鈴木愛理［配信ライブレポート］「飲酒運転撲滅のライブということで、その気持ちを込めながら歌います」＜LIVE SDD 2021＞出演
Pop'n'Roll 編集部
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鈴木愛理が、2月13日（土）に首都圏スタジオよりオンライン配信された＜LIVE SDD 2021＞に出演した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
2007年より始まった、FM大阪が“飲酒運転撲滅”を唱えるプロジェクト『STOP! DRUNK DRIVING PROJECT = SDD PROJECT』。＜LIVE SDD 2021＞は、同プロジェクトの中心となるイベントである。
『STOP! DRUNK DRIVING PROJECT = SDD PROJECT』は今年で14年目を迎え、SDDに賛同してプロジェクトに参加する人（SDDメッセンジャー）は、200万人を超えた。＜LIVE SDD 2021＞は、毎年、大阪城ホールで開催してきたが、今年はコロナ禍の影響により首都圏スタジオよりオンライン配信での実施となった。
今回は、FM大阪DJが大阪からもリモートで総出演。開演前のオープニングアクトには、全国約200万人のSDDメッセンジャーの投票によって“LIVE SDDメッセンジャーズ・アーティスト”に選ばれたG.U.Mが登場。「BE TOP」を披露し、パワフルな歌声とダンスで配信ライブをスタートさせた。
＜LIVE SDD 2021＞のトップを飾ったのは、2年連続で4回目の出演となる和楽器バンド。
首都圏のスタジオから“LIVE SDD行くぞ〜！”の掛け声とともに、彼女たちの代表曲「千本桜」でライブはスタート。続けて、バラード「月下美人」、1日前にMVが解禁となった新曲「生命のアリア」も披露して熱いパフォーマンスを見せた。
2組目には、＜LIVE SDD＞初出演となる2019年8月結成のガールズバンドshe9（シーキュー）。オリジナル曲「乙女マスター」「BPM」をパフォーマンスし、フレッシュな歌声を届けた。トークパートでは、“SDDに出演できて嬉しいです！”と出演の喜びを語口にした。
MCパートでは、総合司会の小倉智昭が登場。今回、配信での開催になったことについて、“大阪城ホールでは目の前にあるステージが、今日は少し離れた画面越しでの首都圏のステージに変わりますが、その距離は絶対に縮めることができると信じています。それはSDDに参加する出演者・スタッフの気持ちとSDDメッセンジャーのあなたとの絆があるからです”と配信ライブへの熱い想いを語った。
続いて、一昨年超特急のボーカルとして＜SDD＞に出演し、今回はソロとしては初出演となった松尾太陽が登場。
“ソロとしてもSDDに出演できて嬉しいです”と語り、3人組ピアノバンド・Omoinotakeが提供した「体温」を含む2曲を披露。魂のこもった歌声を届けて、ステージを温かい雰囲気で包みこんだ。
4組目に登場したのは、こちらも初出演の鈴木愛理。“飲酒運転撲滅のライブということで、私もその気持ちを込めながら歌います”という言葉の後、バラード「別の人の彼女になったよ」を切なく歌い上げた。最後の曲「Easy To Smile」では、“画面の向こうでクラップをしながら楽しんでください！”と一気に明るい雰囲気となり、画面越しにオーディエンスと一体となってライブを楽しんだ。
その後、＜JD共済presents SDD全国こども書道コンクール＞のパートがスタート。全国の小中学生を対象に、未来ある子どもたちから大人へのメッセージを書道で表現してもらう同コンクールは、今年で9回目を迎えた。各地のFM局より全国5地区で最優秀賞に選ばれた5名と作品を紹介し、子どもたちから大人へ向けて飲酒運転撲滅のメッセージを発信。各局のDJとリモートでそれぞれの作品について語り合った。
5組目に登場したのは、SDDプロジェクトリーダーのSTARDUST REVUE。“いつもと違ってみんながいなくて寂しいけど、LIVE SDD初のリモートで楽しんでね〜”とメロディに乗せてメッセージを伝えたあと、「今夜だけきっと」を披露。続いて、“人と触れ合えなくなり、もやもやした気持ちを払拭したいとコロナ禍に制作した曲です”と語り「はっきりしようぜ」を力強く歌い上げた。
4年ぶり3度目の出演となる渡辺美里は、STARDUST REVUEとの＜LIVE SDD 2021＞だけのコラボレーションステージからスタート。
ベテラン2組で、“昨年、そして現在も普通に思えることがどんなに大切なことかを実感している”と当たり前に歌えることのありがたさを語り合い、何気ない1日を大切に歌った彼女の曲「オーディナリーライフ」を根本要とともに歌い上げた。
ラストには、＜LIVE SDD＞では毎年恒例の「愛の歌」を“一緒に口ずさんでください！”と“La La La……”と手を振りながら、画面越しとは思えない熱いライブを届けた。
7組目は、SDDプロジェクト・プロジェクトリーダーのTRF。
「BOY MEETS GIRL」に続いて、“LIVE SDDみんなの気持ちを1つに飲酒運転をゼロに〜！”というDJ KOOの掛け声で、「CRAZY GONNA CRAZY」を披露。最後には、TRFの代表曲「survival dAnce~no no cry more~」で勢いのあるパフォーマンスを見せた。
そして、プロジェクトリーダーのSTARDUST REVUEとTRFが登場し、今年5年目を迎える、音楽を志す交通遺児のため返済の必要がない100%給付型の奨学金「SDD音楽奨学金」授与式が行なわれた。今年は音響技師を目指す松本真央さんが選ばれた。松本さんはリモートでの出演となり、今年は決定通知書は手渡しではなかったが、首都圏のスタジオから松本さんへ“ファイトー!!”という熱いエールが送られた。
SDD大阪スタジオと中継をつないだ後、本社がある大阪の吉村洋文大阪府知事が登場。“SDDの熱い想いの灯を消さずに、この世の中から必ず飲酒運転を根絶するという力強く熱い想いを、SDDメッセンジャー200万人のみなさんとともにオンライン配信を通じて全国へ届けたいと思います”と、力強く熱いメッセージを届けた。
その後は、西日本高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社、及び株式会社エフエム大阪の4社が共同で行なう、高速道路における交通事故をゼロにするための危険運転撲滅プロジェクト『STOP! NAGARA DRIVING PROJECT』（通称『SNDプロジェクト』）のパートがスタート。SNDプロジェクトの一環として、ながら運転撲滅に対してのメッセージを公募した＜Heart to Heart 伝えよう！届けよう！SNDメッセンジャーキャンペーン＞のグランプリ作品受賞者・山中敦史さんが大阪から中継で登場し、作品への想いを語った。受賞作品『「今から帰るよ。」そのメッセージが、家族にとって最後の言葉になるかもしれない。』を題材とした朗読劇を、山崎育三郎がSDDシンフォニックオーケストラの演奏とともに迫真の朗読をし、感極まる瞬間もあった。
そのまま、2020年前期NHK連続テレビ小説『エール』に佐藤久志役で出演した際にドラマでも歌った曲「栄冠は君に輝く」を、SDDシンフォニックオーケストラの演奏とともに伸びやかな声で熱唱。“甲子園が中止になってしまったことを感じながら球場で歌った際には、いろんな想いがこみ上げてきた”と昨年を振り返った。その後、和楽器バンドの鈴華ゆう子をジャスミン役に迎え、ディズニー映画『アラジン』のデュエット曲「A Whole New World」をオーケストラとのプレミアムな演奏で披露。ラストは“今は会うことのできない自分の大切な人を想う楽曲です”というコメントとともに、コロナ禍での想いを歌った「君に伝えたいこと」で壮大のステージを締めくくった。
“200万人のメッセンジャーの力と想いを1つにして、子どもたちの明るい未来のために、飲酒運転がなくなるまでメッセージを伝え続けましょう”という小倉智昭の言葉に続きライブはフィナーレへ。
SAM（TRF）のダンスとともに、＜SDD全国こども書道コンクール＞にて受賞した子どもたちの書道パフォーマンスを届けた。そして、この日の出演者全員がステージに登場し、SDDシンフォニックオーケストラの演奏で「Heal the World」を熱唱。“来年は大阪城ホールで会いましょう！”の言葉とともに＜LIVE SDD 2021＞は幕を閉じた。