神宿 一ノ瀬みか[インタビュー]麗しきハタチの肖像「自分が成長し続けるということがファンの方への敬意」 神宿 一ノ瀬みか 振袖前撮りインタビュー
鈴木 健也
Pop'n'Roll Editor in Chief(編集長)
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昨年4月12日に20歳の誕生日を迎えた神宿の一ノ瀬みか。今回、Pop’n’Roll編集部は、成人式の前撮りを行なっている一ノ瀬のもとを訪問。神宿では見せたことのない凜とした麗しさを見せた貴重な振袖姿を写真で収めるとともに、今回の衣装や20歳への想いなどを訊いた。
神宿 一ノ瀬みか
撮影:中島たくみ
編集協力:村田誠二
一生に1度、大振袖を着ることがすごく素敵だなって思ったんです
──今回の振袖は、どのように選んだのですか?
一ノ瀬:
今回は『きものやまと』さんにご協力いただいて、直接やまとさんに足を運んで振袖を選ばせていただきました。私が到着したら、すでに“一ノ瀬さんのためにたくさん選んでおきました”ってご準備していただいていて、すごく嬉しかったです。ベースの色を見ていただくとわかるんですけど、生地自体に模様があしらわれているのがすごく素敵で、それが選んだポイントですね。
──着物は七五三以来だそうですね。
一ノ瀬:
そうなんですよ。(Pop’n’Roll女性編集部員に向かって)着物って普段着ますか?
Pop’n’Roll編集部員:
着ないですね。前職で、お正月の仕事始めに着させられたのが最後です(笑)。そういうイベントごとがないと着ないですよね。
一ノ瀬:
着ないですよね? だから私も七五三さん以来なので、13年振りの着物です(笑)。
──(笑)。13年振りに着てみていかがですか?
一ノ瀬:
やっぱり背筋がシャキっとしますし、気持ちも変わります。日本の伝統文化でもありますから、そういう歴史の重みと美しさを身に染みて感じます。最初は振袖を着ること自体、迷ってたんですよ。“成人式に振袖を着てみるのはどうですか?”ってお話をいただいた時に、そもそも振袖の歴史も知らなかったので。でも、一生に1度のことだからちゃんと着なくてはいけないなと思ったので、歴史もちゃんと調べて決意したんです。
──歴史まで調べたのは、さすがですね。
一ノ瀬:
アイドルを始めて最初の頃は、着物じゃなくて袴(はかま)に坊主で成人式に出るのがずっと夢だったんです(笑)。
──え、坊主!?
一ノ瀬:
そう、“20歳になったら坊主にするから”ってマネージャーさんにもずっと言ってました(笑)。
──ホントに?
一ノ瀬:
ホントに。でも今回、お着物のお話をいただいて歴史を調べたら、振袖というのは日本の未婚女性のシンボル的な正装だってことがわかって、やっぱり女性として日本に生まれて、今は髪も長くしてるし、一生に1度、大振袖(振袖の中で袖がくるぶし辺りまでくる最も袖の長い着物)を着るってことがすごく素敵なことだなって思ったんです。
──今、振袖を身に纏って、そういう充実感の中にいるわけですね。
一ノ瀬:
そうですね。今、実際に着付けをしていただいてすごく勉強にもなりましたし。20歳を迎えてちゃんと大人になれてるのかなっていう部分もありましたが(笑)、着物を着てみて、そういう“不安”な部分から、“ちょっと頑張っていこう!”みたいなポジティブな気持ちにもなれました。
──一ノ瀬さんって、“20歳になったから変わろう”っていうタイプではないと思っていて、もともと向上心が強くて意識も高いから、20歳というのも通過点でしかないのかなと。
一ノ瀬:
いやいやいやいや。ただ、4月に20歳になる誕生日の前には、“20代でどんなことを達成したいか”っていう人生の目標をたくさん立てました──自分と向き合いながら、“本当はどういう人生を歩みたいのかな?”って考えて。人って生きている間にいろんなバイアスがかかってきちゃうけど、その中で本当に自分がなりたいものを探し出したいなと思っています。そういうことが考えられるようになったのは、20歳になったからかなと。
──今までがむしゃらにやってきた自分を、このタイミングでちょっと俯瞰するようになった?
一ノ瀬:
そうですね。歌もダンスも文章を書くことも歌を作ることも、目の前にやることがたくさんあるから、私はいろんなことをやらせていただけるし、逆にその分、どうしても目の前のことでいっぱいいっぱいになりがちで、もちろんどっちも人生なんですけど、やっぱり最終的に自分がどうなりたいのか?だと思うんです。大人になるとできることもだんだん限られてくるので。そういうことをいろいろ考えるようになりましたね。
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