人」「未来が目に染みる」を披露。
自己紹介の後、山本彩加の衣装チェンジの間、小嶋花梨の仕切りで想い出トークを展開。
清水は“あーやんと初めて会った時からずっと可愛いと思っていて、絶対センターになるって言ってたら(センターに)なったので、私、すごいなって(笑)”と話して場を和ませると、山本彩加と同い年の中川が“やっとメールがタメ語になりました”と、ここに来て距離が縮まったことを告白。
上西怜は“あーやんとお風呂に入ったことがあるのは、いーだ(上西怜)だけ”と自慢げに仲のよさをアピールした。
同期ならではのトークで盛り上がったところで、衣装チェンジが終わり、白いワンピースと角を付けた山本彩加がステージに再登場し、「わるヤン(わるきー)」を投下。この曲を歌っても爽やかで清楚感があるのも山本彩加らしいところ。
上西怜と小嶋花梨が加わって、しっとりと「太宰治を読んだか」を聴かせ、さらに梅山恋和と中川美音が加わって明るく可愛く「アップデート」を、清水里香と水田詩織も参加して全員で「ずっとずっと」を歌唱。曲中、“みなさん、今までたくさんの応援をありがとうございました! みなさんと過ごした時間、ずっとずっと忘れません!”と曲名にかけて、ファンへの感謝の気持ちを伝える場面も。
“今日は本当にありがとうございました!”と深くお辞儀をして、本編は終了した。
アンコールを求める手拍子が鳴り響き、山本彩加のこれまでの軌跡を振り返る映像「NMB48 山本彩加 Trajectory 2016- 2021」がスクリーンに映し出された。
オーディションからお披露目、研究生公演、昇格、初選抜、初センター「だってだってだって」など、どれも大切な想い出となるシーンばかり。
映像が終わると、卒業コンサートで着た薄ピンクのドレスで山本彩加がステージに現れ、「桜の木になろう」をしっとりと歌唱し、間奏でほかのメンバーも加わり、7人でこれまでの想いを胸に歌い上げた。
“5期生ってサササ サイコー! あーやんってサササ サイコー!”と、思い切りポジティブな「サササ サイコー」で劇場内の雰囲気を一転させ、明るく締めくくった。
続いて卒業セレモニーが行なわれた。
山本彩加は、パステルカラーのカラフルなドレスに、家族に作ってもらった花冠をつけて再登場。ファンからの贈り物もステージに上げられ、凝ったプレゼントに笑顔がこぼれた。
卒業記念写真セットとして販売される写真をステージ上で撮影し、劇場のロビーに飾る金のプレートが用意された。
金のプレートを見て、ようやく卒業を実感したところで、“今まで応援してくださったみなさん、改めてありがとうございます。私はもともとアイドルに詳しくなくて、芸能界にも憧れというのがなかったんですけど、こうしてNMB48に加入して、周りのメンバーにたくさん刺激されて、私の負けず嫌いな性格が出て、「ここでも1番になりたい。負けたくない」って思って全力で活動してきました。これまでたくさんの夢や目標を叶えることができました。でも、そこにはたくさんのつらいこととか大変なこととか、悔しいこともあって、負けず嫌いで全力で突っ走る性格だからこそ、空回りした時とか、1人だけポツンと立ってる時がありました。どんな時でも近くで支えてくれるメンバーとかスタッフさんとかがいて、1番心強かったのはこんなにも応援してくださる方がいたことで、それが支えになって、励みになって頑張ることができました。今までありがとうございました”と感謝の気持ちを改めて伝えた。
そして、“私はこのNMB48でいろんな経験をしました。アイドルとしてだけでなく、人としてたくさんのことを学んで成長させてもらえたと思います。これからの人生、まだまだあるので生かして、まだまだ吸収して成長し続けられる1人のカッコいい女性でありたいなと思います。芸能界にはいなくなりますが、これからも私らしくどこにいても全力で突っ走って夢を追い続けていきます”と決意を表明。
さらに“みなさんも何か新しいことを見つけたり、アイドルが好きだという人はNMB48にはいっぱい魅力のあるメンバーがいるので、その子たちを推してください! アイドルじゃなくても、追いたいものがある方はそれを全力で追ってみてください。「あーやんを推しててよかったです」「応援してきてよかったです」「誇りです」という言葉が嬉しかったです。なので、私にだけじゃなくて、いろんなことに全力で取り組んで、向き合って、みなさんも何かを得てください。そうすると人生が楽しくなります。これからみなさんが幸せになってくれることが1番嬉しいです”と、ファンに向けて熱いエールを送った。
最後は同期メンバーに“本当に今まで支えてくれてありがとうございました。みんながいたから今もステージに立つことができています。5期生はこれから背負うものが大きくなってしまうと思うけど、みんながこのグループをもっと盛り上げていってほしいなと思います。私は見守っていますので”と涙をこらえながら感謝の言葉を述べた。
7人で深くお辞儀をして“ありがとうございました!”とお礼の言葉を伝えた後、山本彩加だけがステージに残り、客席のファン1人ひとりに手を振りながら“ありがとうございました!”と声をかけた。
“今まで応援してくださったみなさん、ありがとうございました。こんなにもアイドルらしくなれたというか、こんなキラキラしたアイドルにしてくれたのはみなさんです。本当に本当に今までずっと応援してくれてありがとうございました! みなさんのこと、大好きです! アイドル楽しかったです!”と、最後に飛び切りの笑顔を見せて卒業公演の幕が下された。