<公開直前イベント>より

橋本環奈[イベントレポート]橋本はコミュ力の神様!? 佐藤大樹が“猫界のチャオチュールのような存在”と絶賛。映画『小説の神様』<公開直前イベント>

Pop'n'Roll 編集部

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2020.09.29
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橋本環奈が主演を務める10月2日(金)全国公開の映画『小説の神様 君としか描けない物語』の<公開直前イベント>が、9月28日(月)にユナイテッド・シネマ豊洲 スクリーン10にて実施された。本イベントには、橋本、佐藤大樹(EXILE、FANTASTICS)をはじめ、佐藤流司、杏花、莉子、坂口涼太郎、片岡愛之助、久保茂昭監督が登壇。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

冒頭、まもなく映画が公開される心境を聞かれると、ナイーブで売れない小説家・千谷一也を演じた佐藤大樹は“この映画をたくさんのみなさまに届けられると思うと、とても嬉しかったです。撮っている時から、並々ならぬ思いで挑んだ作品です。多くの方に届けられば幸いです”と語る。

公開決定について佐藤大樹から直接祝福されたという久保監督も“公開が決まった時は、大樹と喜びを分かち合いました。原作を読んだ時から真っ先に一也は大樹に演じてほしいと思っていました。5月の公開が延期になった時は不安でしたが、キャストのみなさんのおかげですぐに公開できると思っていました”と心情を明かした。

続いてドSな人気小説家・小余綾詩凪を演じた橋本は“純粋に嬉しかったです。作品によっては映画のスクリーンでなくても楽しめるような公開の仕方もあります。そのような中でも、映画館に来たいなと思ってほしいですし、映画館のスクリーンで観るからこそ楽しんでいただける作品だと思っています”と回答した。

また、本作が初共演となる佐藤大樹と橋本は、お互いの第一印象について聞かれ、佐藤は“橋本さんはほかの作品でもツンツンした役をされているイメージがあったので、そういうキャラクターなのかなと思っていました。ですが、初めてお会いした台本読みの際に、コンビニ袋のようなものを1つだけ持ってさらっと来られたところを見て、フランクな方なんだなあと思いました。国民的に愛される理由がわかります。現場のみんながファンになりました”、橋本は“パフォーマーでもあり、お芝居をされるイメージもあり、お会いするのが楽しみでした。撮影の前日には、ほぼみんな初対面の4人(佐藤大樹、橋本、佐藤流司、杏花)で食事に行きました。その時に、大樹くんは人見知りせず誰とでも仲良くなれる、年上にも年下にも好かれる方だなと思いました”と明かし、キャスト陣の仲の良さをうかがわせた。

そんな2人との共演について、所属する文芸部の頼れる部長・九ノ里正樹を演じた佐藤流司に尋ねると“取材では仲がいいと言っていますが、裏ではコーヒーを買って来いと言われていました……”と冗談を言うと、橋本がすかさず“活字にすると本当っぽく聞こえちゃうから”とツッコミ。その軽快な掛け合いに、登壇者一同爆笑した。

自身が高校生役を演じることについて、佐藤流司は“高校生なので現場作りが何より大事だと思っていました。高校生らしい仲の良さは、居酒屋ではなく部室でこそ成立すると思いました。なので、一生懸命話しかけましたよ。無視されましたが……”と、最後はまたも冗談を交えつつ当時を振り返った。

文芸部の新入部員・成瀬秋乃役の杏花は、本編ではメガネ姿が印象的。実はこれは自身のアイディアだそうで、“オーディションの時に、劇中シーンの原稿を渡されたんです。それを読んだ時に、秋乃はメガネでオドオドした子だよなあと想像していったんです。メガネがないと秋乃になれない自分はいました”と本作にかける熱い思いを語った。

<公開直前イベント>より

続いて、本作が映画初出演となる、一也の妹・雛子を演じた莉子は、初めての撮影現場について聞かれると“当日は本当に緊張しましたが、久保監督から役作りの仕方を基礎から学ぶことができ、人間としても成長できました”と答えた。

また、現場では”お兄ちゃん”役の佐藤大樹が、緊張をほぐすために、撮影の小道具として使用した色紙に直筆でメッセージを書いて“俺が書いたのはどれかわかる?”と話しかけてくれていたことを明かし、“私は1人っ子ですが、もしお兄ちゃんがいたらこんな感じなのかなと思いました”と語った。

佐藤大樹も、“妹がいる役を演じるのは初めてだったので。美術さんに相談して、7パターンくらい筆跡を変えて書かせてもらいました。話しかけるきっかけを作りたかったんです”と述べると、ほかの出演者から“優しい〜”との声が上がった。
 
一也のデビュー作の担当編集者・野中を演じた坂口涼太郎は、編集者という役作りにおいて“2つのシーンで、一也くんの心を大きくゆり動かさなければならなかったのですが、どうやって大樹くんの心を天国と地獄にふるのか、という点は悩みました。また、台本ではセリフが途中で途切れていたので、アドリブでほめちぎったり、傷つけたりしていました。完成した本編を観ると、そのアドリブも割と使われていたので、監督に感謝しています”と明かした。
 
本作でキーパーソンとなる小説家だった一也の父・千谷昌也を演じた片岡愛之助は、“おネエではなく、今回はお父さんの役です(笑)。台本を読んだ時、昌也は家庭を顧みず、執筆する背中を一也に見せているのだと思いました。撮影の際は、一也の幼少期を演じた子役さんと2人で芝居をしていましたが、切ないものが多かったですね”と撮影当時を振り返ってコメント。

ドラマ『半沢直樹』での怪演が記憶に新しいが、本作ではまったく違う“父親”の表情を見せている。そんな片岡の演技を久保監督も絶賛した。一也にとって父親である昌也は“一言で言うとトラウマです。一也の心情をすべてマイナスにもっていくように最初は描きました。片岡さんもそう汲み取ってくださって、目を合わせない演技などアドバイスをくださりました”と語った。

劇中での共演はなかった佐藤大樹と片岡だが、佐藤大樹は本編で片岡の演技を観て“最近ではいろんな番組で拝見していますが、本当に懐の広い方で、何を言っても乗ってくださる。また、表情だけでこんなにも語る俳優さんはなかなかいないと思います。お芝居に対する熱意や心構えが素晴らしい方です”と尊敬のコメントを残した。

続いて、話題は本作の中でもとてもインパクトのある、詩凪が一也を思い切り平手打ちするシーンについて。このシーンについて聞かれると、佐藤大樹は“実は『HiGH&LOW』で岩田さんにビンタされるシーンがあったんですが、その時も久保監督からは何も聞かされていなかったんです。今回も、最初はビンタは1回と聞いていたんですが、実際はもっと多かったです”と語ると、橋本は“久保さんから「大樹が引っ叩かれるところをが見たい」と言われていました。ビンタのシーンが、1番久保さんがにこやかでした”と明かす。

また、“「全然痛くないから」と(佐藤大樹が)現場の雰囲気のために言ってくれていましたが、本番は渾身の力で叩いたので痛かったと思います”と橋本が続けると、“めっちゃ痛かったです”と佐藤大樹が返答。2人の役者魂がうかがえた。

ここで、映画のタイトル『小説の神様』にちなみ、佐藤大樹と橋本がお互いを“〇〇の神様”で例えることに。佐藤大樹は橋本を“コミュ力の神様”と紹介。“年齢に関係なく、とにかく誰とでも仲良くなれる方です。猫界のチャオチュールのような存在。懐に入るのがウマいです”と、その理由を語る。

一方の橋本は佐藤大樹を“令和のマルチ神様”と表し、“ボケる時に令和の○○だとよく言っていたので。また、パフォーマーとしても素晴らしいですし、お芝居も、お話も、マルチに活躍できる方です”と褒めながらも、佐藤大樹が”令和”というキーワードを使いたがる、という少し恥ずかしいエピソードを紹介。劇中のナイーブな一也とドSな詩凪を彷彿とさせる展開となった。

最後に、これから作品を観る人たちに向け佐藤大樹は“企画から考えると2年以上が経ちました。小説にスポットを当てていますが、どの職業でも必ず共感する、胸に刺さるようなテーマになっていると思います。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんでも楽しんでいただける作品です。みんなで情熱を注いで、並々ならぬ思いで作り上げました。ぜひ、胸を熱くしていただければと思います。こだわりの音楽も映像美も、1度でなく2回、3回と楽しんでいただければ”とコメント。

橋本は“高校生2人が小説を共作するストーリーです。好きを諦めないということは傷つくこともありますが、挫折しそうになる時に背中を押してくれる、心に刺さる作品だと思います”とメッセージを送り、和気藹々とした雰囲気の中イベントは終了した。

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