燃えこれ学園[ライブレポート]<成田麻穂生誕祭>開催! 「みんなに出会えたこと、宇宙イチ幸せ者です」 燃えこれ学園 無観客ライブ配信<成田麻穂生誕祭>ライブレポート
Pop'n'Roll 編集部
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燃えこれ学園が、11月24日に無観客ライブ配信<成田麻穂生誕祭>を開催した。この日のセットリストは、成田自ら選曲。ステージ前方にはたくさんのバルーンを用いた可愛い装飾が施されていた。本記事では明るい性格の成田麻穂らしい、終始笑顔に包まれたライブとなった同公演の模様をお届けする。
撮影:平島理
取材・文:長澤智典
燃えこれ学園 無観客ライブ配信<成田麻穂生誕祭>(2020年11月24日)
<成田麻穂生誕祭>は、メンバーたちの元気な挨拶を合図に「すき!すき!好き!!」から幕を開けた。
成田麻穂は、歌の中、熊野はると掛け合う姿を見せれば、この日のライブの主役用に用意した推しカメラへチャーミングなしぐさと笑顔を向け、観ている広報委員(燃えこれ学園のファンの総称)たちにしっかりアピールしていた。
続く「時の砂」では、メンバーたちが凛々しいステージングと哀切な歌声で揺れ動く心模様を表現。「夢幻華」では、込み上がる切ない想いを告げるように歌う。壊れそうな心模様を伝える歌声と、舞台を目一杯使って踊る彼女たちの艶やかな姿が重なり合う。 その姿は、儚く舞い躍る花吹雪のよう。いや、この日は、何時も以上に華やかさを増して派手に舞い躍る姿がそこにはあった。
そして、乙女心を全面に押し出しながら「ミラクる☆妄想がーる」を歌唱。ときめく恋心を、はしゃぐ気持ちのまま明るく歌っていた。
この日は成田麻穂のリクエストにより、“今日の「はっぴーまっぽー(幸せを感じたこと)」”を加えながら、メンバーそれぞれが自己紹介していく形で実施。
“今日のはっぴーまっぽーは、耳が生えてきたことです”(當銘菜々)、“今日のはっぴーまっぽーは、キラッと光る前歯です”(佐々木千咲子)、“今日のはっぴーまっぽーは、朝起きてから全部でーす”(成田麻穂)、“今日のはっぴーまっぽーは、雨が降る前に洗濯物を取り込んだことです”(山田みつき)など、1人ひとりが、この日に感じた“はっぴーまっぽー”を語っていた。
ここで熊野はるが、成田麻穂へ“はっぴーまっぽーって何?”と質問。成田は“はっぴーまっぽーとははっぴーまっぽーですよ”と応えていた。
“この音楽は”(成田麻穂)、“「タイムレシーバー」だね”(當銘菜々) の声を合図に、楽曲は「タイムレシーバー」へ。モールス信号から始まった歌に乗せ、 メンバーたちは大きい声を上げ、想いを遠くまで響かせていく。ソロで声を上げた成田麻穂も含め、メンバーたちが想いを1つにロングトーンで“届いて”と歌声を大きく響かせるさまが、とても印象的だった。
続く「0(zero)」でもメンバーたちは、“今この手を伸ばして”と想いを届けるように力強く歌っていた。舞台劇の一場面を観ているようなステージングも目を惹く要素であった。
成田麻穂が歌い出し、「Melodious Revolution」へとライブを進める。彼女たちの凛々しい姿にいつもも以上にパワフルなステージだと感じていたのは、それだけ気合いが漲っていたからであろう。メンバーたちの歌声も、いつも以上に強く胸に飛び込んできた。
主役の成田麻穂が衣装チェンジをしている間、ほかのメンバーたちがあれこれと語りだした。会話の内容によると、この場所は“まほまほの森”のようだ。そこから、成田麻穂のソロコーナーへと進んでいく。
“ここはたくさんの動物や妖精が羽根を休めにくる森。こんな日は、まほまほの森でピクニックに限るよねぇ“”と語る成田麻穂のナレーションに合わせ、画面には“まほまほの森での出来事”を描いた紙芝居動画が映し出されいた。その物語を受け、ドレス姿に着替えた成田麻穂が舞台に登場。
華やかなピンクのドレスをまとった成田麻穂は、可愛らしさを振りまきながら「くるくるバター」を歌唱。途中に、“みなさーん、まほまほの森へようこそ~、来てくれてありがと~”と挨拶も加え、物語の中へ気持ちを重ね、愛らしさたっぷりに届けていた。
ここで、この日の公演のために書いた手紙の朗読へ。
成田麻穂:
みんなへ。今日の"まほまほの森"はどうですかー。この日は、ずっとずっとワクワクと緊張でいっぱいでしたが、今日はすっごくすっごく幸せで、はっぴーまっぽーはまっくすです。そして、みんなに出会えたこと、宇宙イチ幸せはっぴーまっぽーまっくすです。今年は本当にいろんなことがありました。ぎっくり腰になったり、膝を痛めたり、あと、お父さんとお祖父ちゃんが天国に昇ったり。今、天国からライブを観ているのかなぁ。これからのライブも、今日の生誕祭も楽しみにしていました。“11月は東京に遊びに行くんだ”と、サプライズしようとしてたみたいです。なのに突然、天国に昇ってしまって、涙がずっとずっと止まらなくて、正直最近まで立ち直れそうになかったです。でも、燃えこれ学園が。そして、メンバーを始め、今観てくれてるみんながギュッと抱きしめてくれて、手を離さないでいてくれたことが本当に嬉しかったです。みんなに出会えたこと、宇宙イチ幸せ者です。燃えこれ学園のみんなは、なりの自慢の人です。出会ったみんな、全員すっごくすっごくすっごくいい人なのぉ、大好きでーーーーす。みんなにいっぱいいっぱい恩返しをしていきたいです。何ができるかは考え中でーす。これからもずっと、あなたの側にいさせてください。これから出会う人も、これからよろしくお願いしまーす。弱っちぃなりだけど、これからもよろしくねぇ、大好きぃー。なりは、これからも絶対にいっぱい頑張ります!! 成田麻穂より。
手紙を読み終えた成田麻穂は、“メンバーのつむちゃん、実はみんなも知ってるとおり、明々後日がお誕生日なんですよ。つむちゃんおめでとー!!というわけで、11月生まれ同士。11月はつむちゃんといっぱい一緒に歌ってきたんです。つむちゃんといっぱい一緒に歌ってきたんです。つむちゃんは今リモートでの活動のため、生誕祭は延期になりました。でも今日は、つむちゃんと一緒にどうしても歌いたくて、お願いしましたー!!”と、11月27日に誕生日を迎える仲川つむぎと一緒に歌おうと、「sweet darlin」へ。
スクリーン に仲川つむぎの姿を投影し、2人は想いを重ね合わせ、「sweet darlin」を元気いっぱいに、満面の笑顔で歌っていた。たとえ距離が離れようと、お互いの心の波長が合っていれば、重ねた想いは聴いている人たちの心にもしっかりと響いていく。2人がそのこと証明してくれているようであった。
ピンクのリボンを髪に付け、タオルを手にしたメンバーたちが次々と舞台に姿を現す。そして、成田麻穂をセンターに届けたのが、「風と君と虹と僕」。メンバーたちは手にしたタオルを振り回し、弾ける笑顔で 明るく歌い踊っていた。途中、成田麻穂にメンバーが次々と寄り添いながら歌う場面も。まさに、青春という言葉が似合う元気満載なステージングを彼女たちは描きだしていった。
成田が、“次に歌う曲は1人うずくまっていた時に、みんなが手を差し伸べてくれた曲です。この曲を歌っているとみんなの笑顔がすぐに浮かびます”と曲紹介。先に成田麻穂が歌い出し、メンバーたちのアカペラから「Re-START」を届けていった。
“なりーちゃん、お誕生日おめでとう“”の声を受け、最後は主役の誕生日を祝う「お誕生日おめでとう」へ。
成田麻穂へ向かって、メンバーが祝福の歌声を降り注ぎ、笑顔で幸せを分かち合う。 途中、メンバー みんなが、それぞれが動物のイラストを掲げ、舞台に“まほまほの森”を再現。この嬉しいサプライズには成田本人も少し涙ぐんでいた。
ここで、メンバーたちが成田麻穂の大好きなところを発表していく。
「いつもマイナスイオン全開なところが大好きでーす!」(山田みつき)
「奇跡の天然記念人、ピュアピュアなところが、まわっ、眩しすぎるー!」(高未悠加)
「どんな時もつねにちょー可愛くて、ちょー優しくて、ちょー素晴らしい、最高な推しでーす!」(稲森のあ)
「初めて見たときからの印象なんですけど、妖精さんみたいで可愛いー!」(三浦千鶴)
「どんな時でも、優しくみんなを癒してくれるー!」(仲川つむぎ)
「なりちゃんとは、すぅまいるポイントをわかりあえるところが大好きです!」(奥原澄香)
「蒼音が好きなところは、自分の理想をしっかり持ってて真っ直ぐなところでーす!」(蒼音舞)
「隠れた努力家、何時もみんなの幸せを願っているなりちゃんが大好きでーす!」(佐々木千咲子)
「つねにライバルなところ、大好きです! いつももありがとう!」(當銘菜々)
「なりーちゃんの大好きなところは、すべてを愛してくれているところです。いつも、なりーちゃんからいっぱいの愛を、私たち燃えこれ学園のメンバーはもらってます。一時期、“なりーはひとりぼっちじゃないか”、“メンバーみんなに嫌われてるんじゃないか”と言ってた時に、“何を言ってんねん、みんな大好きだから、なりーちゃんのこと思ってるんだよ”と伝えたことがあったけど。少しずつ笑顔がなくなるなりーちゃんを隣で見てて、早く一緒に笑顔になりたいなって、支えあえる自分たちになりたいなってずっと思ってました。だから今日、メンバーみんなで、なりーちゃんへの大好きを伝えました」(熊野はる)
最後は全員からの“なりーちゃん、お誕生日おめでとー!”の言葉を受けて、成田麻穂が“もう、すごい幸せです。こんなにすごい生誕祭ができて嬉しいです。コロナの影響で今まで通りのライブ活動ができてないですけど、無観客ライブ配信させていただき、このような形で最高のステージに立たせてくれことが本当に嬉しいです。これからも一緒にいてくれますか~!”とコメント。
ラストは全員で「校歌」を斉唱。笑顔の中へ嬉し涙も加え、メンバーは眩しい表情で声を響かせる。幸せな余韻を残し、“まほまほの森”で行なわれた<成田麻穂生誕祭>は幕を閉じた。