フィロソフィーのダンス[ライブレポート]涙ありの幸福度100%ライブ「みんなの心を愛で埋めにきました!」<六本木アイドルフェスティバル2020> フィロソフィーのダンス<六本木アイドルフェスティバル2020 vol.3>ライブレポート
鶴岡 舞
Pop'n'Roll Editor(編集者)
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テレビ朝日が送る<六本木アイドルフェスティバル2020>が、2020年8月9日(日)、8月10日(月)に開催された。今年は、会場を例年の六本木ヒルズアリーナではなく、東京・EX THEATER ROPPONGIに変更。政府・自治体の新型コロナウイルス感染防止ガイドラインに沿って、万全の対策を取りつつ、ライブ配信も合わせて実施した。今年の夏を彩る選りすぐりのアイドルたちが集結し、それぞれが個性豊かなライブをくり広げた<六本木アイドルフェスティバル2020>から、本記事では8月10日(月)のステージで同イベントの大トリを飾ったフィロソフィーのダンスのライブレポートをお届けしよう。
フィロソフィーのダンス<六本木アイドルフェスティバル2020 vol.3>(2020年8月10日/EX THEATER ROPPONGI)
この2日間、さまざまなアイドルが出演した<六本木アイドルフェスティバル2020>のラストステージを飾ったのは、テレビ朝日にて冠番組『フィロのス亭』を放送中のフィロソフィーのダンス。
SEとなる「Funky But Chic」のグルーヴィなサウンドが響き渡る中、この日初お披露目となるステージ映え必至なスパンコール&総柄の新衣装を身にまとって姿を現した4人は、「ライブ・ライフ」からライブの口火を切る。佐藤まりあが歌う“ミラーボールで交差する日常と非日常”という歌詞とリンクするかのようにフロア頭上ではミラーボールが神々しく輝き、ゴージャスな演出がこのステージのスペシャル感をバックアップ。日向ハルは約半年ぶりとなったファンの前でのライブに思わず“楽しいぃ〜!”と本音をこぼし、満面の笑みを浮かべていた。
「バイタル・テンプテーション」では、4人が作り上げる極上の空間に酔いしれるように、ビートに合わせ、思い思いに身体を揺らす観客の姿が印象的であった。彼女たちは大トリを任された理由をこのステージで証明するかのように1曲ずつ、いや1秒ずつ会場のボルテージを上昇させていった。
MCでは十束おとはが“どうですか、みなさん!”と切り出し、新衣装の話題に。この日、声を出すことが禁止されていたファンは拍手で想いを伝えるが、奥津が“そんなもんですか〜?”とさらなるレスポンスを求めると、会場には先ほどの2倍以上の拍手が轟いていた。さらに、“声を出せなくてつらいと思うんですけども、拍手の大きさで愛を表現したりして、愛をぶつけにきてください!”と付け加え、新しいライブの楽しみ方を提案。これまでもファンと一緒に極上のライブを作り上げてきた彼女たちらしい温かい言葉であった。
“後半戦かなりギアを入れて盛り上げていきますので、みなさんもぜひ踊ってください”と、奥津のメロウな歌声を響かせる「シスター」へ。この楽曲の見どころは、バランスの取れた4人の歌唱力の高さ。日向、奥津はもちろん、2番Aメロから歌い繋ぐ佐藤と十束の歌声こそが現在のフィロソフィーのダンスの鍵となるポイントなのだ。
日向が“六本木もっと踊れますか?”と「イッツ・マイ・ターン」でグッとアクセルを踏み込み、ラストスパートをかけると、エンディングはライブアンセム「ダンス・ファウンダー」。4人がステージを心の底から楽しんでいるからこそ、観客も負けじと全力でそれに応える。双方の想いがぶつかり合って、幸福度100%のライブが作り上げられていた。
最後のあいさつの際に、奥津が“みんなに会えて嬉しかった”と涙を流し、それを見守るファンも思わず瞳を潤わせる。冒頭の「ライブ・ライフ」で奥津は“みんなの心を愛で埋めにきました!”と放ったが、その言葉を体現するかのようにEX THEATER ROPPONGIを真心たっぷりの愛で満たして、ステージの幕を降ろした。
<六本木アイドルフェスティバル2020>アーカイブ配信中!
『テレ朝動画』にて8月17日(月)までアーカイブを配信中。