燃えこれ学園 蒼音舞[ライブレポート]蒼音“らしさ”で包んだ笑顔の生誕祭「蒼音と向きあってくれて本当にありがとうございます」

燃えこれ学園 蒼音舞[ライブレポート]蒼音“らしさ”で包んだ笑顔の生誕祭「蒼音と向きあってくれて本当にありがとうございます」

Pop'n'Roll 編集部

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2020.09.14
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燃えこれ学園が、9月8日(火)に<蒼音舞生誕祭>を開催した。コロナ禍の影響で延期になっていた同公演は、オンラインを通して、約3ヵ月遅れでの実施ととなった。本記事では、そんな無観客ライブ配信<蒼音舞生誕祭>のオフィシャルレポートをお届けする。

取材・文:長澤智典

燃えこれ学園<蒼音舞生誕祭>(2020年9月8日)

ライブは、本日の主役である蒼音舞が、“みなさん、声出せますかー! 今日1日熱く盛り上がっていきましょう!!”と煽り、激しい音とともに駆けだした「恋時雨」からスタート。燃えこれ学園の中にある“燃え”の要素と、和な音色を組み込んだ楽曲に乗せて、メンバーたちは最初から気合いを込め、凛々しく歌声をぶつけだす。終始力強い姿で、画面の先にいる人たちを煽るメンバーたちの姿が印象的であった。

勢いを加速するように、「BRAVE」へ。この曲でもメンバーたちは、胸の奥から沸きだす熱情を力強い歌声に変えていた。間奏では、メンバー全員がヘドバン。普段、目にする機会の少ない凛々しいステージングも魅力的だ。

MCでは、リモート参加している仲川つむぎが読み上げる視聴者たちからのコメントを題材に、メンバーたちは笑顔でトーク。“蒼音ちゃん、最初からブーストかかってるね”、“今日、髪の毛に紫入ってる?”のコメントに、蒼音が“ブーストって何?”、“紫の髪(エクステ)は今日限定です”と答えれば、メンバーとの会話の中でも“流行りの「うざかわ」です”と、この日は主役という理由もあり、最初からテンションの高い姿を見せていた。

燃えこれ学園<蒼音舞生誕祭>(2020年9月8日)

胸に秘めた願いや想いを解き放つように歌ったのが、「時の砂」。曲自体にパワーがあれば、歌声にも自然と力が漲りだす。熊野はるの絶叫も飛びだすように、楽曲へ導かれるまま、気持ちの内側に滾る想いを歌声やパフォーマンスへ投影していく姿から目を逸らしたくなかった。

和要素を軸に据えた「夢幻華」の演奏に合わせ、ステージ左右から小さな炎が上がる。哀切な想いを示すように歌い躍るメンバーたち。9人が桜の花びらとなり、舞台上に舞い散るさまを艶やかに描きだしていた姿も印象的だった。

雰囲気を一変して、「すき!すき!好き!!」を届ける。ドキドキした気持ちを伝えようと、無邪気な笑顔で飛び跳ね歌う姿がとても眩しい。まさに、彼女たちを通して青春の1ページを一緒に体験していくようであった。最後の“だ・い・す・き・だー!!”の声も胸にキュンと刺さってきた。

燃えこれ学園<蒼音舞生誕祭>(2020年9月8日)

“今日は音質がいい”というコメントに、熊野はるが“心に気合いが入っているから”と回答。蒼音が着替えている間、メンバーたちが“家に泊まりに行った時にずっとお気に入りのアニメを見せられた”など、蒼音との想い出話を語っていた。

黒地に紫の差し色が入ったドレス姿に着替えた蒼音が登場し、生誕祭コーナーへ。この日の感想やファンへの感謝を込めた手紙を読み終えた後は、オリジナルソロ曲の「Real Cry」を披露。

マイクをぎゅっと握り、楽曲に合わせ、胸の内側から沸き立つ想いを彼女は力強く歌いだす。いつもの笑顔を封印し、右手を高く振り上げ、画面の先で観ている人たちを煽り続けていた。普段あまり表には出さない、どんな状況であろうと夢を掴もうとする強い想いや、情熱を燃やして未来へ突き進む姿を、蒼音は真っ直ぐな気持ちのまま歌声に重ねていった。

燃えこれ学園<蒼音舞生誕祭>(2020年9月8日)

切々としたピアノの音色へ寄り添いながら、感謝の想いを伝えるように、バラードの「ありがとうのうた」を歌唱。いつしか彼女の後ろには、スクリーンに映し出された仲川つむぎも含むメンバーたちの姿も。蒼音の歌声を受け継ぐように、メンバーたちが次々と歌い繋いでいく。いつしかその歌声は、大きな合唱へ。“あなたがいたから今のわたしがいる”と歌う蒼音の想いを受け止めるように、ほかのメンバーたちみんなで“あなたがいたから今のわたしがいる”と歌声をハモらせたシーンは、実に感動的であった。また、“出会ってくれてありがとう”の言葉は、メンバーだけではなく、燃えこれ学園を支えてくれる広報委員(燃えこれ学園ファンの総称)たちにも向けられていた。

次に届けたのが、“週間USEN HIT インディーズランキング”で1位を獲得した「Re-START」。いつの時代でも、どんな季節でも、この歌は前を向いて走り出そうとする人たちの心に“どんなに高い壁も飛べるんだ”と熱いエールを送った。

“蒼音ちゃん、お誕生日おめでとう”と、最後には燃えこれ学園メンバーの生誕祭ではお馴染みの「お誕生日おめでとう」を響かせる。メンバーが無邪気な笑顔で、主役に向かって“お誕生日おめでとう~大好きだから大切だから”と歌う姿を観るたびに、一緒に幸せを分かち合う気持ちになれる。途中には、“今度ご飯いこうね(當銘)”、“いくー(蒼音)”のキュートなやりとりも。

続いて、こちらもお馴染みとなったメンバーたちの想いを書いた巨大なメダル型の色紙をプレゼント。ここで、成田麻穂が、蒼音へ向けた手紙を読み、読み終えた後には2人で抱き合う場面も。

“やっぱ、蒼音の生誕祭は笑顔でなきゃね”という言葉を受け、最後に全員で「校歌」を斉唱し、ライブを締めくくった。

燃えこれ学園が開催する次のライブ配信は、9月29日(火)の<稲森のあ生誕祭>となっている。

燃えこれ学園<蒼音舞生誕祭>(2020年9月8日)

燃えこれ学園<蒼音舞生誕祭>

2020年9月8日(火)

セットリスト

「恋時雨」
「BRAVE」
「時の砂」
「夢幻華」
「すき!すき!好き!!」
蒼音 手紙
「Real Cry」
「ありがとうのうた」
「Re-START」
「お誕生日おめでとう」
「校歌」

蒼音舞の手紙

私の誕生日は、本当は6月だったんですけど。コロナウィルスの影響で延期になり、本日、3ヵ月越しに開催していただけましたー!! ありがとうございます、本当に嬉しいです。今、私がこうやってステージに立っていられること。歌っていられることが、とっても嬉しいです。私はありがたいことに、みんなの話題にたくさん出してもらっていますが、燃えこれ学園に入った当初は話題に出してもらえるような人ではありませんでした。私は自分に自信がなくて、すごく卑屈で、まわりが全部敵だと思っていました。その頃のことは個人ブログに書いているので、気になる方はそちらで確認してください。

私は、燃えこれ学園に入って活動することでとても変わることができました。その中で、いつもつらい時に思い出すのが、はるさん(熊野)が言ってくれた“この手は絶対に離さないからね”という言葉です。この後に歌う「Real Cry」なのですが、私はすごく卑屈で素直に自分自身の気持ちと向きあうことができませんでした。その中で、歌の歌詞制作がまったく進まなかった時に、はるさんが付きっきりで、私のひねくれた気持ちと向きあおうとしてくれました。今思うと、あの頃の私に、あんなに真っ直ぐに向きあうことはすごく大変だったと思います。実はあの時、ちゃんとお礼が言えませんでした。蒼音と向きあってくれて本当にありがとうございます。また、はるさんだけじゃなくて、理事長やエンジェル先生に美沙先生、メンバーのみんなも、こんな面倒くさい蒼音と向きあい続けてくれて、本当にありがとうございます。そして、蒼音や燃えこれ学園を応援してくれるみなさん、本当にありがとうございます。みなさんの存在が、蒼音をステージに立たせてくれます。今でも“なんでこんなこともできないんだろう”と思う自分に落ち込んでしまった時、みんながくれた嬉しいコメントやメッセージを読み返して勇気をもらってます。本当にいつもありがとうございます。これからも蒼音と燃えこれ学園をよろしくお願いします。

成田麻穂の手紙

蒼音ちゃん、お誕生日おめでとぉー!! 蒼音ちゃんとは燃えこれ学園に同じ1期で入学して、1期生同士なんですぅ、私たちぃ~!! でも蒼音ちゃんは、入学前からアイドル活動をしていて、なり(成田)から見て先輩の存在です。1年目からなりの隣には蒼音ちゃんがいましたぁ。えっへっへっへ(笑)。お家に着いてから電話したり、朝起きて電話したり、活動帰りによく牛丼を食べに行って“牛丼会”を結成したり。蒼音ちゃんがいなかったら、なりは毎日へこたれていたかも知れません。いつもチャーミングで、とっても心優しくて、おっちょこちょいな蒼音ちゃん、本人も言ってる通り、想像以上にパッパラパーです。でも、それ以上にみんなからすごくすごく愛されてる蒼音ちゃん、燃えこれ学園をいつも明るく照らしてくれてありがとう。これからも蒼音ちゃんと一緒にいっぱい進んでいきたいです。これからもよろしくね、いつもありがとう!!

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