FES☆TIVE 八木ひなた［インタビュー後編］支えになったメンバーの言葉「八木ちゃんが入ってくれてよかった」 FES☆TIVE 八木ひなたインタビュー（後編）

取材＆文：向井美帆

仲が良いのは、最年長がふわっとしてるから

――FES☆TIVEは2013年に結成以来、メンバーの加入卒業をくり返してきたグループでもありますが、今回1人で途中加入することに不安はなかったですか？

八木ひなた：
もちろん不安はありました。でも、今では不安に思っていた自分がバカらしく感じるくらいで（笑）。メンバーは顔合わせの時から“八木ちゃん！　八木ちゃん！”と駆け寄ってきてくれて、すぐに受け入れてくれましたし、私が1人で自主練習する日でもメンバー全員が集まって練習につき合ってくれたりするほどです。

――グループを牽引してきた青葉ひなりさんは24歳。八木さんとは5歳も差があります。

八木ひなた：
むしろ、最年長のひなりちゃんがふわっとしているからこんなに仲が良いんじゃないかな？　ひなりちゃんとは、3年前ぐらいから対バンで一緒になるたびに声をかけてもらって仲よくしてもらっていたんですけど、その時からタメ口をきいていました（笑）。でも、ここぞという時に意見を言ってくれることも多いので、頼もしい印象もあります。メンバーに対して“もっとこうした方がいいと思う”とか、プロデューサーさんに対しても“セトリは、もっとこうした方がいいんじゃないですか？”と言っている場面をよく見かけます。

――せっかくなので、FES☆TIVEのメンバーを1人ずつ紹介してもらいましょう。南茉莉花さんは、どんな印象ですか？

八木ひなた：
茉莉ちゃんは、なんぺの解散ライブ当日に突然“今日、行くね！”と連絡をくれて観に来てくれました。そんな感じのノリでいろいろと動いてくれる子で、初めての顔合わせの時、私のために手作りのお菓子を持ってきてくれたことが印象に残っています。あと、とにかく面白くて、発言1つひとつに“ん？”と思うことが多いです。私がツッコもうとしても、すでに1人でボケてツッコんでいるので入る隙がなくて……（笑）。でも、みんなが疲れている時も1番元気。茉莉ちゃんはFES☆TIVEのムードメーカー的な存在ですね。

――近藤沙瑛子さんは？

八木ひなた：
沙瑛ちゃんは、ふとした時に“八木ちゃんがFES☆TIVEに入ってくれてよかった”とか、そういうことを素直に伝えてくれるので、すごく嬉しいですね。あと、プライベートで一緒にご飯に行く時はいつも“沙瑛が払う！　八木ちゃんには払わせない！”と言ってくれてお金を払ってくれるんです。私も一生懸命払おうとするんですけど、毎回、払わせてくれないので困っています（笑）。

――真野彩里愛さんは、八木さんと同じ最年少ですね。

八木ひなた：
真野ちゃんは、ぷちぱやなんぺ時代から対バンで会うたびに“好きです！　一緒に写真、撮ってください”と言ってきてくれることが多くて“可愛いな”と思っていました。FES☆TIVEのメンバーになってからも印象は変わってないけど、ダンスへの意識が高くて尊敬しています。私の自主練の日も真野ちゃんは絶対スタジオに来てくれて、“ここはもっとこうした方がいいと思う！”とか、アドバイスをたくさんくれるので心強いですね。

――最後は土光瑠璃子さん。舞台＜13月の女の子＞で共演して以来、仲がいいんですよね。

八木ひなた：
瑠璃子とは出会いが最悪だったんです（笑）。

――というのは？

八木ひなた：
舞台＜13月の女の子＞の稽古に行く途中、迷子になってしまったので、瑠璃子に“道がわからなくなってしまったので、一緒に行きませんか？”と声をかけたんですが、その時の態度が塩対応で……（笑）。

――初対面で塩対応をされると、ショックですね。

八木ひなた：
あとで瑠璃子に聞いたら、“話しかけてもらえて嬉しかったけど、その気持ちをどう表現したらいいのかわからなかった”と言われて。それくらい人見知りでシャイな子なんです。そんなイメージが強かったので、FES☆TIVEのライブを観た時にびっくりしましたね。パフォーマンスはもちろん、“あんなに人見知りでシャイな子が、なんでこんなにMCできるんだろう!?”と……（笑）。そこからしばらくは、“ギャップある子なんだな”と思っていたんですけど、改めて同じグループになって瑠璃子からほかのアイドルさんに声をかけたりするのを目の前で見るようになって“あ！　今、緊張してるな”というのがわかったりして、可愛いなと思います。とにかくギャップがすごく可愛いんですよね。最近は私に甘えてきてくれるようになったので、余計可愛いなと思っています。