アプガ(2)鍛治島彩[ライブレポート]初ソロライブで奏でた熱い音楽魂「このライブはホントに奇跡のライブだと思います」

アプガ(2)鍛治島彩[ライブレポート]初ソロライブで奏でた熱い音楽魂「このライブはホントに奇跡のライブだと思います」

Pop'n'Roll 編集部

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2020.10.11
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アップアップガールズ(2)の鍛治島彩が、10月10日(土)に初台 THE DOORSにて、初めてのソロライブ<KAJISTIC LIVE prologue>を開催した。もともと音楽好きな鍛治島は、ギターを始めて約1年半で急成長。は、コロナ禍の自粛期間中に<KAJISTIC LIVE>と銘打ち自宅から弾き語りの配信ライブを行ない、そこから発展する形で開催となった。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮した形で実施し、ライブの模様はツイキャスでも生配信。本記事では、鍛治島は生バンドとともに、アプガ(2)や先輩のアップアップガールズ(仮)の楽曲、スピッツやback numberなどのカバー曲を全14曲披露した同公演のオフィシャルレポートをお届けする。

アップアップガールズ(2)鍛治島彩<KAJISTIC LIVE prologue>(2020年10月10日/初台 THE DOORS)

バンドメンバーが演奏するサウンドに乗って、満面の笑みの鍛治島がステージに登場。“<KAJISTIC LIVE>行くぞー!”というかけ声から、アプガ(2)のデビュー曲「Sun!×3」を勢い全開で歌唱し、ライブをスタートした。

鍛治島のバックを固めるメンバーは、VOLA & THE ORIENTAL MACHINEの楢原英介がギター、arko lemmingやドレスコーズなどで活躍する有島コレスケがベース、ビッケブランカや鈴木愛理などをサポートするにしのえみがキーボード、元パスピエの矢尾拓也がドラム。強力なメンバーの演奏の上で、鍛治島はアコースティックギターを弾きハスキーボイスで力いっぱい歌っていく。彼女の元気なパフォーマンスに、観客はハンドクラップで呼応していた。

鍛治島は“いらっしゃいませー! <KAJISTIC LIVE>へようこそ!”と観客に挨拶すると、“私は去年の1月にギターを衝動買いして、そこからギターの練習を始めたんです。コロナの影響の自粛期間中に、私がみなさんに何か届けられるものはないか?と考えた時、私は好きな音楽を届けたい、おうちをライブハウスにして弾き語りのライブをやろうと思いました。なので、最初は自分の部屋で演奏も配信も全部自分でやったんです。それが、こうして大きくなってみなさんの前で披露することができてすごく嬉しいです”と感慨深げに<KAJISTIC LIVE>について語たり続けて、“今日がみなさんにとって最高の1日だったって思ってもらえるライブにしたいですし、一生を振り返ったときにこんなライブがあったなって思い浮かべられるライブにしたいです!”とライブの意気込みをコメントした。

アップアップガールズ(2)鍛治島彩<KAJISTIC LIVE prologue>(2020年10月10日/初台 THE DOORS)

そして、アプガ(仮)のポップチューン「サイリウム」、アプガ(2)のミディアムナンバー「スクールポーカーライフ」、鍛治島のソロ曲「これからも」を次々と歌唱。さらには、スピッツの「空も飛べるはず」、back numberの「ミラーボールとシンデレラ」といったJ-POPのカバーを披露していった。

キーボードと2人でのアコースティックタイムでは、鍛治島が作曲したアプガ(2)の「どのみちハッピー!」をシンプルなバージョンで聴かせ、アプガ(2)の切ないナンバー「どしゃぶりのテラス席」では特技の鼻リコーダーも。

再びバンドメンバーが全員集まると、高橋優のアップチューン「明日はきっといい日になる」、UNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」、事務所の先輩アイドル、吉川友の「こんな私でよかったら」を歌唱し、ライブの勢いをさらに加速させていく。鍛治島はアコギからエレキギターのフェンダー・ムスタングに持ち替えると、アプガ(2)のロックチューン「OVER DRIVE」、「エンドロール」を立て続けに披露。エモさ全開のステージに、観客もヒートアップした。

アップアップガールズ(2)鍛治島彩<KAJISTIC LIVE prologue>(2020年10月10日/初台 THE DOORS)

ここで、鍛治島は改めてこのライブに込めた思いを語っていく。

“<KAJISTIC LIVE>は、何もかも運命的にすべてが重なって重なって開催することができたなって思うんです。今までの出来事は、何も無駄じゃなかったんだなって私はすごく思いました。私はいろんなことに悩んでいた時に、その気持ちをギターにぶつけてたんです。つらさをぶつけられたのがギターだったっていうのがホントに奇跡だったと思います。そして、コロナの自粛期間中はみなさんに会えなくて、しんどく寂しい時期でしたけど、あれがなければ今回の<KAJISTIC LIVE>が開催できてなかったかもしれない。そうやってプラスに考えたら「どのみちハッピー」じゃんって思いました。デビューした時の私には考えられないくらい、今こんなに素敵なステージに立てています。これは、スタッフさん、バンドのみなさん、ここに来てくださったみなさん、配信をご覧のみなさん、すべての応援してくださったみなさんのおかげです。ホントにありがとうございます!”と感謝を口にする。

続けて彼女は“次が最後の曲になりますが、このタイトルは私の裏テーマかなって思う曲なんですよ。自分の曲を自分で書くっていうのは1つの夢だったんですね。それがみなさんのおかげで叶った曲でもあります。今日、この日を楽しみにしてたよって人がいてくれたかと思うと私はすごく嬉しいです。そうやって、少しでも鍛治島彩が、アプガ(2)が誰かの頭をよぎってくれたりするだけで、私は「光れ!涙!」だなと思います。このライブはホントに奇跡のライブだと思います。そんなライブの最後の曲、みなさんに聴いていただきたいです”と語った。

鍛治島は熱い気持ちをぶつけるように、彼女が作曲、NOBEが作詞のソロ曲「光れ!涙!」をドロップ。鍛治島は歌い出しから力いっぱいの声を振り絞り、バンドのパワフルなサウンドともに渾身のエネルギーが詰まった音楽を会場に響かせた。彼女のみなぎるパワーをしっかり受け取った観客から大きな拍手が湧き起こり、鍛治島の初のソロライブは大団円で締めくくられた。

アプガ(2)のデビューから約3年半、ここまで大きく成長してきた鍛治島彩。普段はバラエティ要素満載の彼女だが、音楽のセンスはピカイチ。歌もギターもここからさらに磨きがかかっていくことだろう。

そんな鍛治島が所属するアップアップガールズ(2)は、10月20日に、この日も披露した「どのみちハッピー!」、「エンドロール」を含む9thシングルを発売。10月31日には高萩千夏、吉川茉優、鍛治島彩の1期メンバー3人だけの初ライブ<(2)THE FIRST GENERATION>などを控えている。

アップアップガールズ(2)鍛治島彩<KAJISTIC LIVE prologue>(2020年10月10日/初台 THE DOORS)